この情報は、既に中国のテスラコンフィグレーターや米国でも同様の動きがありましたが、日本のテスラサイトもようやく2022年型に更新されました。今後注文される方は、(もしかすると既に注文された方の一部も)この2022年型のモデルになると思われます。
明示されている主な変更点は、以下のとおりです。
- エントリーグレードはこれまで「スタンダードレンジ・プラス」でしたが、「モデル3 RWD」(Rear Wheel Driving:後輪駆動)に変更
- 航続距離がこれまでのWLTP値(448km)であったものが、エントリーグレードのモデル3RWDでは「国土交通省推定値」に改められ、なんと565km!
- 航続距離のロングレンジバージョンも580kmから614kmに更新(パフォーマンスは以前と同じ)
- 加速については0-100kmがこれまで5.6秒であったものが6.1秒に
特にエントリーグレーそのモデル3RWDの変更が主なのですが、リン酸鉄型LFPバッテリーのバッテリー容量の変更(テスラは公表していませんがおよそ5kW程度容量アップ)による航続距離の延長と加速力のグレードダウンと言われています。
この変更は以前の以下のエントリーでご紹介した中国での変更を反映したものになります。
もちろん現在、日本に納車されているモデル3はすべてギガファクトリー上海製なので、先行して中国でバージョンアップし、その後日本版(右ハンドル仕様)にも適用されたものと考えられます。
また、同時にAMD Ryzenチップの採用や補機バッテリーのリチウムイオンバッテリー化、後席の合わせガラス化による静音性の向上など以前のリーク情報のアップデートも含まれる可能性があります。
この2022年版モデル3に適用されると考えられている仕様変更は以下のとおりです。欧州での情報でかつ正式なものでもないので、実際とは違う可能性もあります。
- 新しいインフォテインメントコンピューターの追加(AMD Ryzenと噂されるもの)
- 低電圧(15.5V)の新しいリチウムイオンバッテリーの追加(12Vではなく15.5V)
- リアガラスに合わせガラスを追加(現在リアはシングルガラス)
- スーパーホーン(クラクション、アラーム、スピーカーが三位一体となったホーン) AVAS(車両接近通報装置)バージョンの追加(日本では適用外)
- ウインドウォッシャーウォーターポンプの改良(15.5Vリチウムイオンバッテリー用)
- R55デバイスをリアトーイングデバイス(牽引用?)として追加
- 2列目シートベルトの変更
- 運転席へのサイドエアバックの追加
- 1列目/2列目座席の形体を更新、インテリアトリムの更新
- 2列目座席バックルセンサーの更新
- オーバーヘッドコンソールコントロールの削除
- モデル3スタンダードレンジプラス リン酸鉄型バッテリータイプにリアDU(ドライブユニット)のワイヤーラップ仕様を追加
- モデル3パフォーマンスにM50ヘアピン・ワインディング・ドライブユニット・バージョンの追加
- ブレーキパッドの摩擦材を更新(モデル3)
- ユーザーインターフェースの更新(モデルS/Xの更新に伴う新フォーマットの採用)
- モデル3パフォーマンスにバッテリーバリエーション「LG M50(SL)」を追加
- モデル3のオートパーク機能のためのビジョン/カメラシステムの追加
おそらく、この2022年型へのバージョンアップに伴って、ソフトウェアの方もV11へアップデートされるのでしょう。
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