ADAS(Advanced Driver-Assistance Systems)
先進運転支援システムのこと。テスラのオートパイロットやFSDがこれにあたる。
AI 5
これは、自動運転にひつようなハードウェア一式をバージョンごとにHW3、HW4と称していたもののうち、バージョン5のことをHW5と言わずAI 5と称するようになったもの。
AI Day
2021年8月に開催された人工知能に関するイベントの名称。ピュアビジョン・オートパイロットやFSD、それを支えるスーパーコンピューターDojo、ヒト型ロボット「テスラ・ボット」が発表された。
2022年9月30日にAIデー2022が2回目のイベントとして開催され、テスラボット改め「オプティマス」のプロトタイプが登場し、FSD及びDojoの進化についてプレゼンテーションされた。
AP(AutoPilot) AP1 AP2 AP3
オートパイロットを参照。AP1、AP2、それぞれの数字はバージョン。
ASS(Actually Smart Summon)
駐車場においているテスラ車をアプリで無人のまま自分の近くに呼び寄せる機能。それまでのサモン機能と違って「Actually」(実際に、本当に)機能するサモン。
Auto Pilot(オートパイロット)
詳しくはオートパイロットのエントリーを参照。要するに、クルーズコントロールとレーンキープを同時に機能させる状態のこと。
- トラフィック・アウェア・クルーズコントロール:道路の制限速度や周辺の交通状況にもとづき、前を走っている自動車などの状況に応じて速度を加減速または停止できる。
- オートステアリング:道路形状や障害物、前に走っている自動車の状況(トラフィック・アウェア)に応じて、ハンドル操作を自動化し、進むべきルートを保持する。(レーンキープ)
AWD(All Wheel Driving)
4つのタイヤがすべて駆動する全輪駆動。
Battery Day(バッテリーデー)
2020年9月23日に、2020年度の株主総会と同時開催でバッテリーに関するイベントが開催された。ここで次世代型のリチウムイオンバッテリー「4680バッテリーセル」も発表された。
BEV(Battery Electric Vehicle)
バッテリーのみをエネルギー源として走る電気自動車のこと。テスラはBEV。
Bioweapon Defense Mode(生物兵器防御モード)
一部の車両で、室内空気を大型HEPAフィルターにより浄化してきれいにするモード。実際に生物兵器が使われても大丈夫な性能を持っているとされている。最近フリーモント製モデルYに新たに搭載された。
Boombox(ブームボックス)
走行中に様々な警告音を鳴らすために、テスラ車には右前方底面に外部スピーカーが搭載されており、ブームボックス機能は、このスピーカーを使用して、音楽やカスタムサウンドを再生する機能のこと。
Car Wash Mode(洗車モード)
日本と違って国土の広い米国では、洗車する際に洗車機が動くのではなく、ニュートラルに設定された自動車が「押されて」動く場合が多く、その際の設定をワンボタンでできるモード。
Crab mode(カニ・モード)
サイバートラックのバリエーションの一つで、4モーター&4輪操舵により斜め前など「カニのように動くことができる」モードのこと。2022年頃に公開される予定。
Cybertruck(サイバートラック)
2022年発売予定の電動ピックアップトラック。判明している最上位クラスのスペックは以下の通り。
- 0-100km/hのタイムが2.9秒
- 209km/hの最高速度
- 6.35トンの牽引能力
- 981kmの航続距離
- 巨大な車体でも小回りがきく4輪操舵
- 外装はスペースXのロケットと同じ氷点下、高温、耐衝撃に耐えるステンレス合金
- 窓ガラスは防弾ガラス
- エントリーモデル39,900ドル(約440万円)、最上位モデルでも69,900ドル(約770万円)
- 全長5885mm、全幅2027mm、全高1905mm
- すでに予約は100万台以上
DMS(ドライバー・モニタリング・システム)
ドライバーが適切に運転しているかを監視するためのシステム。当初テスラは、ハンドルへの荷重だけを見てドライバーが適切に運転姿勢をとっているかを判断していたが、オートパイロットやFSD中の事故が相次いだことから車内の映像を写すことが可能なキャビンカメラを用いて監視するようになった。
Dog Mode(ドッグモード)
