2023年最新!テスラアプリでできること詳細解説

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テスラはクルマのハードもソフトウェアもどんどんアップグレードしていきますが、実はアプリもどんどんアップグレードしていきます。この非常に便利なテスラアプリでできることを詳細解説しています。機能の追加などについては、順次このエントリーを更新していきます。

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テスラアプリでできること

車の状態を表示する

駐車している時
ドアとトランクを開けて充電している時

キャプチャのような感じで、アプリを立ち上げたらその時の車の状態を表示します。この情報は、自宅にあるテスラモデル3を会社で見てもその時の自宅でどうなっているかの状態が表示されます。

車が動いているときや駐車している時、バックしているときも含めてそれぞれ現在の状態をCGで表します。テスラ車にはLTE(4Gの通信ネットワーク)が標準で装備されていますので、このLTE網を使って情報を常に更新して表示することができます。

また、2枚目では下の1行目は「メディア」(音楽などの操作)となっていますが、1枚目には有りません。これは、電話キーが接続されている(要するにキーを持った人が近くに居る)状態で、自動車はスタンバイしており、それに適したメニューを表示するように変えています。このあたりも非常にスマートな感じです。

電話キー

実は、この「電話キー」という機能が非常に便利です。要するにスマフォがテスラモデル3のキーの代わりになるのですが、その動作が非常にスムーズでスマートです。テスラのキーには3種類有り、クレジットカードサイズのカードキー(これは納車時に2枚付いてきます)、キーフォブ(カードキーより多機能な単独で機能するキー:オンラインショップで¥18,300-)、そしてこのアプリがインストールされたスマフォの「電話キー」です。

自動車と電話キーは実はLTE網ではなくBluetoothで繋がります。このBluetoothは近距離の無線ネットワークですから、車との距離が近いときには、自動車側のスタンバイをし、距離が離れると自動車をロックする、というような挙動を自動的にしてくれます。その際、窓が空いていれば自動的に閉めたり、ミラーを自動的にたたんだりしてくれるスグレモノです。

ただ、電話キーははじめから設定されているのではなく、改めて設定することで機能を利用することができるようになります。手順は非常に簡単で、アクティベートされたアプリがインストールされたスマフォとカードキーを持って社内のコントロールパネルから操作することで設定できます。いわゆる2要素認証で機能が解除され得るようなイメージです。

ですので、例えば夫婦で共用するような場合でも、自分と奥さんのスマフォにそれぞれアプリを入れて、これを設定しておくと、座席やミラーの角度などプロファイルとも結びついて、自分が乗る時と奥さんが乗るときで自動的に設定をかえてくれるようなこともできます。

もうこのあたりは、IT企業ならではで自動車メーカーの仕事を完全に超越している気がします。

クイックアクセス

それでは順にアプリの機能を見ていきましょう。

車の状態を表すCGの下4つのアイコン
クイックアクセスはカスタマイズ可能

その時の状態を表示している自動車のCGの下にある4つのボタンは、左側からトランクの開閉、エアコンのオンオフ、充電ポートの開閉、フランクのロック解除をワンタッチでするアイコンです。また、このアイコンを長押しすると、カスタマイズ編集画面が出てきますので、この4つは入れ替えることが可能になっています。

車の方のソフトウェアバージョンが2022.36以降で、モデル3、モデルYであればドアのラッチを遠隔で開けることができるようになりました。氷点下で降雪があるような場合、テスラのドアラッチが凍結してしまいドアが開けられなくなる状況を防ぐための機能です。

アプリのメニュー項目

8つのメニューが用意されています

車の各種操作をする「コントロール」に始まって、エアコンやシートヒーター等の操作をする「空調」、現在地を表示する「場所」、車のプレコンディショニングや充電のスケジュールを管理する「スケジュール」、セントリーモード(警戒モード)のオンオフなどをする「セキュリティ」、V4.5.1から新たに加わった「充電の統計情報」、プレミアムコネクティビティやテスラオンラインショップがある「アップグレード」、そしてメンテナンスなどの予約をする「サービス」というようになっています。

コントロール

コントロール内部

概ね、表に出ているアイコンと同じようなことが可能なのですが、フランクやトランクの操作、自動車のロック、窓を少し開けるチルトなど車の操作をします。

また、2022年9月のソフトウェアアップデートで、直近のタイヤ空気圧の表示が追加されました。

空調

空調の設定画面

「空調」を選択すると、画像のようにテスラを上から見た感じに画面が変わります。ここで、空調の温度や風の強さ、シートヒーター、デフロスターのON/OFFを設定します。

