EVが売れない…、フォルクスワーゲンが独ツヴィッカウのEV工場で大幅人員削減の見通し

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Credit:VW
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ドイツのツヴィッカウにあるフォルクスワーゲンの電気自動車工場が、人員削減を実施する見通しのようです。報道によると、ウェストザクセン州の工場で働く約2,500人の臨時従業員が影響を受ける見込み。

VW電気自動車戦略の中核をなす工場

フォルクスワーゲンのツヴィッカウ工場は、2022年1月からEVのみを生産しており、フォルクスワーゲンの電気自動車戦略の中核をなす工場です。同工場では、ID.3、ID.4、ID.5といった同社のMEBプラットフォームをベースとしたEV車両や、アウディQ4 e-tronなどのEVを生産しています。

ドイツの老舗大手自動車メーカーであるフォルクスワーゲンは、この件について公式には声明を発表していません。とはいえ、ドイツを拠点とする自動車専門誌オートモビルウォッヘは、9月14日木曜日の午前に従業員に現状を伝える従業員ミーティングが予定されていると報道しています。

ザクセン州のミヒャエル・クレッチマー首相の発言も、フォルクスワーゲン・ツヴィッカウ工場での人員削減を示唆しています。BILDのレポートによると、クレッチマー氏は、ツヴィッカウ工場は良い仕事をしているが、人員削減措置が実施されると述べました。

「数日後、あるいは数時間後には、残念なニュースを耳にすることになるでしょう。私たちは、ザクセン州のフォルクスワーゲンでエレクトロモビリティと何が起こっているのかを誇りに思っていました。今、私たちは目の当たりにしています。少なくとも一時的には、多くの同僚がそこで働くことができなくなるでしょう。」

深刻な状況

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Credit:VW

今回の報道では、この差し迫った人員削減は、現在11,000人の従業員のうち数百人に影響するとされていますが、この数はまだ確かめられていません。しかし、ザクセン州のマルティン・デュリグ経済相(SPD)は、この状況に以下のような懸念を表明しています。

「深刻な状況です。私たちは従業員に前向きな展望を示したいと思っていますが、可能性のある解決策をすぐに公の場で議論できるとは限りません。」

2022年1月以来、フォルクスワーゲンのツヴィッカウ工場は電気自動車を生産しており、これまでのところ、同工場は相当な立ち上がりを見せています。

昨年は21万8,000台の電気自動車がこの工場で組み立てられました。しかし、MEBの需要はフォルクスワーゲンの予想を下回っているようです。レポートによると、フォルクスワーゲンのIDの販売台数は鈍化しており、ディーラーはID.3、ID.4、ID.5に対する顧客の関心は低いと論じています。また、電気自動車への補助金も最近減少していることが、電気自動車の競争力をそいでいるものと考えられます。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・一部補足・編集して作成しています。

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