中国で起こっている内燃機関車のデス・スパイラル…今後3カ月で新エネ車が50%を超えるとの予測

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Credit:BYD
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世界最大の電気自動車メーカーとしてテスラに挑戦している中国大手BYDのCEOは、バッテリー電気自動車(BEV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)を含む新エネルギー自動車(NEV)の販売台数が、今後3ヶ月以内に中国で販売される新車の半分以上を占めるだろうと述べています。

新エネルギー自動車(NEV)とは
中国における独特のカテゴリーで、バッテリー電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)、燃料電池車(FCEV)の3つを合わせたパワートレインを持つ車のことを指す。

BEVがNEV全体の約70%を占める

「NEVの普及率は先週48.2%を超え、このままいけば、今後3ヶ月で50%を超えると推測しています」

上記のように王伝福氏は最近の北京での中国EV100フォーラムでの講演で述べています。

CnEVPostによると、王氏は中国が50%を超えるのは今年中と予測していましたが、現在は90日以内とこれを前倒ししています。

2023年に中国で販売されたNEVは約950万台で、世界最大の自動車市場である中国市場の31%を占めています。このうち670万台が完全電気自動車のBEV、280万台がPHEVで、BEVがNEV全体の約70%を占めています。

NEVの2023年の総計は印象的なものでしたが、2023年12月を見ると、状況がいかに急速に変化しているかがわかります。

12月に中国で販売されたNEVは113万台で、乗用車販売台数279万台の40%を占めています。王氏によると、NEVの市場シェアはさらに上昇し、先週は48%でした。BEVとPHEVの比率からすると、中国で販売された全新車に占める完全電気自動車の比率は34%程度になると予想されます。

豊田会長のコメントとは対照的な中国EV市場シェア急拡大

世界最大の自動車市場における電気自動車の驚異的な成長にもかかわらず、今年初め、トヨタの会長であり、創業者の孫でもある豊田章男氏は、将来的にでも内燃機関車が販売台数の大半を占めるとの考えを示しました

「いくらBEVが進んだとしても、市場のシェアの3割だと思います。そうすると、あとの7割はHEVなり、FCEVなり、水素エンジンなり。そして、エンジン車は必ず残ると思います。」

昨年5月、私達はテクノロジー・フューチャリストのトニー・セバにインタビューし、中国におけるNEVの普及率は2023年末までに40~50%に達すると予測しました。

中国では内燃機関自動車工場の50%が休止中

既存大手の内燃機関自動車メーカーにとって、中国の状況はかなり急速に悪化しています。フィナンシャル・タイムズ紙の最近のレポートによると、中国では「ゾンビ」のような内燃機関自動車工場が増加しており、電気自動車の人気が高まっているため、既存自動車メーカーが生産を縮小しているため、内燃機関自動車工場の資産価値が急落しているとのことです。

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https://twitter.com/Reuters

内燃機関自動車メーカーが直面するこの巨大な「座礁資産」問題は、業界の熱心な観察者たちによって何年も前から予想されていたことですが、今や「実際に起きている」ようです。

フィナンシャル・タイムズ紙によると、韓国ヒョンデは2017年、中国南西部の重慶に年間30万台の内燃機関自動車を生産する新工場に11.5億米ドルを投資しましたが、わずか6年後の12月、「投資額の4分の1以下で」新工場の売却を余儀なくされました。

中国の2023年の内燃機関自動車生産台数は、2017年のピーク時の1,770万台からなんと37%も減少しています。上海のコンサルタント会社オートモビリティ社によると、中国の内燃機関自動車製造工場の設置能力のうち、以前は半分しか使われていなかったとのことです。

NEVの販売台数は今後3カ月で50%を超えると予測されており、内燃機関自動車のデス・スパイラルは急速に加速しているようです。

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