需要減?作り過ぎ?日本では実施しましたが、北米でも新たな値下げがあるかもしれません。
5月末より21%減
テスラの世界市場における推定受注残が今年の6月に減少し、これまでの最低水準に達したことがわかりました。今後、テスラが需給バランスを維持するために追加値下げを実施する可能性もあります。
テスラ関係の統計と予測に関する貴重な情報源となっているトロイ・テスライク氏によると、2023年6月19日時点の推定受注残はおよそ59,000台ということです。この台数は5月末時点より16,000台(21%)少ない台数となっています。
この数字の推計は、以下のツイートにあるように、細かく注意深く追跡されたテスラ関連の統計(生産台数、各モデル/トリムの平均納車待ち時間)に基づいています。
59,000台は、テスラが備えている車両製造能力の約18日分(2週間強で4日分減少)に相当するとのことです。
今回の推計が正しければ、生産台数の増加(2023年第2四半期には過去最高を記録)と販売台数の増加(一部は既存在庫に適用されたプロモーションにもよる)が、納車待ち時間の短縮と全体的な受注残の減少に結びついたと考えられます。
現時点では6月末の受注残台数はまだ分かりませんが(レポートの公開版ではまだ公開されていません)、この状況を考えるとテスラは7月か8月に北米や欧州でも再び値下げを行うかもしれません。(中国や日本、オーストラリアでは一部値下げや紹介プログラムによるキャンペーンを実施)
今年に入り、ベルリンやテキサス、更にはギガ上海も含めて、ギガファクトリーの生産体制が整い、これを契機に販売台数を伸ばそうとしていた1月と4月にも世界中で値下げを実施しました。
参考までに以下が、これまでの受注残台数(カッコ内は車両製造能力に換算した場合の期間)の推移です。
- 2023年6月19日:59,000台(18日間)
- 2023年5月31日:75,000台(22日間)
- 2023年5月16日:83,000台(23日間)
- 2023年4月30日:68,000台(21日間)
- 2023年4月15日:72,000台(22日間)
- 2023年3月31日:102,000台(28日間)
- 2023年3月16日:10万3,000台(29日間)
- 2023年2月28日:106,000台(30日間)
- 2023年2月15日:106,000台(30日間)
- 2023年1月31日:87,000台(26日間)
- 2023年1月15日:10万7,000台(30日間)
- 2022年12月31日:74,000台(23日間)
- 2022年12月8日:163,000台(40日間)
- 2022年11月30日:190,000台(44日間)
- 2022年10月 31日: 285,000台
- 2022年9月30日:299,000台
- 2022年8月31日:38万5000台
- 2022年3月~7月:47万台前後
- 2022年1月~2月:40万台弱
米国での減少が顕著
特定の市場に関しては、すべての主要市場(米国、欧州、中国)において、需給バランスは依然として「赤」(短すぎる)。
特に米国では、推定受注残が3万5,000台からほぼ1万8,000台以上へと2週間強で大幅に減少し、これは約16日分の製造能力に相当します。一方で欧州と中国の状況は比較的安定しています。
直近の推定受注残台数、約2週間での変化は以下のとおりです。
- 米国:18,334台(16日) – 8日分減少
- カナダ:1,480台(21日)-1日減少
- 欧州:15,076台(20日)-1日増加
- 中国:13,081台(15日)-変化なし
- その他 11,512台(44日)-6日減少
- 合計:59,483台(18日)-4日減少
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