クルマの中に、ペットの犬をおいたまま少しクルマを離れる際に、エアコンをかけたり、覗き込む人に注意を促したり、バッテリーが無くなってくるとアプリでオーナーに知らせたりするモード。
Dojo(道場)
FSDをPure Vision方式で実現するためのNNのためのスーパーコンピューターの愛称。
DW(Dual Wheel Motor)
駆動用モーターが前後に2基搭載。AWDとも。
EAP(Enhanced Auto Pilot:強化型オートパイロット)
詳しくはオートパイロットのエントリーを参照。自動レーンチェンジやオートパーキング、スマートサモン、ナビゲーション追従オートパイロットなどオートパイロットに機能強化版。2022年10月以降日本でもオプションとして購入可能に。
EPA(米国環境保護局)
EVの航続距離や燃費(電費:MPGe)を定めている。EPAの数値が最も実際の利用に近いとされている。
ExaPOD(エクサポッド)
テスラのニューラルネットワークコンピューティングを支えるスーパーコンピューターDojoの最大の単位。1.1ExaFLOPS(エクサフロップス:100京(兆の千倍の単位)回の浮動小数点演算ができる性能)という驚異の計算能力を持つ。
Fleet Learning(フリートラーニング)
テスラは自動運転を実現するためにスーパーコンピューターDojoでNNにより機械学習を進めている。その際、実運転データはエンドユーザーの運転データを収集しており、この多数の実ユーザーをフリート(艦隊)とよび、そのフリートから得られる深層学習をフリートラーニングとよんでいる。
FSD(Full Self-Driving:完全自動運転)
完全自動運転(Full Self-Driving)のこと。自動運転には5段階設定されているが通常はどんなときでもすべてをシステムが責任をもつ運転。イーロン・マスクはかなり以前からテスラオーナーに対して完全自動運転を早期に実現すると約束している。
FSD Capability(FSD ケイパビリティ)
現在販売されているテスラは完全自動運転が実現できないが、このオプション(日本では871,000円)を購入すると、完全自動運転に必要なソフトウエアだけでなくハードウェアも保証する権利のこと。ただ、現在発売されているテスラ車のハードウェア3(HW3)はFSDレディになっていると言われている。
GIGA Factory(ギガファクトリー)
テスラの巨大工場。現在カリフォルニア州フリーモントがGIGA1、中国上海がGIGA2、まだ建設中のベルリンがGIGA3、テキサスオースティンがGIGA4。
GIGA Fest(ギガフェスト)
2021年10月にまだ操業前のギガベルリン工場で開催されたお披露目イベント。
GIGA Press(ギガプレス)
大型アルミ一体成型鋳造部品メガキャストを製作するための超大型プレス機。2021年10月現在は、モデルYのリア及びフロント「メガキャスト」の2つを製造している。今後は1万2千トン級のギガプレスで、前後を合わせて一体の超大型鋳造を目指している。
HVAC
Heating, Ventilation, and Air Conditioning (暖房、換気、および空調)のこと。テスラは、空調事業への参入も目指していると言われている。
HW2(Hardware2)HW2.5 HW3.0 HW4.0そしてAI5へ
完全自動運転に向けたテスラのハードウェアバージョン。現在売っているモデルはHW3で、これでFSDが可能と言われている。
2021年8月の人工知能イベント、テスラAIデーで、2022年発売予定のサイバートラックに次世代型のHW4.0を搭載することを予告した。
ICE(Internal Combustion Engine)
内燃機関。いわゆるガソリン車やディーゼル車のこと。
ICE
内燃機関を表すのとは別に、モデル3やモデルYに搭載されている集積回路ユニットのこと。インフォテインメントシステム用とオートパイロット用の両方を兼ねている。
Investor Day(インベスター・デイ)
テスラが2023年の3月1日に初めて投資家向けに実施たイベント。マスタープランPart3が発表された。
Joe Mode(ジョーモード)
例えばオートパイロットのオンオフなど車内で鳴る警告音の音量を半分にするモード。由来は(誰かテスラの関係者)「ジョーの子供」から。
LFP(リン酸鉄型リチウムイオンバッテリー)
正極側にリチウム(Li)・鉄(Fe)・リン(P)を材料として利用したリチウムイオンバッテリー。希少金属であるコバルトを使わないので、低コストで安全性が高い一方、エネルギー密度は低い。2021年型のGIGA上海ファクトリー製モデル3に搭載されている。モデルYの廉価バージョンにも搭載予定。サプライヤーは中国CATLと韓国LG化学。
