北米で新車格安となったテスラモデル3、中古EV市場の価格崩壊を招く

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Credit:Tesla
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テスラモデル3が、現在の中古車価格下落、特に中古EVセグメントを牽引していることが、新たなデータから明らかになりました。

中古車市場は、過去12ヶ月間に劇的な動きを見せました。ある時点では、新車の生産が抑制されていることが大きな要因となって、車両価格が急騰していました。しかし、この急激な価格上昇以降、多くの主要ブランドの新車在庫が大幅に回復しています。そのため、中古車市場はその反動で崩壊し始めたのです。中古車情報サイトiSeeCars発表した価格データによると、テスラモデル3は過去6ヶ月間、この価格崩壊を先導してきたようです。

iSeeCars社の調べによると、全体として中古車は過去6ヶ月間で4.7%、過去12ヶ月間で8.7%価格下落していることがわかりました。しかし、その先頭を走っているのはテスラモデル3で、過去6ヶ月間で平均中古価格が21.5%下落し、これは自動車メーカーのどのモデルよりも速いスピードでの下落です。そしてモデル3は、過去12ヶ月間で19.3%下落し、最も急速に値下がりした車両の第4位という結果です。

不思議なことに、平均的な中古モデル3は2月に41,337ドルで販売されており、急速な価格下落にもかかわらず、ベースモデルの新型モデル3より高いままで市場に並んでいます。その中で、エントリーモデルのテスラは、日産アルマダ、インフィニティQX80、ランドローバーディスカバリーに続き、13%以上値下がりした4車種のうちの1つでした。

https://www.iseecars.com/used-car-prices-study

意外なことに、すべての車種区分が同じように崩壊したわけではなく、実際、新しい在庫が戻ってきたにもかかわらず、高騰を続けているものもあります。メルセデスSクラスは、過去6ヶ月間で最も高くなったモデルで、平均中古価格が11.8%上昇しました。また、メルセデスGLSは11.2%、ポルシェ911は10.9%上昇し、この期間に価格上昇した上位3モデルを占めました。全体として、ドイツのプレミアム自動車メーカーの車両は、過去6ヶ月間に最も価格が上昇したモデルとなっています。

この動きとは反対に、中古電気自動車のセグメントはテスラモデル3に追随し、9月以降13.9%価格が値下がりしました。平均的な中古電気自動車は現在46,353ドルで購入されており、特にこの価格がベースモデルの新型モデル3の価格をはるかに上回っていることを考えると、この価格は今後も下がり続けると予想されます。

この動きは、アメリカを代表するEVブランドであるテスラにとって、良いニュースなのか悪いニュースなのか、疑問が残ります。一方では、こうした急速な価格下落により、これまで以上に多くの人が、たとえ中古車であってもテスラ車を購入できるようになりました。しかしながら、テスラモデル3の新車購入時に発生する急激なリセールバリューの低下を考慮し、購入を躊躇する購入者もいるかもしれません。

はっきりしているのは、EVの新車価格が全体的に下がってきたことで、ようやく中古EVが日に日に安くなり、中古車市場でテスラモデル3の中古車が主流になる日もそう遠くはなさそうです。そしてそれまでは、この動きが自動車購入者の電気自動車への関心を再び高めることを願うばかりです。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・編集して作成しています。

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