テスラ幹部、イーロン・マスク氏の「Plaid」哲学をメディアイベントで解説

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CREDIT: TESLA CHINA
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テスラ中国はこのほど、上海、広州、成都などのメディア関係者と、会社、事業、車両に関するいくつかの重要なトピックについて綿密な議論を交わしました。テスラのグローバルソフトウェアエンジニアリング担当バイスプレジデントであるデイヴィッド・ラウ氏は、このメディアイベントで講演を行いました。

そこでは、「テスラはどのようにトップエンジニアを育てているか」、「モデルS/Xのインテリジェントな能力」などが話題となりました。しかし、それ以上に重要なのは、テスラの「Plaidモード」が、モデルSとモデルXの0-60mph発進だけでなく、同社のソフトウェア開発にも適用されていることに焦点を当てたことです。そのため、メディアイベントでは、「ソフトウェア開発におけるPlaidモードの有効化」と「テスラのソフトウェア開発がPlaidスピードを維持する方法」についても話し合われました。

「テスラは常に伝統に挑戦し、業界の常識に挑戦し、自らのコンフォートゾーンに挑戦してきたのです…これは確かに難しいのですが、常に境界を突破しようと自らを追い込み続ける限り、達成できないことはないんです」とラウ氏はこのイベントで語り、その現地メディアによってレポートされました。

このテスラ幹部はまた、イーロン・マスク氏が「Plaid」は「Ludicrous」を超えていると言及したことは、ポップカルチャーを超えたものだと強調しました。それは、破壊的なイノベーションとブレークスルーを頑固とまでは言わないまでも、粘り強く追い求めるエンジニアの文化を表しています。こうした考え方が功を奏したのか、コンサルティング会社ユニヴァーサムが北米の工学部の学生を対象に行った調査では、テスラが自動車業界で最も魅力的な企業のひとつになったことが示されました。2020年には、工学部の学生が最も働きたいと思う企業のリストで、テスラが1位になったのです。

「テスラでは、チームが破壊的イノベーションとブレークスルーを粘り強く追求しています。例えば、「いかに配線や重量を減らしてデザインをシンプルにするか」、「いかにコストを抑えながらディスプレイの性能を向上させるか」、「いかに技術的なセキュリティネットワークを強化するか」といったテーマで日々議論が行われています。エンジニアに優しい雰囲気を継続的に作り出し、多くの業界専門家をテスラに呼び込むことは、世界の持続可能なエネルギーへの移行を加速するという共通の目標を達成することを目的としています。」

今回のイベント中、メディアの参加者は、テスラ社が現在提供できる最高の技術を搭載した新しいテスラモデルSとモデルXに特に関心を示しました。新型モデルSとモデルXは、「ファミリーカー」と「スーパーパフォーマンスカー」の役割を同時に果たすため、ベンチマークのクルマであるとこのテスラ幹部は強調しました。また、車載技術にも力を入れており、新型モデルSとモデルXは、ユーザーや同乗者がプレミアムなタイトルをプレイできる性能を備えた「高性能車載ゲーム機」にもなっています。

テスラの「Plaid」哲学とモデルSとモデルXに関するラウ氏の話は説得力があったのですが、ソフトウェア志向の自動車メーカーとしての同社のアイデンティティに関する彼のコメントも非常に興味深いものでした。この幹部が述べたように、テスラのソフトウェアは非常に長い間、ベンチマークを設定し続けてきました。ラウ氏が入社したのは2012年なのですが、当時、テスラはすでにOTA(Over-the-Air)ソフトウェアアップデートによって車両コントローラを改良する能力を持っていたのです。当時、競合の自動車メーカーは、せいぜいエンターテインメントシステムのアップデートしかできなかったという状況の中です。

「車両そのものは完全に独立したシステム、と考える人が多いようですが、テスラのソフトウェアチームの見解では、車両ソフトウェアシステムは大規模ソフトウェアシステムの一部に過ぎません。多数の車両ソフトウェア機能を実装するためには、ネットワークやサービスシステムを考慮する必要があります。お客様のリアルタイムの運転体験に応じて、対応する機能をタイムリーにフィードバックし、ユーザー体験を継続的に最適化していきたいと考えています・」

以上のようにラウ氏は述べています。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・編集して作成しています。

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