世界の電気自動車市場を支配するテスラ株をジャンク格付け:ムーディーズ

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テスラは世界の電気自動車業界を完全に支配しながら、その収益性と成長を維持しているかもしれませんが、ムーディーズにとって、この電気自動車メーカーはまだ「ジャンク」と格付けされています。イーロン・マスクCEOにとっては、ムーディーズがテスラについてどう考えているかなんてどうでもいいことなのですが、最近その説明がネット上で共有されました。

テスラの個人投資家、特にツイッターで活発に活動している人たちは、テスラが現在も有意義な成長を続けている唯一の自動車メーカーであることを考えると、テスラがムーディーズからジャンク格付けの中で最高のBa1を受けていることは、全く意味をなさないと考えているようです。その中で、個人投資家のアレクサンドラ・メルツ氏は、この件についてムーディーズに問い合わせをしました。

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ムーディーズのアナリスト、レネ・リプシュ氏はこの個人投資家に対し、テスラがジャンク格付けになったのは、定量的というよりも定性的な要因によるものだと指摘しました。また、リプシュ氏は、テスラの製品ラインアップの少なさなど、ムーディーズのテスラに対する楽観的でない見通しに影響を与えるさまざまな要因に言及しました。

以下は、アナリストの回答全文です。

メルツさんへ

ご連絡をいただきありがとうございます。参考までに、テスラの格付けに関する弊社の考察を以下に紹介しておきます(1月24日プレスリリース)。この考察は定量的なものではなく、より定性的なものです。重要なのは、テスラ社の製品ラインアップの幅を広げることです。テスラは現在、非常に成功したモデルとはいえ、主に2つのモデルに狭く依存したままです。そのうちの1モデル(モデル3)は2017年に初めて導入されたものであることに留意してほしい。より幅広い車種ラインアップの具体的な見通しが立てば、この点では前向きな展開と考えられます。
テスラがグローバルな事業展開を成功させ、他の自動車メーカーがバッテリー電気自動車モデルを増加させる中でもグローバルな競争力と存在感を維持し、製品幅を向上させた場合、格付けはアップグレードされる可能性があります。テスラが7%以上のEBITAマージン(排出権の寄与を除く)を維持する能力、および一貫した慎重な財務方針も、格上げのための重要な考慮事項となります。さらに、テスラは、潤沢な現金とリボルビング・クレジット・ファシリティの下での相当なコミットメント可能性など、非常に優れた流動性を維持する必要があります。

よろしくお願いします。

ルネ

ムーディーズの回答は、早速、YouTubeのコンテンツクリエイターであるデイブ・リー氏など、著名なテスラ株個人投資家の目に留まりました。このコンテンツクリエイターは、テスラが投資不適格であるというムーディーズの主張は「ばかばかしい」と指摘しました。マスク氏はその後、リー氏のツイートに反応し、「ムーディーズは無意味だ」と述べています。

テスラの取締役である水野博氏も、テスラのジャンク債格付けの背景にあるムーディーズの理由についてコメントしました。水野氏は、企業の製品ポートフォリオの多様性は、特に多くの企業が一つの極めて成功した製品で大きな成長を遂げることから、それほど関係ないはずだと指摘しています。とはいえ、このテスラの取締役は、ムーディーズがテスラの個人投資家に、テスラのEVメーカーに対する姿勢を説明するよう回答したことを高く評価しています。

興味深いことに、ムーディーズのレネ・リプシュ氏が、ブルームバーグの番組で、EV分野において有効な戦略とは何かという議論に登場しました。テスラが採用し、現在フォードも採用しているような、電気自動車に対する集中的かつ合理的なアプローチを評価するかという質問に対し、リプシュ氏は、いくつかの自動車セグメントに焦点を絞ったEVを投入するというフォードの決断を気に入っていると指摘しました。

この記事はこのサイトを引用・翻訳・抜粋・編集して作成しています。

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