テスラの決算報告を見逃してしまった、または要点をまとめたものを見たいという方は、ご安心ください。 下記に、テスラの決算報告および質疑応答セッションで話された内容の要点をまとめました。
EV市場とギガファクトリー
- 短期的な課題はあるものの、EVの普及は堅調。
- 長期的な見通しには明るい兆し。
- ボートや飛行機を含む、電気で動く乗り物のみで構成される未来像。
- トランプ大統領になった場合、メキシコ製車両に対する巨額関税の可能性により、ギガメキシコの建設プロジェクトは一旦保留。
- 欧州で中国製自動車に関税が課されることから、ギガ・ベルリンが新たな輸出拠点となる可能性有り。
生産
- 手頃な価格のモデルは2025年前半に発表される見込み。
- 2024年には、新しいグレードや塗装オプションを含む車両ラインナップの拡充で、販売台数が増加。
- サイバートラックの生産台数はこれまでのところ週1,400台と以前の3倍に増え、増産継続で、2024年末までに黒字化の見込み。
- 4680セルの生産に改善の兆し。
- 第2四半期の4680セルの生産量は第1四半期比51%増で、単位当たり製造コストも削減。
- テスラは、2024年末までに他のバッテリーサプライヤーとコスト面で同等になる予定。
- 4680バッテリーセルのドライカソード(乾式負極)プロセスによる最初のサイバートラックが製造され、テスト中。
- 第4四半期に乾式負極プロセスでの生産が開始され、コストを最大50%削減できる見込み。
- テスラセミの工場は、2025年末までに大量生産体制を整える予定。
- ギガ・ベルリンは、英国を含む右ハンドル車の生産と配送を開始。
- ロードスターのエンジニアリングが完了し、2025年中に生産開始の見込み。
- テスラは、1回の充電で300マイル(約483km)走行できることを生産の目安としている。
- テスラは、この目標を達成するために、スーパーチャージャーのネットワークを世界中に拡大する予定。
- 300マイルは、テスラが一般的な運転用途に最も適している航続距離と判断したデータに基づく。
FSD(自動運転)とAI
- テスラは、無人でのFSD実現に向けて引き続き取り組み、2024年末、遅くとも2025年末までに無人FSDを実現することを目指している。
- イーロン・マスクCEOは、過去には自動運転に関して楽観的すぎたことを認めた。
- 今回の新しい予測は、介入1回あたりの走行距離の増加傾向に基づいている。
- 2024年10月10日に延期されたロボタクシーのイベントを開催。
- イーロン・マスクCEOはロボタクシーをさらに改良したいと考えており、また「いくつかの他のもの」も披露したいと考えている。
- テスラは、欧州、中国、その他の国々でV12.5またはV12.6のFSD認可取得を目指しており、できれば年内に取得したいと考えている。
- テスラは複数の自動車メーカーとFSDライセンスの取得について協議中。
- 他の自動車メーカーは、最低でも360°カメラ、ゲートウェイ、テスラのAIコンピューターを必要とする。
- テスラは年間100万台以上の車両を生産できる自動車メーカーを探している。
- 契約締結は、署名した自動車メーカーと共同で行われる。
- オプティマスはテスラの工場で限定的に生産実施中で、2025年初頭にギガ・テキサスで限定的な初期生産を開始予定。
- テスラは、以前はオプティマスV1を使用して社内でバグを修正していましたが、今後は使用しない予定。
- オプティマスV2は2026年までに完成し、外部顧客にも販売される予定。
- Nvidia GPUの入手がますます困難になっているため、テスラは引き続きDojoの開発に取り組む。
- テスラは将来的に、AI GPU 分野において Nvidia と競争できる力を持ちたい。
- テスラは、AI5ハードウェア(旧称HW5)とともに分散コンピューティングの発売を目指している。
- AI5は2025年後半に発売され、2026年初頭には量産体制に入る予定。
- 分散コンピューティングは、週に約100時間のアイドル時間を利用して収益を生み出すことが可能。
- テスラ車でのGrokは将来実現するかもしれない。テスラはxAIから多くを学んできた。
- xAIへの投資に関する株主投票がまもなく行われるかもしれない。
テスラの2024年第2四半期の財務業績
- 排出量規制クレジットの額が四半期としては過去最高を記録。
- 世界的に高金利が販売台数と収益に影響を与えている。
- テスラは、競争力のある融資金利により米国の金利を相殺しており、2024年第3四半期もこれを継続する予定。
- 今四半期、サービスと商品の利益は徐々に改善。
- エネルギー貯蔵システムの納入実績は、第1四半期から第2四半期にかけて約2倍に増え、過去最高の収益と利益を実現。
- テスラは、今年実施したリストラにより、13億ドルのキャッシュフロー黒字を確保。
- リストラ費用は第2四半期で約6億2200万ドル。
- フリーキャッシュフローは合計で300億ドル。
- 今年の資本支出は約100億ドルですが、減少傾向。
- これには、新しいAIスーパーコンピュータークラスターにすでに費やされた資金も含まれている。
エネルギー貯蔵と今後の展開
- テスラのメガパック工場での生産は引き続き拡大しており、上海の新しいメガファクトリーの建設も順調に進んでいる。
- 完成後は、現在の生産量が2倍から3倍に増加する見込み。
- テスラは現在、メガパックの生産能力に制約を受けている。
- パワウォール3は現在、複数の国で入手可能となっており、需要は極めて高まっている。
- メガパックの購入から納品までの期間は長く、テスラは価格面で優位性があり、世界のエネルギー供給会社と協力している。
- 中国の自動車メーカーも競争力がありますが、テスラはメガパックに自動入札機能(オートビッダー)を含むフルソフトウェアスタックを提供。
- 新しいメガパックの需要ライン
- 発電所のバッファ:メガパックは発電所をバッファリングし、安定した状態で稼働させることが可能で、これにより、発電量と効率が2~3倍向上。
- AIとデータセンターのバックアップ:AIコンピューティングは大量の電力を必要とし、データセンターは現在、バッテリーバックアップを提供するためにメガパックに注目。
2024年決算報告の状況は以下をご確認ください。
この記事はこの投稿を引用・翻訳・編集して作成しています。
テスラ関連の最新記事を毎日随時アップしていますので、過去のニュースはこちらを参照ください。
▼▼テスラ 紹介コード は以下から▼▼
人気記事
新着記事
※免責事項:この記事は主にテクノロジーの動向を紹介するものであり、投資勧誘や法律の助言などではありません。また、記事の正確性を保証するものでもありません。掲載情報によって起きたいかなる直接的及び間接的損害に対しても、筆者・編集者・運営者は一切責任を負いません。また、運営者はテスラ株式のホルダーです。
コメント