その際、遠隔地にいても現在のインテリアの温度を表示してくれますので、そもそも事前に空調をかけて置く必要があるかないかも判断できます。

特に、ルーフがガラスなのは明るくて気持ちがいいのですが、夏場の室温は50℃を超えることもあります。

そんな時に、あらかじめ空調をかけておき乗車する際に適温になっているのは非常に便利で快適です。

アプリのバージョン4.11.2では、この「空調」カテゴリー内で上方向にフリックすると、デフロスターに加えて、キャンプモードやドッグモードの設定画面が出るようになりました。

また、室内が40℃を超えると作動するようになるオーバーヒートプロテクションもアプリから選択可能になっています。

ちなみに、キャンプモードやドッグモードがどういったものかは以下の用語集を参考にしてください。テスラには「…モード」が他にもいっぱいあります。

場所

このメニューはその名の通り、テスラ車の現在の場所を示します。同時にスーパーチャージャーまでの距離と、現時点での空き情報も同時に表示してくれます。

ただ、この空き情報は時間的に少し前の状態を示しているような感じなので空きがなくても現地に行けば空いていたり、その逆もあったりします。

ただ、最近(2022年夏)は大抵の場合で全部空いていることは少なくなっているような気がします。テスラの販売台数が増えている一方で、スーパーチャージャーの数があまり増えていないことが原因でしょう。

これに加えて、連休などの休日にはスーパーチャージャーの充電上限が80%に制限されることもありますので、事前に確認が必要ですね。

2022年上半期までに日本国内で一体スラはどの程度売れているのか?については、以下のエントリーを参考にしてください。

スケジュール

空調やバッテリー温度、充電のスケジュールが可能

このスケジュール機能が非常に秀逸で、電気自動車ならではの機能だと思います。内燃機関車でこんなことをすると、屋内駐車場では一酸化炭素が充満してしまいますから。

できることは、出発時間のスケジューリング、オフピーク充電(深夜電力が安価なプランの場合の充電スケジュール)、充電時間の予約です。

酷暑の夏場や、雪の積もる冬場にこのプレコンディショニングを設定しておくと、出発時にはエアコンは設定温度になり、冬場であればバッテリーも予熱されています。

テスラに限らず電気自動車は冬場が苦手で、これはバッテリーの温度が下がりすぎるとその性能が落ちることによります。

この点、このプレコンディショニングの機能は地味なのですが非常にすぐれていると思います。

セキュリティ

このメニューは、クルマのセキュリティ関係を設定します、

  • バレーモード(VALET MODE):ホテルなどで車をバレー(係員)に預けるときに、自動車を動かすのに必要最低限の機能以外を制限するモードです。
  • セントリーモード(CENTRY MODE):要するに見張りモードで、振動や音などに反応して映像を録画したり、警戒モードであることを知らせたりします。機能上バッテリーを非常に消費します。また、この警告音がバッハのトッカータとフーガニ短調を最大音量で鳴らす(下のYoutube)とのことです。
  • 速度制限モード:子供に車を貸すような場合に、80km/時以上出ないようにする等速度を制限できるモードです

北米や欧州ではセントリーモードがONのときには、テスラのカメラ映像をアプリで遠隔で確認できる機能や、遠隔でテスラのスピーカーを鳴らす「メガホン」機能が実装されていますが未だに日本国内ではこの機能は利用不可です。

充電の統計情報

アプリのアップデートで月間と年間の充電状況と概算が示されるようになりました
ガソリンと比較したときの節約額も示される

この「充電の統計情報」はアプリバージョン4.5.1から追加された機能です。上記のように、過去1ヶ月間の充電情報やコスト、ガソリンと比較したときの節約額などがグラフとともに示されるようになりました。

また、アプリのバージョン4.16から充電の統計情報に1年間のデータが出るようになりました。

更に、表示する単位を充電量と充電に要した料金に切り替えることができるようになっています。

これは、単位のところをタップすると料金と電力量を交互に表示することが可能です。

ただ、この電力単価は北米の単価になっています。米国では州を選択すると電力会社の候補が現れ、電力会社のプランごとの数値になるようです。ちなみに、「その他」はCHAdeMO充電で、詳細は以下をご確認ください。

アップグレード

ソフトウェア・アップデートの確認とオンラインショップ
オンラインショプですが、必要なものが売ってない

アップグレードメニューには車のソフトウェア・アップデートの情報や、テスラオンラインショップでの買い物、リアルタイムの交通情報などが更新される「プレミアムコネクティビティ」の登録等が可能です。

ただ、テスラショップはニーズの高い必要なもの(例えばCHAdeMOアダプターとかワイパー)は売り切れとか、空気入れなどそもそも売止めなどあまり役に立たない印象です。

サービス

不具合の部位を選びます
大阪の次の候補はなんと名古屋!

