豊田会長が自慢する、エンジン音がしてシフトチェンジができるトヨタ初の電動GRスポーツカー

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トヨタの長年のリーダーであり、同社の創業者の孫にあたる豊田章男会長は、6月15日木曜日に同社初の電気自動車GRスポーツを開発していることを明らかにしました。

佐藤新社長への体制変更

トヨタ自動車は、業界が完全な電気自動車を採用し始める中でハイブリッドにこだわるあまり、競合メーカーに遅れをとり、豊田章男氏は今年の1月にCEOを退任することを発表し、3月末で退任しました。

電気自動車に全面的に乗り出すことに関して、非常に消極的な中心人物である豊田会長は、以下のように述べています。

「トヨタの変革を進めるために、私が会長になり、新社長をサポートすることが最善であるという結論に達しました。」

多くの人は、新しくCEOに選ばれた、元レクサス最高ブランド責任者の佐藤恒治新CEOが軌道修正し、会社を正しい方向に導いてくれると信じていました。就任後、佐藤新CEOは 「今がその時であり、新たなアプローチでBEV開発を加速させます。」と明かしました。

佐藤CEOは会社の新しい顔ですが、豊田会長はまだ会社の経営に深く関わっています。トヨタは、新しい専用プラットフォームの計画や、米国で初めて組み立てられる電気自動車、3列シートSUVなど、EVの開発・生産を後押しする新しい取り組みをいくつか明らかにしています。

また、同社のパフォーマンスカー・ブランドであるトヨタ・ガズー・レーシング(GR)では、初の完全電動スポーツカーの開発を進めており、豊田会長は自らその開発にも関わっています。

EVなのにギアチェンジとエンジン音

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https://www.bloomberg.co.jp/

ル・マン24時間レースでフェラーリに次ぐ2位を獲得した後、トヨタの会長はオートカーに対し、パフォーマンス部門はすでに最初の電動スポーツカーのテストを開始している、と語りました。豊田会長は、GRスープラやGRヤリスのような現在の内燃機関自動車と同等かそれ以上の性能を実現しなければならないと明かしました。

「実は最近、私たちが開発しているBEVのGRに試乗する機会があったんです。」

豊田会長は、このクルマが市販されるかどうかはわからないが、まずは運転が楽しいクルマにすることが先決だ、と言っています。そのために、EVには「マニュアルトランスミッション」を搭載し、フェイクのエンジン音を鳴らすことを挙げました(スムーズで静かな乗り心地は、電気自動車の醍醐味のひとつなのですが…)。

そしてさらに豊田会長は以下のように説明しました。

「私たちが開発している他のBEVとの最大の違いは、GR BEVに乗ると、ガソリンの匂いはしなくても、エンジン音が実際に聞こえるということです。」

このニュースは、トヨタがEVへの移行を進めるため、ギガキャストなど新たな野心的な技術をいくつか公開した数日後に発表されました。例えば、トヨタは、今後数年間で開発する次世代EVバッテリーの開発スケジュールを明らかにしました。2027年までに、性能版と普及版の2種類のバッテリーを用意し、購入者にさまざまな選択肢を提供したいと考えています。電気スポーツカー「GR」は、非常に速いパフォーマンス・オプションを用意する可能性があります。翌年には、「技術的なブレークスルー」を経て、航続距離1000km以上走れる全固体バッテリーを搭載したBEVをリリースする予定です。

そして最近の動きとして興味深いのは、今週のトヨタ社の株主総会で、複数の株主が、完全な電動化の時期を決めなかったことを理由に、豊田氏を取締役から解任する投票を行う予定であると述べたことです。(ただし、豊田氏は結局、再選されましたが)。

トヨタの電気スポーツカーが実際に市場に出るかどうかは、現時点は分かりません。トヨタ自動車はこの1週間でいくつかの大胆な新技術を予告していますが、同社のこれまでの新技術発表の実績からすると、すでにスケジュールに無理があるように思えます。

一方、トヨタが完全な電気自動車というアイデアを最終的に受け入れ、その開発にリソースを割いていることは良いことです。

トヨタの新リーダーである佐藤CEOは現在トヨタ社が置かれた状況について、既に明白に警鐘を鳴らしており、世界の主要なEV市場である中国で緊急に対応する必要があると述べています。他の主要な自動車市場がすべて電気自動車に移行している中、こうしたギミックではなくトヨタが本格的な電動化へ移行するのはいつ頃になるのでしょうか?

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