ここ最近のテスラ米国の値上げラッシュは非常に勢いを増しています。モデル3のエントリーグレード(この前までスタンダードレンジ・プラスといっていた車種)の価格推移を見てみると、2021年年初には37,990ドルであったものが、5月に39,990ドルに2,000ドル値上げしました。
以前の記事でもご報告したように、今年の10月8日に2,000ドル値上げして41,990ドル、その2週間後の10月24日に更に2,000ドル値上げして、43,990ドルになったばかりです。
モデル3とモデルYを更に1,000ドル値上げ
こうした状況の中で、昨日モデル3とモデルYについてこの1ヶ月間でなんと3度目となるそれぞれ1,000ドル値上げを実施しました。
また、この2車種の無料塗装オプションも追加しました。
今回の値上げにより、モデル3 RWD(旧モデル3スタンダードレンジ・プラス)のオプション追加前の価格は44,990ドルとなりました。
モデル3ロングレンジとモデル3パフォーマンスは、それぞれオプション追加前で50,990ドル、58,990ドルへ値上げされました。
モデルYでは、ロングレンジが1,000ドル値上げされ、オプション追加のない状態で57,990ドルとなりました。また、モデルYパフォーマンスの価格は、オプション追加前で62,990ドルとなっています。
モデル3とモデルYの価格上昇は、テスラが依然としてサプライチェーンの課題に直面している可能性を示唆しています。
2021年の年次株主総会で、イーロン・マスクCEOは、値上げの原因は多くの業界に影響を与えているサプライチェーンの課題であると説明しました。
「私たちの目標は、できる限り購入しやすい価格でクルマを提供することです。サプライチェーンに起因する問題で大きなコスト上昇圧力がかかっているため、少なくとも一時的には値上げせざるを得ませんでした。しかし、時間をかけて価格を下げ、より手頃な価格にしていきたいと考えています。」とイーロン・マスクCEOは述べています。
彼は、部品を世界中に運搬するだけでも、テスラにとってはコストがかかると述べました。テスラのCFO(最高財務責任者)であるザック・カークホーン氏は、第3四半期の決算説明会で、部品移動や部品調達がサービス需要の増加に応じて増加傾向にあると述べています。
「2020年や2021年の初めに、ユーザーがが先延ばしにしていたサービス需要が既にあったのではないかと思います。その結果、サービスへの需要が急速に高まっています。同時に、マクロ環境では、部品の移動、部品の調達がますます困難になっており、これは世界中でよく知られている問題です。」
無償のカラーオプションを追加
1,000ドルの値上げと同時に、テスラは無料のカラーオプションをもうひとつ追加しました。
モデル3とモデルYの購入予定者は、無料のカラーオプションとして、ミッドナイトシルバーメタリックとパールホワイトマルチコートのいずれかを選択できるようになりました。
この新しい無料カラーオプションの追加は、イーロン・マスク氏のテスラにおける「変化を素早く実行する能力」を示しています。
マスクCEOは先月、テスラの無料カラーオプションの変更について初めて話しました。あるテスラのオーナーが、白いモデル3とモデルYがすでに道路上に多すぎるため、デフォルトの無料カラーを変更することを提案しました。
10月の終わりには、ギガベルリンの3つのカラーオプションがテスラアプリのソースコードで明らかになりました。
ギガベルリンの3つのカラーオプションは、ディープクリムゾンマルチコート、アビスブルーマルチコート、そしてマーキュリーシルバーメタリックでした。
今回無料オプションに追加されたシルバーの塗装色は、おそらくギガベルリンの予約者も無料で選択できるものと思われます。テスラはそれもあって、北米でもミッドナイトシルバーメタリックを無料のカラーオプションとすることを選択したのかもしれません。
ちなみにギガ上海の無料ペイントオプションはピュアブラックです。
この記事は一部このサイトを引用・翻訳・編集して作成しています。
さすが無茶苦茶なスピードで値上げしますね。先日日本国内でも値上げしたばかりですが、もう時間の問題でしょうか。また、よく考えると値上げ前は、確かミッドナイトシルバーメタリックのオプション価格が1000ドルだったので、パールホワイトマルチコート(とそれ以外の塗装色)の価格が上がっただけですね。
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