テスラ中国は、ギガファクトリー上海のフェーズ3エリアの建設を再開する予定であると報じられています。この建設により、テスラは待望の手頃な価格の次世代電気自動車、いわゆるモデル2を中国で生産する道を開く可能性があります。
いわゆる「モデル2」の可能性
中国の地元ニュースメディアLate Postは、この件に詳しいとされる情報筋の話を引用し、テスラが実際にギガ上海のフェーズ3で工場拡張の準備を開始したのは2021年だと述べました。同社は当時このプロジェクトのためにチームを編成したとも報じられています。しかし、フェーズ3のために採用されたスタッフの一部が他部署に配置転換されたため、この計画は昨年保留になった、と報じられています。
Late Postによると、中国の業界関係者は、もしテスラがギガ上海のフェーズ3エリアの立ち上げに成功すれば、この場所では待望の次世代プラットフォームで作られる同社の手頃な電気自動車いわゆる「モデル2」の生産が優先される可能性があると推測しています。テスラの次世代プラットフォームは、2030年に年間2,000万台の販売を達成するという同社の目標の鍵を握っています。
ギガ上海は最も効率的な自動車製造工場
ギガファクトリー上海は現在、テスラにとって最も効率的な工場です。ギガ上海では車がラインからロールオフするのに1台当たり37秒しかかかりませんが、ギガファクトリー・テキサスでは少なくとも今のところ76秒かかっています。テスラの次世代自動車は、その期待される生産効率によって、他では相当難しい驚異的な生産台数を叩き出すと考えられます。
以前の報道では、テスラはギガ上海の第3期拡張計画により、年間生産能力を200万台に倍増させることを目指しているとされていました。同社の最新の2023年第3四半期決算説明資料(アップデートレター)によると、上海工場の年間生産能力は現在95万台以上と推定されています。これにより、ギガ上海はテスラにとって世界最大の生産拠点となります。
最近の中国からの報道が正確であることが証明されれば、テスラは間もなく中国で2つの注目すべき建設プロジェクトを行うことになります。今年初め、テスラは上海の臨港当局とメガファクトリーを建設する契約を結びました。メガファクトリーは、カリフォルニア州ラスロップにある姉妹工場と同様に、大規模使用に特化したテスラの主力エネルギー貯蔵製品であるメガパックバッテリーを生産する予定です。
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