テスラ購入時に知っておきたい9つのポイント

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テスラの場合、既存メーカーの自動車購入とは違った面が多いので、今回は「コストに関すること」、「すべてオンライン」、「充電・メンテナンス」の3つの観点から、テスラ購入時に注意する点を9つにまとめてみました。テスラ購入を検討されている皆様の一助になればと思います。

コストに関すること

テスラは少し前まで、モデルS、モデルXという2つの高級電気自動車しか販売していませんでした。

しかしながら、エントリーグレードのセダン、モデル3や、まだ日本国内では未発売ですが世界ではモデル3よりもたくさん売れているSUVタイプのモデルYが発売され、手の届くBEV(バッテリー電気自動車:Battery Electric Vehicle)になりました。

テスラ購入に際しての価格やコスト面で気をつけるべきポイントは以下のとおりです。

  • 販売会社のないメーカー直販なので激しく価格変動する
  • 完全電気自動車なので補助金や税金面では非常に有利
  • 車の構造が単純なので、メンテナンスや維持費もガソリン車と比べて安価 

価格変動

2021年2月17日に、モデル3ロングレンジを156万円値下げして499万円に、同じくスタンダードレンジ・プラスを82万円値下げして429万円に何の前触れ、予告もなく突如大幅値下げを実施しました。

これに加えて、2021年は自動車業界を席巻しているサプライチェーンやマイクロチップ不足の問題もあり、段階的に4度の値上げを実施し、2021年11月現在モデル3ロングレンジは544万円、スタンダードレンジ・プラスは459万円とそれぞれ45万円、30万円値上げしています。

下にあるグラフは米国におけるモデル3車両本体のグレード別価格変動履歴を表しています。非常に小刻みにかつ大胆に価格を変更しているのがおわかりになるかと思います。

米国におけるモデル3の価格変動履歴
https://www.city-data.com/forum/automotive

こうしたことが実現できるのは、メーカー直販かつオンライン注文のみというテスラ特有の販売形態だからです。

直近では、世界的なサプライチェーンの問題などの影響で米国では販売価格を1ヶ月に2度の大幅値上げ(それぞれ2,000ドル!)も実施しています。

つまり、知っておきたい事は常に価格の状況を見ておく必要がある、ということです。日本国内だけでなく世界中で、非常にダイナミックに価格を上げ下げしますので、なるべく安価に購入しようと思う場合には価格動向も気にしながらということになります。

米国はカリフォルニア州フリーモント工場や、現在建設中のギガテキサス工場で作られるクルマですが、特に日本国内に入ってくるのは中国のギガ上海工場製ですから、中国国内のテスラの値動きに注意が必要ということになります。

補助金・税金

ダイナミックな価格設定に対して、補助金や税金面ではBEV(Battery Electric Vehicle:バッテリーのみで走る自動車のこと)の環境性もあり、非常に優遇されています。

自動車にかかる税金は大きく購入時にかかる税金と、毎年かかる自動車税に分かれますが、購入時は登録印紙税を除いて非課税毎年5月頃に請求がくる自動車税はすべての自動車区分のうち最安の税額(要するに軽自動車と同じ)区分に位置づけられます。

項目 概要・備考 実際の費用
税金 自動車税(購入時) 非課税
自動車税(ランニング/年) 6,500円/年
環境性能割 非課税
自動車重量税 非課税
登録印紙代 2,700
補助金:国制度 環境省(80万円)またはCEV(40万円) ▲40〜80万円
補助金:地方自治体 地方自治体による(東京都は60万円) 0〜▲60万円

 

補助金は、その時々の施策に連動するので一概には言えませんが、これまでの経緯からCEV(Clean Energy Vehicle)の補助金40万円は最低でも設定されると思います。

加えて、地方自治体独自の施策も上乗せされることもあり、東京都の場合には環境性能の高い自動車に対して独自の補助金を出しています。地方自治体の補助金を調べたい方はこのサイトでどうぞ!