LiDAR(ライダー)
LiDARとは Light Detection And Ranging(光による検知と測距)の略称。自動車での利用は自動運転を実現するために、周辺の物理的状況をレーザー光を照射して把握するために使う。テスラはこのLiDARも通常のレーダーも使わないカメラ映像だけで周辺状況を把握する「ピュアビジョン」を志向する。結局このLiDARもレーザーも「形と距離」は把握できても「色」が把握できず、カメラとの組み合わせになり、この「融合」が難しいと判断している。
LR(Long Range)
テスラモデル3やモデルYの中級グレード。
MCU(Media Control Unit)
MCUとは一つの集積回路にコンピューターシステムをまとめた、組み込み用のマイクロチップのこと。
2021年12月時点での最新版はグラフィックチップにAMD Ryzenを導入したMCU3。
Mega Cast(メガキャスト・メガキャスティング)
テスラ筐体に利用する超大型アルミ鋳造部品。ギガテキサス及びギガベルリンのモデルYに新しく採用されており、リアは約70の部品が1つに集約されるとのこと。
Mega Factory(メガファクトリー)
テスラの大型蓄電池ソリューション「メガパック」の増産用工場。米国カリフォルニア州ラスロップに2021年9月着工。2024年4月にも上海でもメガファクトリー着工。
Mega Pack(メガパック)
テスラの大型蓄電池ソリューション。LFP型バッテリーの採用で、ローコスト・安定・大型化を目指す。
MPGe(マイル・パー・ガロンEV用)
EPA(米国環境保護局)が定めたEV用の燃費。ガソリンに換算して1ガロン当たり何マイル走行できるかということ。
Mobile Connector(モバイルコネクター)
充電自動車用コンセントに繋いでテスラの充電をするためのコネクター。
NHTSA(National Highway Traffic Safety Administration)
米国運輸省道路交通安全局のことで、自動車や運転者の安全を監視する米国運輸省の部局。
NMC(ニッケル・マンガン・コバルト:三元系)
リチウムイオンバッテリーの正極材料。コバルト系リチウムイオン電池よりも安全性を高め、車載向けに改良されたもの。発熱量が少なく低温時の放電特性にも優れる。
NN(ニューラルネットワーク)
FSD実現のためにスーパーコンピューターDojoを使って、実施している深層学習の概念。
Optimus(オプティマス)
2021年夏に発表されたテスラのヒト型ロボット「テスラボット」の別称。オプティマスは、「最良」を意味するラテン語の単語の英語読み。
人工知能イベントAIデー2022でオプティマスのプロトタイプが登場した。
OTA(Over The Air)
自動車のソフトウエアのアップデートを、インターネットを通じて実施すること。新しいソフトウェアが「空から降ってくる」
Phantom Braking(ファントムブレーキ)
オートパイロットの最中、周囲に何も驚異が無いのに急ブレーキがかかる現象。ファントム=怪人が周囲にいるかのような挙動なので、こう名付けられた。
Phantom Drain(ファントムドレイン)
テスラ車から運転や操作をしていないときに失われる充電量のこと。テスラ車の場合、バッテリーの熱管理システムなどの車載電子機器や補助機能に電力を供給するため、車が走行していない間、バッテリーが放電され通常1日あたり1%程度消費される。
Premium Connectivity(プレミアム・コネクティビティ)
テスラ車にはあらかじめ4G LTEネットワークを使ったセルラー通信環境が整っており、通常のままではこれをナビゲーションに使う状態だが、月額990円支払うプレミアムコネクティビティサービスでは以下の機能が実現できる。
- リアルタイム交通情報
- ビジュアライゼーション
- サテライトビューマップ
- ビデオストリーミング
- ミュージックストリーミング
- インターネットブラウザ
Pure Vision(ピュアビジョン)
レーザーやLiDARに頼らないで、純粋にカメラ映像だけで完全自動運転を実現しようとするアプローチ。実現のために、テスラは世界中を実際に走行しているテスラ車から、映像データを吸い上げてスーパーコンピューターDojoを使ってNN(ニューラルネットワーク)によるソフトウエアの強化学習を実施している。
