テスラ完全自動運転FSDハードウェア4.0の詳細リーク!カメラの追加と高解像度レーダーも

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テスラの次期完全自動運転FSDハードウェア4.0(HW4)に関するニュースや噂が加熱しています。現在、@GreenTheOnly(以下グリーン氏)のおかげで、我々はテスラの最新FSDハードウェア、バージョン4.0を初めて見ることができました。

今回リークされた新しいハードウェアは、より高速なコンピュータと高解像度カメラを含むだけでなく、HDレーダー(高解像度レーダー)、追加の新しいカメラを含んでいるようです。

カメラ

テスラが解像度を上げたアップグレードしたカメラを使用することは、以前から噂されていました。また、これらの新しいカメラには、デジタルサインの読み取りを補助するLEDフリッカー軽減機能が搭載される見込みであることも以前から想定されていました。

テスラの現在のカメラは1.2メガピクセルで、アップデートされた解像度がどの程度になるかは不明ですが、多くの噂では5メガピクセルのセンサーが搭載されるといわれています。ある情報筋によると、解像度の向上は特定のシナリオでは有効ですが、解像度が高くなるとノイズが多くなり、PC側の処理能力が必要になるなどのデメリットもあるため、絶対に必要にはならないとのことです。

しかし、私たちは特定のシナリオで役に立つと期待していますし、テスラは解像度の向上を使用するタイミングを選択することもあるでしょう。また、新しいカメラはより高い画像を提供し、セントリーモードなどの非FSD機能にも恩恵をもたらすと考えられます。ただし、今回のHW4では、カメラの解像度向上は、今後のカメラ変更のごく一部に過ぎません。

カメラ配置

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テスラのハードウェア4.0(HW4)には、12個のカメラコネクタが搭載されており、1個は予備と表示されています。現行のテスラでは、合計9個のカメラを搭載しています。そのうち3つは前方向きのカメラでフロントガラスの上部にあり、2つはフェンダーに、2つはBピラーに、1つはリアに、そして最後の1つはキャビンカメラに配置されています。

先月のリークで、テスラは前方向カメラを3つから2つに減らす予定であることが明らかになっています。これは、カメラの解像度が高くなり、3つ目の望遠レンズが不要になるためと想定されます。要するに、ハードウェア4.0では合計3つのカメラが追加されることになり、予備を含めると4つになる可能性もあります。グリーン氏によると、これら3つのカメラは、車両のフロントバンパーに向けられるようですが、どの方向に向けられるかは明らかではありません。

テスラが、建物などに遮られた道路から交差点に出てきたときに死角ができる問題は、これまでにもさまざまな文書で報告されています。車両の前方近くに横を見ることができるカメラがあれば、車両の前方近くに設置されるため、人間よりも優れた視界を得ることができ、こうした状況を解決することができます。

カメラポートの名称によると、テスラは一部のカメラの位置も変更する可能性があるようです。側方を見るBピラーカメラは、車両のフェンダー上に移動され、より良い視界を提供するのに役立つと推測されます。先月の別のリークでは、テスラが車両のBピラーのカメラにヒーターエレメントを追加し、内部の結露による影響を改善することが明らかにされています。

処理能力

ハードウェア4.0は、ハードウェア3.0に比べて約2〜4倍高速化されると以前から噂されていました。このパワーの一部は、新しいカメラフィードと新しいカメラが提供する追加ピクセルの処理に充てられることは間違いないでしょう。しかし、ハードウェア3.0の処理能力が限界に近づいていることを考えると、この追加パワーは非常に重要です。

グリーン氏は、新しいハードウェアのチップのスペックを示し、12から20コアを搭載し、最大2.35GHzであることを明らかにしました。また、グリーン氏はTRIPコアの数も2個から3個に増え、最大で2.2GHzになると話しています。コア数とそのクロック数から、今回の新ハードウェアがどの程度の性能を持っているのかは明確にはわからないのですが、グリーン氏は「多くの人が期待したよりも、かなり改良されている」といっています。

ハードウェア4.0がハードウェア3と比較してどの程度高速化されるかは不明だが、我々が期待していた2~4倍のスピードアップに向かって改善される可能性があるようです。なお、提供されたハードウェアスペックはノード単位のもので、このボードには2つのノードがあり、冗長性のために使用されることが予想されます。