また、まだ確定ではありませんが経済産業省は次年度の補助金を今年度の倍額で概算要求していますので、少なくとも来年度はいまより減ることはないかと思います。

メンテナンスコスト

電気自動車の部品点数は、普通のガソリン車に比べて半分〜7割程度と言われています。ということは必然的に必要なメンテナンスの手間や費用も少なくて済むということです。

特にテスラは、自動車の車体を超大型鋳造機「ギガプレス」で一体製造(その部品をメガキャストという)し、品質性能向上はもとより、製造時間の短縮やコストの削減、メンテナンスフリーにしようとしています。(2021年10月現在はモデルYのみ導入)

また、車種や購入時期にもよるのですが、例えばモデル3スタンダードレンジ・プラスの場合、新車としての購入から4年間、8万kmまで基本的に保証されます。もちろん通常の使用で保証除外項目に抵触しない限りという条件が付きます。

すべてオンライン

これも、テスラを購入する際にこれまでの商習慣と違うので面食らう部分です。簡単にいうと良くも悪くも「すべてがオンライン」ということです。

テスラ購入に際し「オンライン」に関する注意点は以下のとおりです。

  • オンラインで注文が完結するので、十分な吟味と準備を
  • ソフトウェアも空から降ってくる
  • 修理でさえオンラインで解決する場合も

オンラインでの注文

テスラの購入は、オンライン(テスラのWEBページで注文ボタンをクリックする)だけです。都心にいくつかショールームもありますが、そこで注文する際でも、テスラのWEBページでオンライン注文します。

コミュニケーションもオンライン中心で、SMSやメールなどのやり取りで終わる場合がほとんどです。

クルマの注文に関しては、通常の販売会社やディーラーの営業マンでなされるようなやり取りはありません。もちろん、注文前には色々教えてくれる営業マンや、注文後はいろいろなニーズを聞いてくれるデリバリースタッフは付きますが、あくまで手続きはすべてオンラインで終了します。

オンラインの注文時に手数料(2021年10月現在1万5千円:この価格も変動します。またあくまで注注文手数料なので車両価格にも充当されませんしキャンセルしても帰ってきません)をクレジットカードで決済したのち、1週間後まで仕様変更が可能で、その後製造工程に入っていくというのが通常の流れです。

1週間以上経ってから注文内容を変更することももちろん可能なのですが、その場合は改めて「後ろに並ぶ」形になります。

OTAアップデート

アプリを通じたアップデート

テスラはアップデートするクルマとして有名です。OTA(Over The Air)アップデートで自動的にバージョンアップされたソフトウェアが「降って」きます

このアップデートはかなりの頻度で、世界中で色々なバージョンがいろいろなタイミングで配信されます。

テスラ車は標準で携帯電話ネットワーク(LTE)に接続する装備が備わっており「プレミアムコネクティビティ」サービスに加入している場合には、常にこのLTEに接続して、地図の更新やリアルタイムの渋滞情報の提供などが可能です。

一方で、このOTAはそのソフトウェアのファイルサイズが非常に大きいためWiFi接続しているときにしか実施できません

つまり、テスラ車を快適に使おうと思うとLTEに接続する=プレミアムコネクティビティサービスに加入する(990円/月)のが必須ということと、必ず「WiFi接続」が必須となります。

戸建ての場合は、自宅のインターネット回線にWiFiルーター経由で接続すればよいのですが、マンションなどの場合にはテザリングの活用など少し工夫が必要となります。

修理もオンライン

テスラはほぼネットワークに常時接続しています。つまり、クルマに不具合があった場合には、遠隔でその様子がわかるようになっています。

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これは、以前納車100日目の不具合ということでご紹介した時のSMSのやり取りです。

ご覧になってわかるように「遠隔診断」でチャージポートのアラートを確認しています。

この故障はメカニカルな故障でしたので、サービスセンターに行く必要があったのですが、状況を遠隔診断してもらい、その原因によってはクルマの再起動を指示され、それで直る場合もあります。

こういうように、すべてがインターネットにつながり、コミュニケーションの中心はオンラインです。つまり、知っておきたいことはオンラインが苦手だと少し不便だということと、インターネットに繋がる環境が必須ということです。

充電とメンテナンス

テスラ購入時に気になるポイントとして「電気自動車ゆえの充電」と「メンテナンス」でしょう。この点で知っておきたい3つのポイントは以下のとおりです。

  • 意外と充電はなんとかなる
  • すべてが電動なのでなにかしら壊れる
  • サービスセンターとの距離を重視

充電の方法と特徴

テスラは電気自動車ですから、充電が必須となります。ただ、充電に必要なのは「電気」で、この電気は大抵のところにありますので、テスラとの接続アダプターさえあれば、なんとかなるという感じがします。

