テスラ、EV販売台数伸び悩みで中国ギガ上海での自動車生産を削減との報道…

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ブルームバーグによると、テスラは従業員と一部サプライヤーに対し、4月までの生産制限延長に備えるよう指示したとのことです。

週6.5日稼働から5.0稼働へ削減

テスラ(NASDAQ: TSLA)は、新エネルギー車(NEV)の販売台数が伸び悩み、市場での競争が激化する中、中国ギガ上海工場での電気自動車(EV)の生産を削減したと、ブルームバーグが関係者の話として報じました。

この報道によると、テスラは今月初め、上海工場の従業員に対し、モデルYおよびモデル3の生産を通常の週6.5日から週5日に減らすよう指示、生産ラインは1日11.5時間の2交代制で、これは変更なしとのことです。

生産高削減は既に今月初めから始まっており、スタッフはいつ生産が通常に戻るのか、まだ明確な情報を得ていないと、この件に詳しい関係者は述べています。

報道によると、テスラのギガ上海工場では、バッテリー工場を含む一部の生産ラインが、より長期間の操業停止を余儀なくされているとのことです。テスラは従業員と一部のサプライヤーに対し、4月までの生産制限延長に備えるよう伝えているとのことで、4月上旬には中国で「墓参りの日」の休暇があり、例年は消費が低迷する時期でもあるのでそれへの備えということもあるようです。今年の「墓参りの日」の休暇は4月4日から6日までで、4月7日は日曜日となっています。

テスラ需要低迷の影響

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Credit:Tesla

テスラは上海に巨大なギガファクトリーを構え、モデル3およびモデルYを生産しています。2023年10月に発表された同社の第3四半期財務報告によると、この工場の年間生産能力は95万台以上と世界最大のテスラ車工場となっています。

中国乗用車協会(CPCA)によると、テスラの2月の中国での販売台数は前年同月比11.15%減、1月比24.42%減の30,141台で、これは、2月10日から17日の旧正月休暇による消費低迷も一因とのことです。2月の中国からの輸出台数は30,224台で、前年同月比25.33%減、1月比4.25%減となっています。

データによると、テスラは1-2月、中国で前年同期比15.23%増の70,022台を販売し、上海工場の1-2月の輸出台数は61,790台で、前年同期比22.46%減となっています。年初は通常、中国国内での自動車販売台数が低迷する時期です。

CPCAによると、1月から2月にかけて、バッテリー電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)を含む中国のNEVの小売販売台数は、前年同期比37.42%増の106万台です。

この期間のBEVの小売販売台数は60万台、前年同期比18.06%増、PEHVの小売販売台数は45万9,000台、前年同期比74.93%増と急増しています。

中国国内市場は徐々に回復

中国のNEV市場は今月から徐々に回復しており、CPCAは昨日、中国の3月のNEV小売販売台数は2月比93.2%増の75万台になるとの見通しを発表しました。

テスラは1月12日、熾烈な価格競争の中、中国でモデル3の両バージョンを最大6%近く、モデルYの3つのバージョンのうち2つを最大3%値下げしました。

モデル3は中国で2つのバージョン(エントリーレベルの後輪駆動RWDバージョンと、デュアルモーター・ロングレンジのAWDバージョン)があり、現在の販売開始価格はそれぞれ24万5900人民元(約521万円)と28万5900人民元(約606万円)です。

モデルYには、中国でベーシックな後輪駆動RWDバージョン、デュアルモーター全輪駆動AWDのモデルYロングレンジバージョン、デュアルモーター全輪駆動AWDのモデルYパフォーマンスバージョンの3種類があり、それぞれ258,900人民元(約549万円)、299,900人民元(約636万円)、363,900人民元(約771万円)からとなっています。

BYDの攻勢

BYD (HKG: 1211, OTCMKTS: BYDDY)は、2024年の旧正月連休明け2営業日目となる2月19日、秦プラスとチェイサー05の廉価版グローリー・エディションを発表し、主要モデルの最新アップデートを開始しました。

BYDYはすでに多くのモデルをアップデートしており、いずれも大幅な値下げを実施しています。BYDは、この動きは従来のガソリン車からより多くのシェアを獲得することを目的としていると述べましたが、それはまた、他のEVメーカーに圧力をかけています。

Nio(NYSE:NIO)、Xpeng(NYSE:XPEV)、Liオート(NASDAQ:LI)、ポールスター(NASDAQ:PSNY)、ネタ、IMモーターズなど、多くの自動車メーカーが今年これまでさまざまな形で価格競争に参加してきました。

テスラは中国の旧正月休暇後も値下げを継続せず、3月1日からプロモーションを開始し、8,000人民元の保険補助金などの特典を提供し始めています。

現地メディアのCailianによると、3月20日にテスラ中国の内部関係者の話を引用し、テスラは4月1日に中国での価格を引き上げ、モデルYの価格を5,000人民元引き上げると発表しました。

テスラが現在行っている8,000人民元の保険補助金と、在庫車に対する最大10,000人民元の塗装減免は3月31日で期限切れとなると同レポートは指摘しています。

このレポートによると、今度の値上げは、消費者がモデルYを購入するための実際のコストが23,000人民元も上昇することを意味するとのことです。

テスラはこの報道に対して回答していませんが、以前のように、まだ迷っている潜在顧客に注文を促すことが目的のようです。

昨日、Liオート(NASDAQ: LI)は、第1四半期の納車台数が予想を下回ったため、従来の10万〜10万3000台から、7万6000〜7万8000台になる見込みだと発表しました。

Liオートの動きは、初のBEVモデルであるLiメガMPV(多目的車)や2024年モデルの更新を3月1日に控えた楽観的すぎる見積もりの結果ともいえます。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・編集して作成しています。

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