テスラのギガ上海工場、新型モデル3「プロジェクト・ハイランド」生産ライン完了間近との報道

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Credit:Tesla
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中国地元メディアによると、テスラのギガ上海工場では現在、リフレッシュ版モデル3のプロトタイプが週末に工場内で路上テストを行っており、生産ラインではさらなる改良作業が行われているとのことです。

まもなく発表か

テスラ(NASDAQ: TSLA)のギガファクトリー上海では、モデル3の生産ワークショップは現在高いレベルの機密保持下にありますが、生産ラインのチューニングはほぼ完了していると、地元メディアJiemianは7月7日、工場で働くサードパーティサプライヤーの従業員の話を引用して伝えました。

同従業員によると、リフレッシュ版モデル3のプロトタイプは現在、週末にギガ上海工場内の道路でテストされており、生産ラインではさらなる改良作業が行われているとのことです。テスラは、今後競争が激化している中国の地元EVメーカーとの競争において、その状況をより有利にするためにモデル3のアップデートをまもなく発表する予定となっています。

テスラCEOのイーロン・マスク氏が以前中国を訪問した際の重要な目的のひとつには、テスラのギガ上海工場を訪れ、新型モデル3を視察する事も含まれていたとのことです。イーロン・マスク氏は5月下旬に中国を訪問し、テスラ上海工場を視察しました。上海工場はテスラにとって世界最大の工場で、モデル3およびモデルYを生産しており、現在の年間生産能力は100万台以上の生産能力を誇ります。

各種の報道

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プロジェクト・ハイランド版モデル3とされるクルマ
https://twitter.com/_bennettm_/

今年3月1日に、ロイター通信が、テスラが上海工場をモデル3の改良版向けに再編成中であり、この動きはテスラが「プロジェクト・ハイランド」とコードネームで呼んでいる計画であると報じました。その際、ロイター通信は、モデル3の「ハイランド」バージョンは今年9月に上海で生産が開始される見込みであると、この件に詳しい人物の話を引用して報道しました。その際の報道によると、テスラはプロジェクト・ハイランドによって生産コストを削減し、今から5年も前の2017年にデビューした電気セダンの魅力を高めるのが狙いだと、プロジェクト関係者は語っています。

また、ブルームバーグは5月16日、関係者の話として、テスラがギガファクトリー上海でリフレッシュ版のモデル3の試験生産を開始する前の最終段階に近づいていると報道しました。その関係者によると、改良版モデル3は以前のモデルよりも若干長く、スポーティで、洗練されたインテリアデザインになっているとのことでした。

更に、今月7月7日未明、ブルームバーグは、テスラが上海工場でバッテリー生産に関する従業員の一部をレイオフしていると報じました。これは今週初め、バッテリー組み立てラインで働く一部の従業員に対し、レイオフの通達を始めたとのことです。この報道によると、上海のテスラ工場現場の従業員2人がこの情報に関してその内容を認めたのですが、レイオフ規模などの割合はわからないとのことでした。

そしてこの件について地元メディアは、第1段階のテスラのバッテリー組立ラインでのレイオフは50%を超えると報道しています。レイオフの一因は、米国政府が中国からの輸入バッテリーへの補助金を禁止したため、現地の自動車会社は米国製バッテリーを使用しなければならなくなったためだと、内部関係者の話を引用して報道しました。

今回の報道は、テスラの上海工場で製造されるバッテリーは中国国内モデル用であり、北米向けではないとする関係者の話を引用しています。

米国では来年から?

米国のオンラインコンフィギュレーターのモデル3に関して、このプロジェクト・ハイランドに関連すると考えられる動きがありました。

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米国では、バッテリーパックを含む自国内生産のEVに対して、税額控除の補助金を今年のはじめから出してます。

中国CATL製のLFPバッテリーを搭載していると考えられるモデル3 RWDは当初満額の7500ドルの控除ではなく、半分の3750ドルという扱いでした。

実は、最近改めて7500ドルの控除に増額されるという事があったのですが、これは何らかの方法でこのエントリーグレードのモデル3(とモデルY)RWDのバッテリー製造を、補助金が満額になるようにアクロバティックに対応した結果だと考えられています。

一方、今回7月12日に米国のオンラインコンフィギュレーターの表示に「7500ドルの税額控除はおそらく今年いっぱいまで」という表記が追加されたのです。

これは、今回のプロジェクト・ハイランド版モデル3のバッテリーが、これまで噂されている通り中国CATL製の新型M3Pバッテリーになり、結果として米国の税額控除の対象から外れる、もしくは半額になることを強く示唆していると考えられます。

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