不都合な真実…他のEVメーカー躍進の一方で、米国において低迷続くトヨタのEV販売台数

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2024年1~3月期のトヨタのEV販売台数は9%増加したものの、米国で引き渡されたトヨタの電気自動車はわずか1,897台です。これはトヨタの2024年第1四半期における米国販売台数48万6,000台のわずか0.4%という悲惨な状況です。

トヨタの米国EV販売は競合に遅れ

初の完全電気自動車bZ4Xで苦戦を強いられたトヨタは、米国のEV市場でライバルメーカーに遅れをとり続けています。

トヨタは先月、bZ4Xモデルを米国で827台販売し、2024年第1四半期までの累計販売台数は1,897台となりました。これは昨年の1,698台から9%増加したものの、トヨタの唯一のEVが米国販売台数に占める割合は0.4%とごくわずかの状況です。

トヨタの第1四半期の米国販売台数は486,627台で、前年同期比18%増、レクサスを含むトヨタの第1四半期の米国販売台数は565,098台となっています。今年に入ってからの販売台数はレクサスRZのEVモデル1,603台のみで、トヨタ(レクサス含む)の米国でのEV販売台数はまだ全体の生産高の0.6%に過ぎません。

「電動化車両」

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トヨタも北米ではテスラ規格の充電方式NACSを採用
Credit:Tesla

トヨタは、3月の「電動化」車両の販売台数が61%も「急増」し、すべての販売台数の36.4%を占めるとアピールしています。ただし、この「電動化」車両にはトヨタがHEV(Hybrid Electric Vehicle)や「自己充電式パワートレイン」とも呼んでいる100%化石燃料で動くハイブリッド車両が含まれています。

トヨタの2024年第1四半期の「電動化」販売台数は前年同期比74%増の206,850台となり、販売台数全体の36.6%を占めました。

米国自動車メーカーのフォードとGMは、ハイブリッド車を全電化車への「橋渡し」として使用する計画でEVイニシアチブを後退させていますが、トヨタは長年にわたりEVに全面的に乗り出すことに最も反対の立場を表明しています。

遅れ続けるトヨタ

トヨタ自動車は次世代EVとバッテリー技術の計画を発表しましたが、その実現はまだ数年先という状況です。トヨタはEV市場からさらに遅れ続けています。トヨタの第1四半期の生産高に占めるEVの割合はまだ1%にも満たず、トヨタは競合他社に大きく遅れをとっています。

すでに多くの自動車メーカーがEV販売台数で2桁、あるいは100%を達成しています。海外のライバルである韓国ヒョンデと起亜は、EV販売台数で第1四半期の新記録を樹立し、好調なスタートを切りました。

ヒョンデのIONIQ 5モデルは、記録的な第1四半期で6,822台を販売し、一方、IONIQ 6の第1四半期の販売台数は3,646台となっています。また、起亜自動車の新型EV9は、先月のEV販売台数を151%急増させました。今年最初の3ヶ月間で、起亜の3列シート電気SUVの販売台数は4,000台を超え、起亜EV6の販売台数も第1四半期で4,000台を超えました。

EV新興企業のリヴィアンは、コスト削減のためにイリノイ州ノーマル工場の閉鎖を準備しているものの、前期は13,588台を販売しています。テスラは、予想を大きく下回ったものの、この第1四半期に38万6,810台を販売、うち36万9,783台がモデル3およびモデルYという状況です。

テスラ、リヴィアン、ヒョンデと起亜、ボルボなどが市場シェアを奪おうとする中、トヨタの「ハイブリッド」戦略は、長期的には損をすることになるかもしれません。

トヨタは、今年初めに2024 bZ4Xを発表しましたが、43,070ドルからの価格で、最大252マイル(約405km)の航続距離という状況で、競合ひしめくEV競争に追いつくことができると考えているのでしょうか?

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