テスラ、自社の元AIエンジニアが「荒らし」行為、フルセルフ「ワイピング」

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テスラ自身の元AIインフラ責任者ティム・ザマン氏は、最新の完全自動運転ソフトウェアFSD v12に感銘を受けつつも、同社のAIへの取り組みを「荒らし」ています。

人工知能イベント「テスラAIデイ2022」

ティム・ザマン氏は昨年までテスラのAIインフラ・プラットフォーム責任者を務め、2019年からAI製品の開発に携わっていました。そして彼は2022年のテスラの開催した人工知能イベント「テスラAIデー2022」でプレゼンターの一人でした。

ザマン氏はまた、イーロン・マスク氏がテスラからツイッター(現在はX)に連れてきたエンジニアの一人でもあり、マスクCEOがソーシャルメディア・プラットフォームのスタッフを半分以上解雇していたときに助けてくれました。

2023年、彼はその才能をグーグル・ディープマインドにささげることにしたようです。ザマン氏はXで活躍しており、最近リリースされたFSDベータ版v12アップデートについて以下のようにコメントしています。

AI搭載自動ワイパー

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彼が言及しているのは、性能が安定していなかったテスラのAI搭載自動ワイパーについてです。現在のほとんどのプレミアムカーと同様、テスラにも雨や雪の強さにワイパーの速度を自動的に合わせる自動ワイパーシステムがあります。しかし、他の多くの自動車メーカーとは異なり、テスラはそのシステムに雨センサーを使用していません。

その代わり、オートパイロットのカメラを使って、コンピューター・ビジョンのニューラル・ネットにワイパーの稼働や速度を判断させています。これは2018年からテスラ車に導入されていますが、多くのオーナーから、レインセンサーを使った他のシステムほど正確ではないという不満の声が上がっています。というのもテスラの自動ワイパーは、降水がないときに始動したり、その速度が実際の降水の強さと一致しないことがよくあります。

ここ数年、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、テスラが新しい「ディープレイン」ニューラルネットをリリースし、システムを改善すると話していました。彼は冗談を言っているだけなのでしょうが、一理あります。テスラの自動ワイパーは、レインセンサーを使用したシステムに比べると、よくても見劣りするもので、最悪の場合はまったく役に立ちません。

個人的には、特に冬場は、降雨が始まっても十分に速く作動しないか、作動する必要がないときに狂ったように動作してしまうので、自動ワイパー機能を1回おきに止めなければなりません。テスラがこの自動ワイパーの問題を解決できるかどうかわかりませんが、この状態で自動運転というもっと大きなソフトウェアの問題を解決できると信じるべきでしょうか?

ザマン氏が冗談で言っているのはわかりますが、AIの専門家(彼は最近のテスラにいました)が指摘しているのは興味深いことです。ただの「荒らし」だとしても。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・一部補足・編集して作成しています。

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