フォルクスワーゲンは、ドイツ北西部にあるエムデン工場での電気自動車生産を一定程度削減することになりました。既存大手自動車メーカーであるフォルクスワーゲンが最近発表したコメントによると、今回の調整は「顧客の強い拒絶感」により、自社の電気自動車の販売台数が予想を下回っていることが一因とのことです。
販売予想を30%も下回る
フォルクスワーゲンのEVに対する需要は、自社の予測を約30%下回っているとのことです。ドイツエムデン工場の責任者であるマンフレッド・ヴルフ氏は、この件に関するコメントを以下のように公表しています。
「電気自動車の分野では顧客の拒絶感が強くなっています。」
フォルクスワーゲンは、消費者の関心の低下の一因として、欧州全域で電気自動車購入者への補助金が減少したこと、原材料費の高騰によるインフレ率の上昇の影響を挙げています。このEVに対する需要の落ち込みは、同社のEV事業全体に影響を及ぼしているようです。フォルクスワーゲンはエムデン工場での減産と合わせ、同工場でEV生産に携わる従業員1,500人のうち300人をレイオフする予定のようです。
来年には回復する予想
近年世界的に、電気自動車の導入が急増していますが、自動車メーカー各社は、その割高なコストのためにEVの魅力が低下し始めているとの懸念を強めていると言われています。バッテリーを搭載した電気自動車は、ガソリン車よりも約1万2700ドル(約180万円)高いとされています。ザ・テレグラフ紙のレポートによると、EVに必要な電気と内燃機関車に必要なガソリンの価格差も縮まっている状況です。
フォルクスワーゲンはこのため、次期ID.7セダンの生産を7月から年明けに延期する予定とのことです。ID.7は電気セダン市場において相当有力な候補になりそうであることを考えると、これは非常に残念なことです。こうした状況の中、フォルクスワーゲンUKは、以下のように述べています。
「フォルクスワーゲンブランドは、他の自動車メーカーと同様、現在電気自動車に対する需要が軟化している状況です。その理由としては、補助金の減少、インフレ率の上昇、部品不足による納期の長期化などが挙げられます。年が明ければ、バッテリー電気自動車の需要は再び回復すると確信しています。」
「大幅な改良を施したID.3と新型ID.7により、私たちは引き続き魅力的な新モデルを投入していきます。フォルクスワーゲンUKは、新型ID.3や新型ID.7を投入することで、新型車の競争力を高める必要があると認識しています。」
フォルクスワーゲンは、電気自動車セグメントにおける価格競争力のある製品の必要性を認識し、手ごろな価格のEVプロトタイプである ID.2all を発表しました。また、フォルクスワーゲンのトーマス・シェーファーCEOは、22,000ドル(約318万円)以下のさらに手頃な電気自動車の登場も示唆しています。
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