テスラ、虚偽広告訴訟で「オートパイロット」と「FSD」(完全自動運転)の名称使用に関して弁明

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テスラは今週、カリフォルニア州の規制当局に対し、「オートパイロット」および「FSD」(Full-Self Driving:完全自動運転)という名称の使用は虚偽広告であると主張している継続的な訴訟について弁明しました。

暗黙のうちに承認している

テスラは昨年、カリフォルニア州自動車局(陸運局)に対し、虚偽広告の件に対して弁明すると回答していましたが、今週、陸運局はすでにこれらの用語の使用を承認していると主張する書類を提出しました。

先週金曜日12月9日、テスラは行政審理局に提出した申請書の中で、カリフォルニア陸運局は以前の調査においてテスラに対して措置を取らなかったことにより、以前からこの用語の使用を暗黙のうちに承認していたと主張しました(ロイター通信)。今回の提出書類によると、テスラは2014年にも「オートパイロット」の名称に関して陸運局から調査を受けたが、その際はこの名称を使用し続けることを認めたと以下のように主張しています。

「陸運局は(その際)テスラに対していかなる措置も選択せず、またテスラに対してこれらのブランド名の広告や使用が問題である、あるいはその可能性があることを伝えませんでした。」

テスラはまた、陸運局が自動運転技術に関する声明に関する規制を策定していた2016年に、「自動運転」(Self Driving)という用語を使用することを許可されたと主張しています。これが、完全自動運転(FSD)ベータ版として使用されている言葉(FSD)を黙認したことになるとテスラは主張し、以下を付け加えていますています。

「テスラは、陸運局がこれらの名称を暗黙のうちに承認したことに依存していたのです。」

自動車販売免許剥奪の可能性も

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Credit:Tesla

この訴訟により、陸運局はテスラに対し、米国最大の市場であるカリフォルニア州での自動車販売免許を剥奪するなど、抜本的な措置を取る可能性があります。また、オートパイロットおよび/またはFSDベータ版を搭載した車両のドライバーに対し、テスラに賠償金を支払わせる可能性もあります。

テスラは、オーナーズマニュアルや運転中の車内において、オートパイロット使用者は常にハンドルから手を離さず、車両のコントロールを取り戻す準備をするよう以下のように述べています。

「基本的なオートパイロットはマニュアルな機能です。常にハンドルから手を離さず、道路状況、周囲の交通状況、他の道路利用者(歩行者や自転車など)に注意してください。常に即座に行動できるように準備してください。これらの指示に従わないと、損傷、重傷、死亡の原因になることがあります。」

また、テスラはマニュアルでFSDベータ版の見出しの下に以下の警告を記載しています:

「完全自動運転(ベータ版)はモデル3を自動運転にするものではなく、常に即座に行動を起こせるような完全な注意力を持ったドライバーが必要であることを常に忘れないでください。完全自動運転(ベータ版)が作動している間は、周囲の状況や他の道路利用者を常に監視する必要があります。」

このような警告にもかかわらず、陸運局は以前、「テスラの免責事項が元の事実に反する、または誤解を招くような表示と矛盾しており、誤解を招くものであり、違反は免責されない。」と主張しています。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・一部補足・編集して作成しています。

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