フェイスブックのCTO、テスラのオートパイロットについて語る

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自動運転機能の実現に向けてレーダーを捨て、ピュアビジョン戦略に注力するというテスラ社の決定は、同社の熱烈なファンの間でも賛否両論あるようです。しかしながら、フェイスブックのCTOであるMike Schroepfer氏は、この電気自動車メーカーの側に賛成しているようです。フェイスブック社のCTOは、テスラ社の大胆な戦略と、それが実際に機能するかもしれない理由について、ツイッターで一連の投稿をしました。

フェイスブックでの人工技術の研究で知られるSchroepfer氏は、テスラのピュアビジョン・アプローチは実はかなりスマートだと指摘しています。というのも、テスラには多くの実車でデータを取得し、ラベル付けする能力があるからとのことです。また、イーロン・マスクが以前ツイッターで指摘した、センサーフュージョン(訳注:種類の違うセンサーを組み合わせること)は、特にそれぞれのセンサー情報が一致しない場合には、厄介なものになるという点についても繰り返し述べています。

確かにレーダーは、テスラ車の安全性向上に重要な役割を果たしています。これまでに数多くのテスラオーナーが、ピュアビジョン(訳注:カメラ映像)が損なわれるような状況でも、レーダーが道路上の危険を検知してくれたと語っています。今後は、レーダーを使わずに車両の安全性を維持できること、さらにはセンサー無しで安全性が向上することを証明できるかどうかが問われます。

テスラはこれまで、人間はほぼ視覚だけで車を運転していることを強調してきました。十分に休息し、集中し、訓練された人間のドライバーが路上で優れた能力を発揮するのは事実ですが、常にこの3つの状態を満たすドライバーはほとんどいません。このことは、道路上の事故の多くが、注意力散漫な運転や疲労したドライバーに起因しているという事実が証明しています。テスラが採用しているコンピューターは、常にこの3つの状態を満たすことができる可能性を秘めています。

イーロン・マスクはこれまでのコメントで、ピュアビジョンへの移行により、テスラのオートパイロットと完全自動運転システムが大幅に改善されるはずだとしてきました。同CEOは、ファントムブレーキ(訳注:特に脅威がないのに急ブレーキがかかってしまう現象)などが、これで解決できると示唆しています。しかし、テスラ社は慎重な姿勢を崩していないのは、ピュアビジョンのアップデートが実施された際にオートステア訳注自動操舵などの機能を制限していることからもわかります。

EVメーカーであるテスラは、ピュアビジョンへの移行期間中の短期間、レーダーを搭載していない車両では、いくつかの機能が一時的に制限または非アクティブになります。これには、オートステアが時速75マイルにまで制限されることや、前の車との最小追従距離が長くなることなどが含まれます。また、スマートサモンや緊急時の車線逸脱防止機能も、納車時には無効になる可能性があります。もちろんこれらの機能は、無線によるアップデートを行うことで回復するのですが。

この記事はこのサイトを引用・翻訳・編集して作成しています。

この写真を見ると、FSDの場合にはマップよりもFSDの占める割合が広くなってますね。実際のリリース時にこんな1980年代のビデオゲームみたいな画像では困るのですが。

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