テスラの充電方式を整理するといかの6つの方式があります。

  方式 単位時間あたりの航続距離目安
電費を5km/kWhとした場合
外出時の充電方法 CHAdeMO
急速充電器
CHAdeMO
30分で最大125km(テスラHP)とのことですが
CHAdeMOの最大出力は一部を除き50kWです。
平均25kWの出力で12.5kWhの充電なので
実際には30分で60kmが目安
また、CHAdeMOは最大30分しか充電できません
更に、使い方が非常に複雑です。
普通充電器
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普通充電器は最大単相200V/30Aなので6kWの出力
平均を半分の3kW出力とすると
1時間の充電で15km

デスティネーションチャージャー

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デスティネーションとは「行き先」なので、旅行や仕事などでも、行き先に設置されているテスラ専用の充電設備。ほとんどの場合は、そのホテルや病院、ショッピングモールなどの利用とセットになる。
設備は主にウォールコネクターなので、充電速度についてはウォールコネクターの欄参照。
スーパーチャージャー
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V3は最大で250kWなので30分で満充電可能
半分の120kWでも十分な走行距離分の充電可能
自宅での充電方法 ウォールコネクター
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テスラのサイトには最大値として
200V/48A 9.6kWの場合 60km
200V/24A 4.8kWの場合 30km
とあります。状況にもよりますが
この半分程度を見ておくのが安全でしょう。
モバイルアダプター
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200V/48A 9.6kWの場合 60km
ウォールコネクターと同様に実際には、
200V/24A 4.8kWまでが多いので
15km/時間程度です。

他社充電器&アダプター

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これは、自宅に設置した200Vの電気自動車コンセントから、日産リーフの充電器とテスラのアダプター(SAE J1772)を使って充電する方法で、充電速度としては普通充電器と同等ということになります。

これは経験的なことなのですが、自宅にはウォールコネクターもしくはモバイルアダプター+200Vコンセントが有るに越したことはありません。ただ、それほど頻繁に遠出しないのであれば、CHAdeMOの充電設備は結構普及している上に、(今後はわかりませんが)いまのところ、あまり電気自動車が売れていないこともあり、充電スポットも空いていることが多い印象です。

アダプターさえ確保できれば、充電についてはさほど心配することはないという印象です。

また、2021年後半に欧州(オランダ)でこれまでテスラ専用であったスーパーチャージャーを他車にも開放するプログラムが開始され始めています。加えて、ウォールコネクターもテスラ専用のものに加えて、J1772タイプのコネクター(要するに普通充電器)がついたウォールコネクターも米国で販売開始されています。

すべてが「電動」

車内を見渡しても、手動で動かすのは「ハザードボタン」、「バックミラー」、両サイドのレバーとハンドル及びスクロロールボタンくらいで、概ね「電動」で動きます。

ギガ上海製モデル3では、エクステリアのミラーもトランクもフランク(閉じるのは手動)も、そして充電ポートの開閉もすべてが「電動」です。

ソフトウェアの不具合であればOTAでアップデートして完全に修理することができますが、メカニカルな不具合や故障では、部品の交換や修理が必ず必要になります。

そして、当たり前ですがこの「電動」部分は非常に壊れやすいと言えると思います。

100日目に壊れた充電ポートの蓋の詳細は以下です。

200日目に壊れたトランクのパワーストラットの様子は以下です。

詳細は、以上の2つのエントリーを確認いただければいいのですが、購入の際に知っておくべきは必ず何かしら壊れる、ということです。

サービスセンターの場所

残念がら、テスラのオフィシャルなサービス拠点は2021年10月時点でモバイル合わせてわずか7拠点です。このサービス拠点の少なさがテスラ購入の際に最も注意すべきポイントだと思います。

国内のサービス拠点 モバイル合わせてわずか7拠点(2021年10月現在)

ガソリン車でも新車で購入して壊れることは結構な頻度で有ると思いますが、前にご説明したようにテスラは部品点数は少ないとはいえ、電動部分が非常に多いので何かしら壊れることをあらかじめ想定しておく必要があります。

世界中でテスラ車がその驚異の性能とコストパフォーマンスの良さで売れているのですが、日本国内でもっと売ろうと思うとこのサービス拠点の拡充が必須だと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。これからテスラを購入されるかたの参考になれば幸いです。

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