テスラのEV市場支配の終わりの始まり、中国BYDがEV販売台数でテスラに肉薄

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世界のBEV(バッテリー電気自動車)セグメントにおけるテスラの支配が終わりを告げる始まりなのでしょうか?

第3四半期にBYDが肉薄

2023年第3四半期に、テスラとBYDという2大全電動車メーカーの販売台数が同程度になるという異例の事態が起こりました。

毎四半期のように、この記事では、テスラ、BYD、フォルクスワーゲン・グループの3つの自動車メーカーによるバッテリー電気自動車(BEV)の世界販売台数のシェアが偏っています。

前四半期、テスラは435,059台のBEVを販売し、再び最多となりました。しかし、ギガファクトリーのアップグレードの影響もあり、生産台数と販売台数の前年同期比の伸び率は限定的で、27%にとどまりました。

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この成長率の鈍化により、躍進する中国BYDはBEVの販売台数でテスラをほぼ追い抜くことができました。中国BYDのBEV販売台数は431,603台で、テスラよりわずか3,456台少ないだけです。BYDは販売台数でテスラの99.2%(商用BEVとプラグインハイブリッドを除く)に肉薄しており、両社がこれほど接近したことはこれまでありませんでした。

これは、BEVセグメントにおけるテスラの支配が終わりを告げようとしていることを強く示しています。拡大の鈍化が一時的なものかどうかによって、テスラは今年第4四半期にトップの座を維持するのかそれとも失うかが決まることになります。

VWグループの背後に迫るライバル

一方、フォルクスワーゲン・グループのBEV販売台数は前年同期比41%増の20万9,394台と、テスラやBYDの実績の半分以下という結果です。フォルクスワーゲンは今後、この世界3位の座を維持するために、他のライバル企業を気にしなければなりません。

2023年第3四半期のBEV販売台数(カッコ内は前年同期比)
  1. テスラ:435,059台 (27%増)
  2. BYD:431,603台 (67%増)
  3. フォルクスワーゲン・グループ:20万9,394台(41%増)

年初来の9ヶ月間累計で、テスラはBEVを130万台以上販売し、BYDは100万台を超えました。フォルクスワーゲン・グループの販売台数はBYDの約半分の50万台超という結果です。BYDが前年比成長率で他の2つの自動車メーカーを大きく上回ったことは注目に値しますが、その差は今のところ結構大きいため、2023年累計でテスラに追いつくことはないと予想されています。

2023年第1四半期~第3四半期のBEV販売台数(カッコ内は前年同期比)
  1. テスラ:1,324,074台 (46%増)
  2. BYD:1,048,413台 (80%増)
  3. フォルクスワーゲン・グループ:530,485台 (45%増)

参考までに、2022年にはテスラが130万台以上(前年比40%増)、BYDが90万台以上(184%増)、フォルクスワーゲン・グループが57万台以上(26%増)の電気自動車を販売しています。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・一部補足・編集して作成しています。

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