2023年型テスラモデル3、超音波センサーなしで距離を検知していることが判明

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ポーランドで試乗に使用された2023年型テスラモデル3が、超音波センサー(USS)なしで距離を表示していることが判明しました。

超音波センサーのないモデル3の試乗を行った購入予定者は、距離を検出していることに気づき、この写真を撮ったのです。テスラは3カ月ごとにデモ車両を交換しているので、この車両には超音波センサーがついていません。撮影された写真のオドメーターは、この車両が2,800kmしか走っていないことを示しています。また、ドライバーはこの車両のVINを提供し、それが2023年のモデル3であることが判明しました。

以前、オキュパイ・マーズ氏がシェアした、サルベージした2018年型テスラ・モデル3がUSSなしで距離を検知していることをお伝えしました

そこで紹介した10分半の動画でオキュパイ・マーズ氏は、USSとレーダーセンサーを抜いた状態で、物体との距離を表示する車両を映し出しています。モデル3には、2022年9月にリリースされたバージョン2022.28.2のソフトウェアが搭載されていました。

オキュパイ・マーズ氏のモデル3は、車体の大部分が分解されており、さらにバック中にしか距離を検出しませんでした。またさらに、前面カメラとBピラーカメラをテープで覆ってテストした結果、カメラを覆った途端、近くの物体との距離と円弧が表示されなくなったことを紹介しました。

カメラ映像だけでのテスラビジョンは近いかも

オキュパイ・マーズ氏のビデオと今回のデモ車両から、近くにある物体までの距離を表示するためのソフトウェア・アップデートが間もなく現れるかもしれません。

この新しい車両が搭載していたソフトウェアのバージョンは不明ですが、内部ビルドを実行していた可能性は低く、テスラが通常納品する新しい工場出荷時のファームウェアを搭載していた可能性があります。テスラには、この新機能を有効にする設定もあり、この車両ではそれが有効になっていたのかもしれません。

超音波センサーは、既存の車両で動作しなくなるのか?

テスラがUSSを搭載する車両を最終的にビジョンシステム(カメラ映像だけで判断するシステム)に移行するかどうかは分かりませんが、すぐにそうなる可能性は低いでしょう。その代わり、テスラは超音波センサーのデータを使って、ビジョンシステムの改良を続けるかもしれません。カメラ映像だけに移行する計画があるとすれば、テスラは、新しい検出が超音波センサーが提供する測定結果と同等かそれ以上になるまで待つとも考えられます。

テスラが2021年にレーダー非搭載車向けのテスラビジョンを発売したとき、レーダー搭載車の移行は1年以上経ってからでした。テスラビジョンへの置き換えが改善されれば、超音波センサーでも同様の移行が起こる可能性があります。

周囲360°の測定

テスラがUSSに代わる機能を改善し続ければ、テスラビジョンはいずれ、少なくとも一部の領域で、現在の超音波センサーが提供する機能を超えるかもしれません。それが実現する可能性があるのは、車両の周囲を全部カバーする、ということです。ドアにもセンサーを搭載しているモデルXを除くすべてのテスラには、車両の前面と背面にのみ超音波センサーが搭載されています。テスラは、カメラ映像を使うことによって、理論的には360度全方位をカバーできるようになり、横方向の距離も検知して表示できるようになります。

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