テスラ、サイバートラック用4680バッテリーセルの生産に問題ありとの報道

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Credit:Tesla
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テスラはサイバートラック用の4680バッテリーセルの生産に問題を抱えていると報じられていますが、この報道は少し大雑把なもののようです。

ドライコーティング技術に大きな問題

本日、ロイター通信は、テスラが4680バッテリーセルの生産に大きな問題を抱えており、サイバートラックの製造における「主要なボトルネックの一つ」であると主張するレポートを発表しました。

「テスラのギガ・テキサス工場は現在、4680バッテリーセルを年間約24,000台のサイバートラックに供給するのに十分な量しか生産しておらず、これは必要な生産量(24万台分)の約10分の1である」

上記のように、ロイター通信は公開データと情報源から提供された未発表の数字を組み合わせて計算し報道しています。ロイター通信はこれまで、テスラについて否定的な誤解を招くような報道を頻繁にしてきた歴史があります。

4680バッテリーセルとバッテリーパック

この件に関しては、バッテリーセルの製造キャパシティに関係なく、テスラは現時点で年間24,000台のペースでサイバートラックを生産することはないと考えられます。したがって、新型サイバートラック全体の生産能力に合わせてバッテリーセルの生産量を絞ることは理にかなっているのです。

その一方で、9人の関係者がロイター通信に語ったところによると、テスラは4680バッテリーセルのドライコーティング技術にまだ大きな問題を抱えているとのことです。

「テスラは、4680バッテリーの生産目標を達成するのに十分な速さで4680バッテリーを製造するために必要な工業的規模でのドライコーティングをまだ解読できていないのです。」

報告書は特に、正極のドライコーティングに問題があるとしています。さらに以下のように語っています。

「テスラは、リチウム、マンガン、ニッケルを含む正極材料をバインダーと混合し、金属箔に貼り付けて正極を製造するのに苦労しているのです。」

テスラはこの報道についてコメントしませんでしたが、テスラのエンジニアリング担当シニア・バイス・プレジデントであるドリュー・バグリーノ氏は以前、ギガファクトリー・テキサスでは2つのラインでバッテリー生産を立ち上げることができ、2024年末までに8つのラインを設置する予定だと述べていました。同社は、最初の2つのラインの成功を一貫して再現できるようになってから、すべてのラインを展開する予定です。

サイバートラックとは関係なし

ここで「大雑把」と言ったのは、4680バッテリーセルがサイバートラック生産の主要なボトルネックになっているとは本気で思えないからです。彼らはクリック数を確保するためだけにサイバートラックに関連させただけだと思います。

しかし、テスラがドライコーティング技術にまだ問題を抱えているという件には、ある程度の妥当性があるかもしれません。4680バッテリーセルの生産は、テスラの将来のEVプログラムにとって非常に重要なので、それを注視する価値は十分にあります。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・一部補足・編集して作成しています。

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