1万6千km走ったテスラサイバートラックオーナー、航続距離と充電速度に不満でも「運転するのが夢みたいな車」

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加えて充電速度は並以下ですが、その反面、サウンドシステムは素晴らしく、サイバートラックは「運転するのが夢みたいな車」とのことです。

サイバートラック・オーナーズ・クラブ・フォーラム

テスラ サイバートラックは常に、そしておそらくこれからも、長年にわたって賛否両論のあるクルマであり続けるでしょう。2019年にプロトタイプの形で発表された日から、人々はそれを嫌ったり、愛したりしてきました。

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この電気ピックアップがより多くの顧客の手に渡るようになった今、私たちはこの角ばったトラックを取り巻く誇大な宣伝だけでなく、この車が実際にどの点が良いのかを見る機会を得ました。

サイバートラック・オーナーズ・クラブ・フォーラムの寛大なユーザーのおかげで、すでに10,000マイル(約1万6千km)以上を走行したテスラ・サイバートラックの物語を手に入れることができました。その2人のドライバーは、エネルギー消費から保険料、そしておそらく最も賢明なトピックである航続距離まで、すべてを共有しました。

航続距離に問題

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問題の車両はAWD全輪駆動で、納車時の走行距離は72マイルでした。そして今年1月15日、オドメーターは10,000マイルの大台を超えました。

サイバートラックを検討する際の主な論点と思われるので、まずは航続距離からです。カイル・コナー氏が、フル充電でどこまでEVが走行できるかを確認するため、デュアルモーターAWDのサイバートラックを夜通し運転したところ、合計254マイル(全地形対応タイヤ使用時)と、宣伝されている320マイル(全地形対応タイヤ使用時)を20%も下回りました。

このテストは、華氏約45度(摂氏7度)、時速70マイル(時速112キロメートル)という比較的一定の速度で行われました。

1万マイルを通過したサイバートラックの航続距離はさらに悪くなっていますが、これには理由があります。EVを使用している2人のドライバーによると、バッテリー満充電状態での最大航続距離は206マイル(約332km)、80%充電状態で164マイル(約264km)とのことです。

サイバートラックの走行のうち80%のドライバーはかなりアグレッシブで、もう1人は保守的なドライバーです。つまり、サイバートラックはほとんどの時間、かなりアグレッシブに運転されたことになりますが、この最初の1万マイルではスピード違反も事故もありませんでした。同時に、彼らはサイバートラックを「赤ちゃん扱い」していたわけでもありません。

走行距離の約70%は高速道路を走り、残りの30%は市街地を走りました。また、1,500マイルを超える長距離移動も行われました。

充電は普通

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9,944マイル走行後の平均エネルギー消費量は599Wh/マイル(372Wh/km)です。街中を控えめに走った場合、スクリーンに表示された消費量は290Wh/マイル(181Wh/km)まで下がり、高速道路を走ると900Wh/マイル(559Wh/km)まで跳ね上がることもありました。

充電に関しては、このサイバートラックは全体の約60%を自宅で充電しました。スーパーチャージャーでの充電が30%で、残りの10%は目的地(デスティネーション)での充電でした。

ドライバーによると、V2スーパーチャージャーでの充電は非常に時間がかかり、バッテリーを補充するのに2時間かかることもあるとのことです。また、最新のV4スーパーチャージャーはテストできませんでした。

自宅での充電では低速での充電で、またバッテリーの健全性を維持するために、ほとんどの場合90%で充電を停止するように設定されていました。第3世代テスラのウォールコネクタでは、32アンペアまたは48アンペアで充電するのに8~14時間かかるとフォーラムの投稿では述べられています。

各種のトラブル

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最初の10,000マイルを走行する間に、バッテリーの充電状態が低く、不明なレベルである間、メイン画面がブラックアウトするなど、いくつかの問題がありました。サイバートラックはテスラのサービスセンターまで牽引され、90分間修理されました。

フォーラムの投稿によると、荷台の中にあるいわゆる保管庫は、みんなが主張するように防水ではありません。当初、トラックにはオールテレーンタイヤとホイールにエアロカバーのセットが装着されていましたが、約1,700マイル走行後にオールシーズンタイヤに交換されました(カバーは装着されたままです)。タイヤ交換後、ドライバーによるとエネルギー消費量に目立った違いは見られなかったとのことです。

ポジティブな点

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とはいえ、ポジティブな点はかなり多く、その最大のものは「素晴らしい出来映えを超えた」サウンドシステムです。ベンチレーションシート、乗員の視界、ハンドリング特性、加速、スピード、ステア・バイ・ワイヤ・システムも高く評価されています。サイバートラックは、ピックアップを触ったり写真を撮ったりしたい人たちを含め、多くの注目を集めるということについてはそれほどでも無いようです。

保険料は465ドルで、両ドライバーの運転記録は古い違反切符を除いてきれいですが、両ユーザーとも走行距離が多いことは述べておきます。

フォーラムの投稿によると、サイバートラックは「運転するのが夢みたいな車」だが、充電速度と航続距離は期待外れで、1万マイル平均で約164~210マイルという残念な結果です。全体として、この車の価値はまあまあですが、まだ解決すべき生産上の問題があるようです。

ということで、今回のご紹介は私たちが出会った最初の高走行距離サイバートラックオーナーの経験である可能性が高く、私たちが以前の実走行テストから知っていたことと相当一致しています。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・一部補足・編集して作成しています。

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