テスラはすでに、完全自動運転(FSD)ベータ版をプリインストールした車両を納車しているようです。
オプション購入するとすぐに利用可能に
9月30日土曜日、X(旧ツイッター)のアカウントWholeMarsBlogは、テスラが完全自動運転ソフトウェア FSD ベータ版をプリインストールした車を納車している、と投稿しました。つまり、このソフトウェアオプションの購入者は、アドオンを購入した後にアップデートをダウンロードするために待つ必要がなくなったということです。代わりに、FSDを購入したユーザー、または別の車両からFSDを移行したユーザーは、待つことなく事実上「スイッチオン」になります。
これまで、FSDを購入したユーザーは、FSDベータ版ソフトウェアをインストールするためにソフトウェア・アップデートをダウンロードする必要があり、新しいアップデートが現れるまで数週間待たなければならないことがよくありました。しかし、これはもはや事実ではないようで、FSD は購入するとすぐに利用可能になります。
スレッド内のあるユーザーは、テスラの新車への1回限りのFSD転送を利用する場合、ソフトウェア・アップデートは必要なかったと述べ、5週間ほど前に新車を手に入れたときには、すでにこの機能がオンになっていたと述べています。別のユーザーが指摘するように、ソフトウェアがプリインストールされているということは、テスラが車ソフトウェアにつてシングルビルドリリースに移行したことも意味します。
WholeMarsBlogは、このニュースは相当大きな出来事であり、テスラが FSD システムの次期バージョンを発表する今後の計画に関係する可能性があると述べています。
ルールベースからネットワークパスベースへ
マスク氏は今年4月に、テスラは今年末までに完全自動運転に到達する、と述べましたが、彼は過去にFSDの開発速度について野心的すぎる主張をすることで知られています。マスク氏はまた、次期FSD v12はもはやベータ版ではなく、近々リリースされるバージョンで機能の大規模な見直しが行われる予定であるとも述べています。
マスク氏は8月にも、XでFSD v12を使用し、カリフォルニア州パロアルトをドライブする様子をライブストリーミングで配信しています。
FSDがプリインストールされているというテスラのニュースは、9月30日までに納車される限り、顧客にFSDベータ版を別のクルマに移行させるというテスラの一時的なオファーの最終日にもたらされました。このオファーの最終日ではありますが、報道によると、テスラはこの日までに注文を行った人にも寛大な措置を取る可能性があり、今月末までに「納車を受ける誠実な努力」をした人に延長を提供するとのことです。
FSDベータ版の最近の動向に関する最新情報は、今月初め、ウォルター・アイザックソンによるテスラCEOイーロン・マスク氏の伝記が発売されるまでの抜粋や、本自体の中で詳しく述べられています。アイザックソンは、テスラがFSDで「ルールベース」のアプローチからシフトし、代わりにドライバーの実世界の映像でシステムのニューラルネットワークをトレーニングすることに重点を置いたネットワークパスベースのアプローチを選択したことが伝えられています。
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