先日、初めての納車から3年目の車検をテスラで受けましたので、その(なんのことはない)体験記です。これからテスラ車の車検を受けられる方の参考になればと思います。
申込みからの流れ
まず、いつものようにテスラアプリから「サービス」>「サービスを依頼する」と選択し、次の項目に「車検」はありませんので「その他」を選択します。すると、また「アラート」」キー」「その他」と出てきます。
2つ目の「その他」に、車検を受けたい旨入力し、サービス拠点や予約日時の設定に進みます。このあたりは、3年もテスラに乗っていると一度や二度は経験しているフローだと思います。
日時が確定ししばらくすると(今回は申し込み当日の夕方)、申し込みをしたテスラのサービス拠点(今回は大阪の豊中サービスセンター)から電話がかかってきます。それとほぼ同時に「概算見積もり」もアプリを通じて配信され、その内容の確認も含めて予約手続きを完了します。
このとき、代車の必要性も一緒に聞かれます。日時によっては代車の用意が無いようで、今回は断念しました。このあたりは、「いかにもテスラ」です。また、最短の作業日程を確認しましたが、日曜日の夕方に入庫して最短で水曜日の夕方、というスケジュール感でした。
車検の費用見積もり
おそらくクルマに特に不具合がないような場合には、ワイパーとエアコンフィルターの交換が氷樹的に提案されるようです。ワイパーの交換は直近で済ましていたので、以下の見積もりはエアコンフィルターの交換のみオプションとして入った見積もりになります。
少し注意が必要なのは、1枚目の項目1に以下のような記載があるように、この金額に加えて別途現金で21,550円が入庫時に必要になることです。
ご用命事項: 車検代行料:※別途現金21,550円が入庫時必要です。 内訳(印紙代2,300円 テスタ
ー代1,600円 自賠責24か月17,650円)
つまり、上記の例でいうと必要な費用は96,075円+21,550円=117,625円という金額になります。また、96,075円のうち陸運局での車検代行費用が32,200円、点検整備が48,300円、エアコンフィルターの部品代(4,909円)と作業工賃(1,932円)を合わせて、87,341円に消費税10%の合計96,075円という費用感です。
検査整備実施項目と請求
点検整備記録簿
下に示したシートが点検sネイビ記録簿なるものですが、電気自動車なので内燃機関に関連する項目はチェックではなく斜線で、チェックしていないことが示されています。タイヤ溝は前輪3.5mm、後輪4.5 mmとなっていますが、これは前後でタイヤローテーションをしてもらった後の結果です。
また、さすがに基本的に回生ブレーキを利用することからブレーキパッドの減りはほとんどない状態のようです。
車検点検整備の実施項目としては(下の請求書にあるように)以下のとおりです。
ご用命事項: 車検点検整備 走行テスト
- 充電テスト
- ログ点検
- 開閉作動テスト(window/door/charge port/latch)
- 消耗品交換
- Replaced cabin air filter.(エアコンフィルター交換)
- サーマルシステムテスト
- クーリングシステムテスト
- ウォッシャー液補充(水)
- ドアラッチ・シートベルト点検
- フロントGNDナット締め付け点検
- 空気圧調整 Front 3.1BAR Rear 3.1BAR
- ホイールナットトルク締め
- 下廻り締め付け確認
- ファームウェアー最新
- ブレーキパッド
Front brake pads 9.5mm
Rear brake pads 8.5mm - タイヤ残溝
FL 3.5mm
FR 3.5mm
RL 4.5mm
RR 4.5mm - タイヤローテーション実施
請求内訳一覧
車検実施後の請求書は以下のようになります。
最終的に、現金で21,550円、車検代行と点検整備で96,075円という費用の細かい内訳を示すと以下のようになります。
項目 | 価格 | 備考 |
車検代行料 | 32,200 | |
自賠責保険(24ヶ月) | 17,650 | 別途現金 |
テスター代 | 1,600 | 別途現金(検査直前の車軸調整) |
印紙代 | 2,000 | 別途現金 |
車検点検整備費 | 48,300 | 点検項目は上記 |
エアコンフィルター交換 | 6,841 | うちフィルター2個で4,909円・工賃1,932円 |
消費税 | 8,734 | |
合計 | 128,275 |
ということで、合計13万円弱という費用になります。エアコンのフィルターを交換しないとしても12万円を超えるので、それなりの費用がかかる感じです。いわば輸入車の初回ディーラー車検とそれほど変わらない価格なのではないでしょうか。
課題はサービス
テスラは独特の流儀を貫いているので有名ですが、今回のように13万円近く支払っても、もちろん洗車もしてくれてませんし、車内清掃などもっての他で、仮に外装に傷があっても自分で認定の板金屋に持って行って修理しないといけません。さらに、代車も(時期もあるかもしれませんが)非常に限定的な感じでした。
つまり国産車ならもちろんの事、輸入車ディーラーでも車検整備に入れたら、帰ってきたときはピカピカで、代車ももちろん豊富に揃えており、何なら最新のモデルを提供して乗り換えを促すくらいしてくるのと比較すると、テスラのサービス水準は非常に低いと感じた次第です。
これまで新興EVメーカーとして、マーケティングや広告をイーロン・マスク氏に頼ったスタイルを貫いてきている影響がこういうところにも多分に表れていると思います。スタートアップならいざしらず、既に時価総額では世界一の自動車メーカーなので、このあたりの改善がないと世界中でのさらなる成長は難しい、特にこういう細かいところを気にする日本市場で一気に成功するのは相当な困難を伴うと思った車検体験でした。もちろん予想通りでしたが。
余談ですが、大阪の豊中サービスセンターに行ったのは久しぶりでしたが、初代ロードスターが展示されていました。テスラロゴがキラキラ輝いてました。
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