物価高への逆行戦略、テスラは積極値下げで圧倒的なシェアを一層拡大、その一方日本メーカーは…

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テスラは今年、全ラインナップで値下げを実施し、他の自動車メーカーと事実上の「価格戦争」を繰り広げています。米国の新たな登録データによると、この戦略は電気自動車(EV)の販売台数を全体的に押し上げ、テスラは依然として圧倒的な市場シェアを誇っているようです。

EVは前年同期比67%増

エクスペリアンが新たに発表した登録データによると、今年1月から7月までの米国におけるEVの自動車市場に占めるシェアは7.2%に上昇し、EV全体の登録台数は前年同期比67%増の65万5986台に急増しました(オートモーティブニュースによる)。そして同期間中、テスラの登録台数は390,377台で、2022年から50%急増し、EV市場で59.5%のシェアを獲得しました。

テスラの登録台数に続くのは、シボレー(39,647台)、フォード(33,955台)、ヒョンデ(28,198台)、BMW(23,116台)のEVブランドで、シボレーとフォードが販売した注目のEVは、シボレー・ボルトEVとボルトEUV、新型シルバラード、フォード・マスタング・マッハE、F-150ライトニングなどになります。

Credit: Automotive News
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今回公表されたデータによると、モデルYの米国での登録台数は7カ月間で236,041台に達し、昨年の2倍以上になりました。テスラは、既に欧州やアジアでは発売された新型モデル3はランドの北米での発売を控えており、旧型のモデル3は7月までの登録台数で131,381台でした。モデルSは同期間中に登録台数が51%減少し、わずか8,493台、モデルXは14%減少し14,462台という結果でした。

また、これまで北米で圧倒的な強さを見せていたトヨタは14位でシェアわずか0.7%、リーフやアリアを擁する日産がかろうじて11位のシェア1.6%、そしてホンダはなんとこの26位までに入ってないランク外という危機的な状況です。

テスラが仕掛けた価格戦争がEVシェアを押し上げ

テスラは今年1月に車両価格を引き下げたため、他の自動車メーカーも追随せざるを得なくなりました。J.D.パワーは、7月のEV市場シェアが8.5%に急上昇したと推測し、テスラの値下げがEVをより手頃な価格にする大きなきっかけになったと指摘しています。

また、ある指標では、EVとガソリン車を比較し、100点満点で評価しています。J.D.パワーのEVプラクティス担当バイスプレジデントであるエリザベス・クレア氏は、先月のある指標の分析で、テスラの値下げがEVの市場シェア拡大の原動力になっていると指摘しています。

「手頃な価格は、テスラの積極的な価格設定に牽引され、依然として97点と最も高いスコアを獲得しています。価格は内燃機関車に近づいていますが、テスラの63%のEV市場シェアに大きく牽引されたプレミアム市場に偏っています。」

テスラは地域や国別の世界販売台数を開示していないため、エクスペリアンのデータはあくまで販売台数の推定値であることを述べておきます。また、多くの自動車メーカーは、EVの販売台数をガソリン車と区別して報告しておらず、月次販売台数を共有していないメーカーもあることに留意が必要です。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・一部補足・編集して作成しています。

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