テスラの市場シェアは今年第2四半期に初めて60%を下回る、拡大を続ける米国電気自動車販売で

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Credit:Tesla
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テスラの母国である米国の電気自動車市場は、これまで欧州や中国と比べて比較的拡大のスピードが遅く小規模でしたが、直近では飛躍的な成長拡大を続けています。

2023年第1四半期のEV販売台数は、2022年第1四半期を45%も上回る26万台弱で、すでに新記録を樹立しています。更につづく第2四半期の電気自動車の販売台数は29万5,355台と、1~3月期を再びおよそ13%上回り、前年同期比では48.4%も増加しました。

しかしながら世界で最も電気自動車を販売しているテスラの市場シェアは減少し続け、初めて60%を下回りました。

米国はテスラにとって引き続き最大の市場

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テスラモデルS

この第2四半期の数字は、市場調査会社コックス・オートモーティブが水曜日の7月12日に発表したレポートによるものです。

特にテスラに関するデータには注意が必要です。同社は販売台数を国や地域別に分類しておらず、米国の新規登録台数に関する公式データも存在しないため、市場調査担当者は場合によっては推定値を用いざるを得ません。一方で、その手法は四半期ごとには変わらない可能性が高いため、ある程度の比較は可能です。

コックスのデータによると、テスラは2023年第2四半期に全世界で販売された電気自動車422,975台のうち175,262台を米国で販売し、その割合は40%に達しました。つまり、テスラにとって自国市場が最大の市場であることに変わりはなく、次いで中国が約15万5,000台のテスラ販売台数を記録しています。欧州は、3大地域の中で唯一、第2四半期に過去最高記録を更新するギリギリのところという販売結果でした。コックスのデータによると、テスラは米国において、販売台数を2022年第2四半期比で35%、前四半期比で8%強増加させました。

また、テスラが米国の電気自動車販売台数で達成した市場シェアは、依然として世界最大であり、その差は歴然としています。

コックスによると、2023年第2四半期のシェアは59.3%で、60%を下回ったのは初めてのことです。前四半期のテスラのシェアは62.4%、前年度全体では64.2%でした。2020年、2021年も75%前後と推移していました。

電気自動車販売台数2位のフォード

2023年第2四半期のコックスのデータによると、テスラの米国における電気自動車の絶対的優位は相対的なものになりつつありますが、それでも同社はこのセグメントで他のプレーヤーに対して圧倒的なリードを保っています。

フォードとGMのシボレーブランドは、それぞれ15,000台弱と14,000台弱の電気自動車でそれぞれ僅差でしたが、その台数はテスラの10分の1以下という結果です。ヒョンデ、リヴィアン、BMWも5桁の電気自動車販売台数を記録していますが、既存大手自動車メーカーであるフォルクスワーゲンとトヨタを含む他のブランドはすべて1万台未満にとどまりました。

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