テスラアプリのアップデート、ウォールコネクター追加で、自宅充電スケジュールが可能に

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Credit:Tesla
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テスラはアプリをバージョン4.25にアップデートし、アプリで住宅などのAC普通充電に利用するウォールコネクターへ接続することができるようになりました。ただし、これはウォールコネクター3のバージョンで適用可能です。

テスラの充電

テスラは電気自動車ですから、当然ながら充電が必要になります。テスラ打の場合、普通の電気自動車の充電と違って、テスラ独自の充電規格「NACS」を利用するのが標準です。このNACSの家庭用の充電設備がウォールコネクターです。

以下は、テスラに充電可能な方式とその特徴を簡単に整理したものです。

  方式 単位時間あたりの航続距離目安
電費を5km/kWhとした場合
外出時の充電方法 CHAdeMO
急速充電器
CHAdeMO
DC(直流)30分で最大125km(テスラHP)とのことですがCHAdeMOの最大出力は一部を除き50kWです。
平均25kWの出力で12.5kWhの充電なので
実際には30分で60kmが目安
また、CHAdeMOは1回の充電あたり最大30分しか充電できません
更に、使い方が非常に複雑です。
普通充電器
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普通充電器は最大単相200V/30Aなので6kWの出力
平均を半分の3kW出力とすると
1時間の充電で15kmの充電ということになります。

デスティネーションチャージャー

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デスティネーションとは「行き先」なので、旅行や仕事などでも、行き先に設置されているテスラ専用の充電設備。ほとんどの場合は、そのホテルや病院、ショッピングモールなどの利用とセットになる。
設備は主にウォールコネクターなので、充電速度についてはウォールコネクターの欄参照。
スーパーチャージャー
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V3は最大で250kWなので30分で満充電可能、最新は次世代の充電電圧にも対応可能なV4が欧米で実際に設置され始めている
半分の120kWでも十分な走行距離分の充電可能
自宅での充電方法 ウォールコネクター
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テスラのサイトには最大値として
200V/48A 9.6kWの場合 60km
200V/24A 4.8kWの場合 30km
とあります。状況にもよりますが
この半分程度を見ておくのが安全でしょう。
モバイルアダプター
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200V/48A 9.6kWの場合 60km
ウォールコネクターと同様に実際には、
200V/24A 4.8kWまでが多いので
15km/時間程度です。

他社充電器&アダプター

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これは、自宅に設置した200Vの電気自動車コンセントから、日産リーフの充電器とテスラのアダプター(SAE J1772)を使って充電する方法で、充電速度としては普通充電器と同等ということになります。

テスラアプリにウォールコネクターを追加

もともと、2020年頃から発売しているWiFi機能付きの普通充電器「ウォールコネクター」ですが、スーパーチャージャーで充電するのと同様に、充電するためにコネクターのボタンを押すとテスラ車の充電ポートが開くので、そこに差し込むだけで充電することが可能です。

このウォールコネクターには当初からWiFi機能がついていたので、ネットワークに繋ぐことにより連結したときの充電の配分や、そもそもの挙動を詳細に見ることができるはずのものでしたが、実際には「放置」状態で、特に何もできませんでした。(とはいうものの特に不便はなかったのですが)

今回、テスラアプリがバージョン4.25にアップデートし、待望の?ウォールコネクターへアプリから接続が可能になりました。まずはその接続の手順を見ていきましょう。

まずはじめに、テスラアプリの一番右上のアカウントアイコンをタップして「製品を追加/除外」というメニューを選びます。

ウォールコネクターを選択
セットアップの開始
クイックスタートガイドのQRコードを読む

そうすると、「車両」「Powerwall」「太陽光発電インバータ」の次に「ウォールコネクター」が選べるようになっているので、それを選択します。その後、手順に従っていくのですがその際、ウォールコネクターが納品された際に付属している細長いリーフレットに掲載されているQRコードを読む手順があります。ここは、手動でも入力可能です。

設置場所を設定
スマホのWiFiでウォールコネクターに接続
ソフトウェアの更新

更に、設置場所の設定から充電コネクターを5秒以上長押ししてウォールコネクターのWikiを起動してスマートフォンと接続し、WiFiの設定をしつつ新しいファームウェアやソフトウェアの更新に進みます。

このあたりは全部で5分程度
2度ほど再起動を繰り返す

最終的にウォールコネクターが再起動し、WiFiに接続しいてる状態であれば、設定したテスラアプリからウォールコネクターの状況を確認できるようになります。

アイドル状態
充電中の様子
充電履歴のデータ

上図のように、「アイドル」であったり充電中にはその充電出力を表示するようになります。また、ウォールコネクターでの充電の履歴も蓄積されていくようになります。(ただしこれはこの設定をした後のデータからです)

自宅充電のスケジュールが可能に

充電時間の予約

このテスラアプリにウォールコネクターを設定することで、自宅充電における充電の開始時間と終了時間をきっちり設定できるようになります。

これまでもオフピーク充電ということで、終了時刻のみは設定できましたが、この「ウォールコネクターの予約」機能によって、深夜電力や場合によっては昼間の電力であっても正確に充電の開始時間と終了時間を設定できるようになりました。

テスラは車両のソフトウェアだけでなく、アプリも定期的にかつかなり頻繁にアップデートして機能改善や機能追加を実現していきます。(下の記事から1年以上経ってますが)

このあたりが既存大手自動車メーカーにはない(そしてできない)非常に魅力的な点になっています。何も追加費用を払わずして、機能追加していくのがユーザーにとっては驚きとともに使っていて嬉しくなる点です。

テスラ関連の最新記事を毎日随時アップしていますので、過去のニュースはこちらを参照ください。

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