テスラ、ギガ・テキサス工場で2,000万個目の4680型バッテリーセル生産を達成

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平均生産量はサイバートラックについて多くのことを教えてくれるでしょう。

17週間で、月平均250万セル以上の生産量

テスラは2023年10月12日、ギガファクトリー・テキサスが生産開始から2,000万個目の4680型円筒形バッテリーセルを製造したと発表しました。

「ギガ・テキサスで2,000万個目の4680型セルを製造しました!」

これは非常に重要なマイルストーンであり、過去4ヶ月間の平均生産率を明らかにするものでもあります。というのも、同社は6月16日に1,000万セルの生産を達成したからです。つまりこれはほぼ17週間で、月平均250万セル以上(1週間あたりおよそ60万セル)の生産ペースということになります。

サイバートラック300〜500台分

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テスラ関連のアナリストであるトロイ・テスライク氏は、1日平均85,470セル(117日間で10,000,000セルと仮定)、1セルあたりのエネルギー89.4Wh(非公式)の生産速度とすると、1日あたり約7.6MWh、1週間あたり53.5MWh(1ヶ月あたり228MWh)のエネルギーになると推定しています。

そこで、テスラサイバートラックのバッテリー容量を想定すると、少なくとも週に数百台の電動ピックアップトラックの生産に十分なバッテリーセルがあるはずです。

サイバートラック1台に搭載されるバッテリー容量と、今回判明したバッテリーセル生産の関係から、サイバートラックが週にどの程度生産可能かを推定すると以下のようになります。

  • 100kWhのバッテリー容量と仮定した場合: 534台/週
  • 120kWhのバッテリー容量と仮定した場合: 445台/週
  • 150kWhのバッテリー容量と仮定した場合: 356台/週

まだまだ不足する

参考までに、ギガファクトリー・テキサス生産のすでに販売終了したテスラモデルY AWD(4680型バッテリーを搭載した唯一のモデル)は、非公式な報告によると、67.3kWhのバッテリーパック(828セル)を搭載していました。テスラサイバートラックのバッテリーパックはもっと大きいかもしれないので、同じ量のバッテリーで、より少ない台数しか製造できません。

2,000台以上の100kWhバッテリーセットがあると考えると、テスラはおそらくバッテリーセルの生産にサイバートラックの生産が制限されていないと推測されます。一部のアナリストによると、同社は今年、顧客向けに100~200台というかなり少ない台数の車両を生産するとのことです。しかし、来年と2025年にはもっと大量の納車が必要になると考えられます。

ここで言及しているのは平均的な生産量のことであり、バッテリーセルの増産はおそらく徐々に進んでいるため、現在の4680型バッテリーの生産量は4カ月間の平均よりも多い可能性が高いのです。それでも、テスラが2024年または2025年にサイバートラックの量産を開始すると予想される場合、生産量を大幅に増やす必要があります。

年間10万台のテスラサイバートラックと100kWhバッテリーパックでも、バッテリーセルは1億1,000万個以上になり、過去4ヶ月の平均より3〜4倍多い水準となります。

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