冗長化

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テスラがハードウェア3.0を導入した際に、万が一に備えた冗長性にも配慮した作りになっているそうで、各ボードには、2つの同じノードが構築されている状態です。両方のノードが同じデータを計算し、その出力を比較することで、問題があれば車両に知らせることができるという仕組みです。この仕組みによって片方のノードが故障しても、安全に停車するまでの間、自走を続けることができるのです。

しかし、徐々にテスラ車の処理要件が増加したため、現在ハードウェア3.0では冗長性を排除し、テスラが両ノードの処理能力をフルに活用できるようにしました。今回の新しいハードウェア4.0では、テスラは再びハードウェアに冗長性を持たせ、チップ処理だけでなく、電源の制御にも冗長性も持たせました。

レトロフィット(後付け)

先月のテスラの決算説明会で、イーロン・マスクCEOはハードウェア4.0について少し話し、レトロフィットを行うことは経済的に実現不可能であると言っていました。

確かに、テスラの最新のFSDハードウェアを見ると、テスラがいかなる種類のレトロフィットも提供する予定がないことは、ほぼ確定しているようです。ハードウェア4.0は、単にコンピュータが高速化されただけではありません。ハードウェア4.0では、ハードウェア3よりも消費電力がはるかに高くなりますし、また、フォームファクター(形状)も全く異なるため、改造しなければ以前のモデルには適合しません。

テスラのこれまでのFSDのハードウェアのアップグレードは、カメラのアップグレードかコンピュータのアップグレードで、いずれも簡単に交換可能なものでした。しかし、ハードウェア4.0では、カメラの追加、カメラの配置の変更、コンピューターのフォームファクターの変更、HDレーダーの追加などが行われ、後付けはあらゆる面で非現実的なものとなっています。

時間とお金をかけて改造する趣味の人はいるかもしれませんが、私たちが改造に期待するのはそこまでです。テスラが車両のレトロフィットに費やす時間とお金は、「経済的な意味」をなさないでしょう。

HDレーダー

テスラのハードウェア4.0パッケージは、HDレーダーで視覚を補強しています。テスラは2021年にモデル3およびモデルYで車両からレーダーを取り除き始め、その後モデルSとモデルXの車両からもレーダーを取り除き、カメラ映像のみのシステム「テスラビジョン」を採用しています。

しかし、テスラはハードウェア4.0で、フェニックスと名付けられた高解像度(HD)レーダーを再導入しているようです。HDレーダーは、従来のレーダーからステップアップし、テスラがレーダーだけでより正確に画像を作成できるようにしたものです。

イーロン・マスク氏は以前、高解像度レーダーによる視覚はピュアビジョン(テスラビジョン)よりも優れていると述べていたので、HDレーダーの搭載は驚くことではありません。

ハードウェア4.0では、テスラはセンサーの保護にも力を注いでいます。一部のカメラには天候に左右されないようヒーターが搭載されるだけでなく、テスラはレーダーにもヒーターを搭載する予定です。レーダー用のヒーターは、雪や氷が車の前面に積もり、レーダー信号が遮断されるのを防ぐことができるものです。

消費電力

ハードウェア4のチップはその性能がより強力になったので、消費電力が増えることは大きな驚きではありません。グリーン氏によると、ハードウェア3の最大消費電力は約100ワットで、これはハードウェア2.5とほぼ同じ水準です。ハードウェア3は、ハードウェア2.5と同じ電力制限で作られているのですが、これは簡単に後付け(レトロフィット)できるようにする必要があったためです。

しかし、ハードウェア4.0は後付けができないので、同じような設計上の制約がありません。ハードウェア4の最大処理能力は、公開されている情報ではわかりませんが、アイドル時の消費電力は80Wで、ハードウェア3の約2倍となるようです。

ハードウェア4.0を搭載するモデル

グリーン氏は、テスラが現在、ハードウェア4.0を搭載したモデルSとモデルXを生産していると考えています。しかし、テスラは実際にはこのHW4搭載のクルマをまだ納車していません。テスラは、来たる3月1日にインベスターデイと題した初めての投資家向けイベントを開催し、そこでハードウェア4.0を皆に明らかにするかもしれません。現在のすべてのモデルにハードウェア4.0が搭載されるというサプライズ発表がある可能性もあります。

現在、モデル3およびモデルYが新しいハードウェアで製造されているかどうかは不明ですが、中国のモデル3およびYのラインは現在、ハードウェア4に関連する可能性のある製造設備の再整備のために一時停止されています。

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