このメニューにはあまりお世話になりたくないですが、故障やトラブルの際のメンテナンスを依頼するものです。基本的にテスラとのやり取りはアプリを通じて行うほうがスムーズです。

私も2度ほどお世話になっていますので、詳細は以下をご確認いただければと思います。

テスラの唯一と言っても過言ではない最大の弱点は「サービス」です。2022年8月時点で、サービス拠点は全国にわずか8箇所で、それもそのうち4箇所が首都圏に集中していますので、エリア的には4つのエリアにしかありません。

そうすると、修理が必要(かどうか不明な場合も含めて)な時に、予約が取れない事態が発生します。この弱点を補うために、自己診断機能を北米ではアプリに搭載しつつあるようです。

スペックと保証

モデル3 スタンダードレンジプラスのスペック
保証はその内容も表記

テスラアプリの一番下に青字で「詳細を表示する」のリンクが増えています。このリンクをタップすると、写真のようにスペックと保証内容が示されます。バッテリーやドライブユニット(駆動モーター)はなんと8年間の保証となっていますので安心ですね。

リリースノート

テスラアプリのバージョンアップでリリースノートが表示されるようになりました。

このリリースノートは、テスラ車のソフトウェア・アップデートの内容で、アプリのリリースノートではありません。

以前は、テスラのソフトウェア・アップデートがあってもそのアップデート内容は車に実際に行って、スクリーンから見ることでしか確認できませんでしたが、このアプリアップデートによりアプリの中から確認できるように非常に便利になりました。

テスラ紹介プログラム(Loot Box)

テスラアプリのアカウントの左側に「箱」のアイコンが追加され、これはテスラの紹介プログラムのページに関連づいたものです。

テスラが実施していた以前の紹介プログラムは、紹介した方とされた方が1500km相当のスーパーチャージャー無料特典が貰えるというキャンペーンでした。

今回は、中国や北米で先行実施されたものと同じく、紹介した方と紹介された方の両方に「クレジット」の形でポイントを付与し、そのポイントをテスラ製品と交換できるという仕組みで運用されています。

また、前回は既にオーナーの方が自分で新たにテスラを購入する際は特段の取り扱いがなかったのですが、今回から「ロイヤリティ」としてきっちり位置づけられ、貰えるポイントも紹介するより大きくなっています。

これはテスラに今後も乗ってもらいたい意志の表れですね。

貰えるクレジット

購入クレジットは対象のモデルごとに決まっており、紹介者が貰えるのがモデルS/Xで3500ポイント、被紹介者が2500ポイントとなっています。モデル3/Yはそのおよそ6割位のポイントとなっています。

何が購入できるか

今の所、かつてと同じスーパーチャージャー無料特典、キャップやTシャツといったアパレル、そしてウォールコネクター等の車両アクセサリーとなっています。中国や北米ではFSDベータ版やEAP(強化型オートパイロット)などソフトウェアアップグレードも対象なっていますが、今のところ日本では選択肢に出てこないようです。

前回との大きな違い

実は、今回の紹介プログラムが前回と大きく違う点があり、利用規約に以下のような文言が追加されています。

このプログラムの目的は、Tesla製品への情熱をご友人やご家族と共有していただくことで、忠実なTeslaオーナーの方を報奨させていただくことにあります。紹介リンクは、パブリックのプラットフォームで公に公開されるものではなく、ある個人から別の個人に共有されなければなりません。明確な言い方をすれば、紹介リンクを商品化したり、広告に載せたり、大量配布したり、インセンティブとして販売や、支払い、または使用することは適切ではなく、本利用規約に違反する行為が認められた紹介リンクは対象外とさせていただきます。Teslaポリシーに違反したお客様は、このプログラムの対象外となります。

紹介リンクは、パブリックのプラットフォームで公に公開されるものではなく、ある個人から別の個人に共有されなければなりません。」ということですので、残念ながらこのサイトに直接掲載することができない仕組みになっています。

とはいえ、周りにテスラ所有者がいないことには、これから購入する際にせっかくのこのプログラムを利用できませんので、紹介リンクが必要という方は少しお手間ですが、以下のフォームでお願いいたします。

最後までお読みいただきありがとうございました。テスラの良いところは、クルマのソフトウェアだけでなく、こうしてアプリも大きくアップグレードしていきます。このエントリーで随時更新していきます。ちなみに、ソフトウェアだけでなくハードウェアも「ステルス」にアップグレードしていくことも多いので、以下の記事もご参考にしてください。

テスラ関連の最新記事を毎日AM7:00にアップしていますので、過去のニュースはこちらを参照ください。

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※免責事項:この記事は主にテクノロジーの動向を紹介するものであり、投資勧誘や法律の助言などではありません。また、記事の正確性を保証するものでもありません。掲載情報によって起きたいかなる直接的及び間接的損害に対しても、筆者・編集者・運営者は一切責任を負いません。また、運営者はテスラ株式のホルダーです。

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