テスラ(NASDAQ:TSLA)は、今週水曜日、2023年10月18日(水)午後4時30分(日本時間:2023年10月19日(木)AM7:30)に2023年第3四半期決算関連資料アップデートレターを公開し、その後説明会を開催する予定です。アナリストは、サイバートラックやギガファクトリー・メキシコなどの進行中のプロジェクトだけでなく、同社の粗利率に関する情報を確認するため、このイーロン・マスクCEOも出席する説明会に期待しています。
テスラは2023年第3四半期に合計435,059台を納車し、430,488台を生産しました。この数字は、工場の操業停止やギガ上海でのモデル3アップグレードの開始が少なからず影響した第2四半期からの減少を表しています。これらの結果から、テスラは今年累計で1,324,074台を納車し、2022年全体累計台数の1,313,851台をすでに上回っています。
これらを踏まえ、テスラ株アナリストが2023年第3四半期決算説明会で注目するトップアップデート情報は以下の通りです。
年間納車目標
テスラは、180万台に設定された2023年の納車目標に関する最新情報を掲載する見込みです。この目標を達成するためには、第4四半期に過去最高の47万6,000台を納車する必要があります。テスラは、モデルSとモデルXの大幅値下げや、中国でのモデル3とモデルYのアップデートに見られるように、この目標を達成する決意を今のところ固めているようです。
テスラの2023年第4四半期の業績の鍵を握りそうな車両は、今四半期にデリバリーが開始されると予想されているアップグレードされたモデル3ハイランドです。この新型モデル3の納車が実際に開始され、需要にこたえられる十分な量の車両が製造できれば、テスラの今四半期の納車台数は顕著な伸びを見せると考えられます。
粗利率
ヴィジブル・アルファ社が調査した9人のアナリストは、テスラが自ら仕掛けた価格競争により、CO2排出クレジットを除いたマージン(粗利率)が18.1%まで押し下げられた可能性が高いと述べました。ウェルズ・ファーゴのアナリスト、コリン・ランガン氏は、ロイター通信のレポートで、テスラのマージンは2023年第4四半期に15%を下回る可能性まであると指摘しています。
「最近のリチウム価格の下落を織り込んでいます。しかし、値下げを相殺するには至らないでしょう。」
サイバートラックの発売と価格
サイバートラックの発売候補車が全米で目撃されていることから、全電動ピックアップトラックの初納車が間近に迫っているとの期待が高まっています。そのためアナリストたちは、発売日や価格など、この車に関する最新情報を心待ちにしています。
ザ・フューチャー・ファンドのマネージング・パートナーであるゲイリー・ブラック氏は、サイバートラックの市販価格は当初発表された価格よりも高くなると以下のように予想しています。
「シングルモーターで49,900ドル前後、デュアルモーターでおそらく59,900ドル、トライモーターでおそらく79,900ドルと、モデルYより少し高くなるだろう。」
完全自動運転(FSD)の進展
テスラはイーロン・マスク氏のFSDに関する完成時期の予測を大きく外したため、マスクCEOは事実上オオカミ少年のようになっています。しかし、これはテスラのFSDの開発が停滞しているという意味ではありません。それどころか、FSDに関する最近のアップデートによって、この画期的な運転支援システムはこれまで以上に自動運転に近づいています。
テスラは8月に米国でFSDの価格を1万5千ドルから1万2千ドルに引き下げました。この価格引き下げの効果やプログラム全体の進捗については、テスラの幹部が第3四半期の決算説明会で説明すると考えられます。
ギガファクトリー・メキシコの最新情報
テスラは今年3月、メキシコ北部のヌエボ・レオン州に新工場を建設すると発表しました。費用や建設スケジュールなど、工場新設に関する詳細はまだ発表されていません。このプロジェクトは、中国ギガ上海や米国ギガ・テキサスなどの施設に比べるとかなりゆっくりと進んでいるようですが、メキシコ政府の高官は先週、施設の最終許可が数週間以内に準備できると述べました。
アナリストは、テスラの第3四半期決算説明会でギガ・メキシコの最新情報を探すことになるでしょう。特に、テスラの次世代自動車と専用のロボタクシーを製造する施設であることを考えると、ギガ・メキシコの進捗は重要です。
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