テスラが米国で最も信頼性の低いブランドの1つであることが、コンシューマーリポートの年次信頼性報告書により明らかになりました。
コンシューマーリポートの年次信頼性ランキングが発表され、24ブランド、30万台以上のデータで、テスラはメルセデス・ベンツ、ジープ、フォルクスワーゲン、GMC、シボレーと並んで最下位近く(24ブランド中19位)に沈みました。電気自動車も全体的に順位が低く、信頼性の低い車種の第2位となりました。ハイブリッド車/プラグインハイブリッド車は、特にトヨタのものが最も信頼性が高いという評価となっています。
ランキングを深く掘り下げる前に、そもそもコンシューマーリポートがどのように年間信頼性ランキングを作成しているのかを理解することが必要です。今年、同社は30万台以上の自動車(2000年から2022年の間に販売されたもの)を調査し、過去1年間に所有者が自分の自動車に抱えた問題を報告するよう求められました。問題は、エンジンの問題、トランスミッションの問題、室内電子機器の問題など、17のカテゴリーに分類されました。このデータの蓄積から、コンシューマーリポートは各ブランドの総合的な信頼性を100点満点で評価する、という手順です。
また、コンシューマーリポートは、「2つ以上のモデルについて十分な調査データがある」ブランドのみをランク付けすることを定めています。したがって、リヴィアン、アルファロメオ、ルーシッドなどのブランドは今回の評価対象から除外されています。
テスラの信頼性スコアは100点満点中40点、更に電気自動車全体のスコアは100点満点中36点という非常に低い評価となりました。テスラのスコアは米国内自動車メーカーの平均と同じで、昨年より4つ順位を上げることができ、アメリカで最も信頼性の低い10車種のリストにはテスラの車は入っていません。このリストには、100点満点中5点というひどい評価を記録した人気の高い現代自動車コナEVが含まれているのが特筆すべき事です。
逆に、ハイブリッド車やPHEV車の評価は平均78/100で、競合を圧倒しています。そして当然のことながら、このセグメントで最も多くの販売代理店を持つブランドであるトヨタが、72/100の総合信頼性スコアで1位を獲得しました。トヨタは、レクサス、BMW、マツダ、ホンダとともにトップ5にランクインしています。
コンシューマーリポートの結果は、テスラ(および電気自動車全般)が競合他社に比べてこれほど低いスコアで評価されたのには、何が影響しているのかという大きな疑問が湧きます。この疑問は、「電気自動車は一般にガソリン車よりも信頼性が高い」という通説がある場合に、特に混乱を与えることになります。
コンシューマーリポートの分析では、この質問に一度だけ触れ、以下のように説明しています。
「より多くのEVが市場に出回り、各自動車メーカーがそれぞれのモデルをより多く製造するにつれ、バッテリーパック、充電システム、駆動システムのモーターに問題があるものが見られます。シボレー・ボルト、フォード・マスタング・マッハE、現代コナ・エレクトリック、フォルクスワーゲンID.4のオーナーは皆、こうした問題のいくつかを報告しています。」
テスラを悩ませていると思われるもう一つの問題は、製造品質とソフトウェアの問題です。テスラは、品質管理に問題があることで有名で、信頼性スコアに貢献しないことは確かです。同時に、テスラはソフトウェア革新の最先端を提供しようとしているため、自動車業界で一般的に見られるよりも多くのソフトウェアアップデートに関する問題に遭遇することは間違いないでしょう。これらの問題は、通常、OTAアップデートとテクニカルサポートによって迅速に修正されますが、今後のテスラの業績悪化の一因となる可能性があります。
今後のことを考えると、テスラが車のクォリティコントロールと消費者への信頼性の向上に専念し続ける必要があることは明らかです。「テスラには増産が必要だ」と言うのは簡単ですが、この増産が信頼性を犠牲にするものであれば、消費者はその代償を払うことになるということです。
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