テスラは、完全自動運転（FSD）が顧客の運転体験をどれだけ安全なものにしているかを詳述した新しい報告書をインパクトレポート2022の形で発表しました。
テスラの自律走行ソフトウェアFSDに対する批判は、「システムの安全性が十分でない」という共通したものです。多くの場合、この主張は米国運輸保安庁の関連する調査の引用とセットになっています。米国運輸保安庁は現在、テスラの自律走行システムに関わる40件の衝突事故を調査していますが、今回のレポートでテスラは、この批判に対する最高の反論を発表し、FSDベータ版が平均的なアメリカ人の運転より約5倍安全であることを示す新しいデータを報告しました。
テスラのFSDの安全性に関する知見は、同社の2022年インパクトレポート（環境影響報告書）の一部として公表されたものです。この報告書によると、FSDベータ版のソフトウェアを搭載したテスラ車が主に高速道路ではない区間（一般道路）を走行した場合、100万マイルあたり0.31回の事故が発生し、100万マイルあたり1.53回の事故が発生する通常の平均的なアメリカ人の運転と比べて劇的に減少していることがわかりました。
Credit: Tesla Impact Report 2022
さらに驚くべきことに、テスラが提供する自律走行が安全性にもたらす驚くべき効果は、同社のラインアップ全体に及んでいます。テスラのデータによると、高速道路で主にテスラオートパイロットシステムを使用するドライバーは、100万マイルあたり0.18回しか事故を起こしていません。さらに、どちらの自律走行システムも選択しないテスラのドライバーでも、100万マイルあたり0.68回しか事故を起こさないということで、これは全国平均と比較して半分以上少ない割合となっています。
この驚くべき結果について、テスラは、優れたソフトウェア提供の他に、「セーフティ・スコア」システムがドライバーに安全運転のインセンティブを与えていることを述べています。テスラは、セーフティスコアが高いドライバーは、そうでないドライバーに比べて、事故に遭う可能性が大幅に低くなると述べ、この件を裏付けています。
テスラのセーフティスコア・システムは、すべてのドライバーに対して0～100のスコアで評価するシステムです。この点数は、ドライバーが何回前方衝突の警告を受けたか、何回ハードブレーキをかけたか、ドライバーが超過速度違反をしている時間がどれくらいあるかなどの要因によって左右されます。
テスラの自律走行システムは、ドライバーや乗員の命を守ることだけにとどまらず、車外の人の命も守ることを目的としています。テスラは、世界トップクラスの安全試験機関のデータを掲載し、歩行者回避システム、歩行者衝突安全、緊急ブレーキシステムのすべてが最高得点内にランクされていることを述べています。
Credit: Tesla Impact Report 2022
テスラのインパクトレポートの最後のポイントは、より物理的な車両の安全性、特に衝突試験の安全基準に焦点を当てています。テスラが衝突事故を起こした場合、欧州のEuro NCAPとNCAP、米国の道路安全保険協会によると、同社が販売するすべてのモデルが最高レベルの安全性を満たしていると報告されています。
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