クラス8電動トレーラーのテスラセミ、初の単独実地試験で驚異的な航続距離を達成

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今月、テスラセミを含む複数のクラス8トレーラーが、北米貨物効率化評議会(North American Council for Freight Efficiency:NACFE)のラン・オン・レス(Run On Less:少ないエネルギー消費)プログラムの下でテストされています。

短距離と長距離でテスト

テスラが2022年12月に最初の電動トレーラーであるセミをペプシコ社に引き渡してから約10カ月が経過し、初の独立第三者機関による実世界でのテストでその驚きの性能結果がようやく明らかになりました。北米貨物効率化評議会(NACFE)のラン・オン・レスプログラムには、電動商用車の実際の性能をテストする目的で複数の企業が参加しており、そのうちの1社がペプシコ社です。

この飲料メーカーの米カリフォルニア州サクラメントの車両基地には、21台のテスラセミやその他の商用EVがあります。ペプシコ社はテスラセミで短距離と長距離の配送を実施しています。テスラセミは1回の充電での航続距離を500マイル(約800km)としているため、理論的には達成可能です。

NACFEは、「参加トレーラーは重荷重の長距離輸送業務でその性能を追跡される」と述べています。参加者のプロフィールによると、対象車はサクラメント周辺の2つのルートを18日間走行し、ルート1の走行距離は合計250~450マイル、車両総重量は最大82,000ポンド(約37トン)で、ルート2の走行距離は1日あたり75マイル未満です。後者の荷重は 「重い荷物の積み残し、積載量の減少」と説明されています。

テスラセミの成績は上々

初日、テスラセミの1台は1回の充電で335マイル(約540km)走行し、充電残量(SoC)は約17%でした。この運転は、高速道路を時速62マイル(約100km/h)で一貫して走行したようです。2台目のセミは、SoC約21パーセントで再充電前に295マイル(約475km)走行したようです。3台目のセミは377マイル(約607km)という驚異的な航続距離を記録し、バッテリーは2パーセント以下にまで消耗しました。

初日の気温は摂氏34度でしたが、高低差や走行パターン、正確な積載量など、航続距離に影響するその他の要因は不明です。

リアアクスルに搭載された3つの独立した電気モーターがテスラセミを駆動し、1マイルあたりのエネルギー消費量は2kWh未満という性能です。テスラはセミの正式なバッテリー容量を公表していませんが、我々の予想では、500マイルバージョンのバッテリー容量は850~900kWhといったところです。また、セミはディーゼル・トラックと比較して、傾斜地での性能という点でも明らかに有利です。

このテストには他にも、物流会社のシュナイダー・ナショナルがフレートライナーで、倉庫・配送会社のパフォーマンス・チームがボルボVNRで参加しています。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・一部補足・編集して作成しています。

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