トヨタはテスラに勝てるのか?トヨタに新設されたEV専業部門の新しいリーダーがビジョンを語る

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Credit:TOYOTA
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トヨタBEVファクトリーの加藤武郎社長は、BEVが大好きで、BEVでもハイブリッド車と同じ航続距離のものを提供したいと語っています。

EVに特化した新組織「BEVファクトリー」

カーボンニュートラルを実現するための重要な選択肢としてBEVへの期待が高まる中、注目されたのがトヨタの新しいEV部門「BEVファクトリー」です。この新部門は、BEVの開発から生産、ビジネスまでを統合し、「よりスピーディーな意思決定と実行」を目指すものです。

この部門の次世代BEVは2026年に初めて市場に投入され、トヨタが2030年に世界で販売する予定のBEV350万台のうちの170万台を占める見込みです。6月末に開催された定時株主総会でBEVファクトリーの加藤武郎プレジデントは、株主から寄せられた11の質問のうちのいくつかに答える必要がありました。

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トヨタがバッテリー工場への投資を拡大し、2025年に米国でBEVの生産を開始すると発表したことを受け、株主からは、BEVで出遅れているという批判と、既に相当程度先を行っているテスラにそもそも追いつくことができるのかという疑問が出されました。

トヨタの宮崎洋一副社長とギル・プラット主席サイエンティストが、多様なパワートレインで解決策を用意するという同社のこれまでの「全方位戦略」を繰り返したのに対し、トヨタのBEVファクトリーの責任者である加藤プレジデントはより詳細で熱心な以下のような回答をしました。

「私はBEVが大好きです。BEVを通じて、クルマ、モノづくり、仕事の未来を変えたいのです。まずはBEVで、これまで好評だったハイブリッド車と同じ航続距離を目指します。これは大きな課題です。私たちがつくり、お届けするBEVに、トヨタらしさを感じていただきたいのです。」

スピードが命

トヨタのハイブリッド車と同様の航続距離(2028年までに最大900マイル)を達成することは、非常に野心的な目標ですが、加藤氏は、トヨタが生産と車両製造に必要な部品点数に関しても大きな変化をもたらすだろうと以下のように述べました。

「次は『ものづくり』です。クルマの構造を変え、生産ラインの長さを半分にし、肉体的にきつい仕事を減らしたり、なくしたりすることで、日本のものづくりを守り、高齢化が進む中で幸せな職場を作りたいと考えています。」

また、BEVファクトリー部隊の働き方についても、今の時代は「スピードが命」と言及しそして更に以下のような「楽しさ」にも言及しています。

「私たちのチームは、開発だけでなく、会社のあらゆる機能を結集しています。同時に、新たな取引先と協力することで、私たち全員がより豊かで新しいアイデアを生み出すことができます。すべてが新しいことなので、とてもワクワクしています!私たちのワクワク感や仕事の楽しさは、きっとみんなに伝わるはずです。」

トヨタの前CEOで現会長の豊田章男氏は、在任中はBEVへの移行には消極的でしたが、加藤氏の回答を以下のようにフォローしました。

「(自動車に対する)『愛』でテスラに勝てるかどうかはわかりません。しかし、(自動車)好きなエンジニアが作ったクルマは人の心を動かします。私たちが作るBEVにご期待ください。」
この記事はこの投稿を引用・翻訳・編集して作成しています。

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