Retrofit(レトロフィット)
旧型式のハードを改装・改造して新型式にすること。テスラでは、特にFSDケイパビリティ購入者はソフトウェだけでなくハードウェアもFSDに必要な更新が利用可能。いわゆる「後付け」。
RWD(Rear Wheel Driving)
後輪駆動。シングルモーターで後ろのタイヤだけが駆動。モデル3SR+やモデルY SRなどエントリーグレードに設定。
SC(Super Charger)SCV2 SCV3(スーパーチャージャー)
テスラが独自に構築する高速充電ネットワーク、スーパーチャージャー。SCV2がヴァージョン2、SCV3がバージョン3で、順次充電能力が向上している。
Safty Score(セーフティスコア)
テスラは完全自動運転のベータテスター選別のため、そして自社で提供している自動車保険の保険料算定のために、安全運転を数値で評価するセーフティスコアを導入しています。(日本国内では未実装)
Semi(セミ・テスラセミ)
2022年12月1日に最初の納車が予定されているクラス8の電気トラックの名称。英語の発音は「セマイ」。1つの運転席をセンターに配置して、500マイル(約800km)走行できるとされている。
Sentry Mode(セントリーモード)
セントリー=歩哨、見張り、なので「見張りモード」。いたずらや駐車時の事故などをオートパイロット用のカメラにより監視するモードで、発動するとアプリにも即座に通知が行く。
また、常時センサーとカメラが動くので、電力の消費が非常に多くなる。加えて、一定レベルを超えると、爆音でロック調のバッハ、トッカータとフーガニ短調が流れます。
Smart Shift(スマートシフト)
リフレッシュ版のモデルS/Xから導入された機能で、ギアチェンジ用のストークがない状態でシフトをチェンジする機能。駐停車の周囲の状況から判断して前進すべきかバックにシフトをチェンジするかをソフトウェアが判断してオートマチックに設定する。
ただし、マニュアルでもスクリーンやステアリングのボタンなどでもギアチェンジ操作ができるようになっている。
SR(Standard Range) SR+(Standard Range Plus)
モデル3やモデルYのエントリーグレードのことでしたが、2022年初頭にこの名称から単に「モデル3RWD」と変更されました。
Stop Mode(ストップモード)
電気自動車独特の設定項目ですが、以下の3通りあります。通常は回生ブレーキが最大限きく「ホールド」設定。
- クリープ:ガソリン車と同じように、シフトがDの時ゆっくり前進
- ロール:ガソリン車で言うニュートラル。回生ブレーキも効かない状態
- ホールド:回生ブレーキが最も強く働き、低速では完全に停止
Summon(サモン)
駐車しているテスラ車をアプリで呼び出す(サモン:召喚)機能。単純に前後だけを「サモン」、遠くに駐車しているテスラ車を自分の前に呼び寄せるのが「スマートサモン」。また、降車後駐車場に無人で自動駐車させる機能が「リバースサモン」。
Tesla Bot(テスラボット)
2021年8月に開催された人工知能イベント「AIデー」で発表されたヒト型ロボットのこと。2022年にプロトタイプを発売する予定。後にこれを「オプティマス」と称するようになった。
Tesla Vision(テスラビジョン)
ピュアビジョンと同義。
Traffic Aware Cruise Control(クルーズコントロール)
道路の制限速度や周辺の交通状況にもとづき、前を走っている自動車などの状況に応じて速度を加減速または停止できる機能。
Valet Mode(バレーモード)
ホテルのバレー(ポーター)にクルマを預けて、駐車してもらうような時のモードで、低速で運転する以外の機能制限がかかる。
VIN Code(車両識別コード)
VIN(車両識別番号:Vehicle Identifier Number)は世界中の自動車に割り振られた一意の番号で、このVINコードにはそれぞれの桁に意味があります。VINコードから、どのメーカーのどの工場で作られたとか、安全装置に何が備わっているとか、モデルの年式、駆動方式などがわかるようになっています。このVINコードの解読をお助けするのが以下のページなので、一度お試しください。
Wall Connector(ウォールコネクター)
自宅につけるテスラ専用充電器。テスラの車種にもよるが、48A 200Vで9.6kWの出力。
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