テスラは、カナダでモデルYのラインアップに新たな変更を加え、今度は最上位モデルのパフォーマンス・バリエーションの航続距離について謎の変更をおこないました。この変更が興味深いのは、カナダでのみ行われたことで、テスラが近いうちに中国からカナダに別の車両を輸入する可能性を示唆していると考えられます。
航続距離の短縮とブラック・インテリア
モデルYパフォーマンスが北米で初めて導入されて以来、カナダ天然資源省(NRCan)と米国環境保護庁(EPA)の両方が航続距離を488km(303マイル)と規程していました。これは、ロングレンジモデルの航続距離531km(330マイル)よりも短い航続距離ですが、これはパフォーマンスモデルで標準となる21″Überturbineホイールによる影響が大きいことが主な原因と考えられています。
今回のデザインスタジオの更新によると、カナダのモデルYパフォーマンスは現在、推定航続距離が459km(285マイル)となっています。この航続距離はEPAの推定値であることが示されていますが、EPAもNRCanもウェブサイトにこの新しい短い航続距離を表示していません。
テスラがカナダでモデルYパフォーマンスに加えた変更はこれだけではなく、インテリアに関してもブラック・インテリアのみの設定となりました。
米国フリーモント工場製から中国ギガ上海製に変更?
テスラはこの変更について、テスラカナダの従業員にさえも公式なコメントを出していません。私たちが入手した内部情報によると、テスラはモデルYの製品アップデートがあったことを従業員に伝え、追加の詳細については公開されているデザインスタジオを参照するように、と伝えただけでした。しかし、最近の同様の変更から、この変更は、カナダで販売されているモデルYパフォーマンスが中国ギガ上海工場からの輸入となることを反映したものであると考えられます。
テスラが数週間前に、中国からの輸入で新しいモデルY RWDをカナダに導入した際、その際もブラックの内装しか用意されていませんでした。今回のパフォーマンスは最高速度250km/h、0-100km/hタイム3.7sというスペックが変わっていないことから、モデルY RWDのようにリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを搭載しているとは考えられませんが、新たに短い航続距離を設定したことも中国からの輸入を示唆するものと思われます。モデルYパフォーマンスの中国でのCLTC定格航続距離は615km(382マイル)ですが、これは試験方法の違いからくる数値で、簡単に北米の基準に換算できないので、確かなことはわかりません。
もし私たちの推論が正しいものなら、今回はテスラが現在中国からカナダに輸入している3番目の車両になる可能性があります。前述のモデルY RWDがありますが、今週上海の港で、モデル3 RWDもカナダに輸入され始めている証拠も出ています。詳細は以下をご確認ください。
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