中国は再びテスラを国家安全保障上のリスクとして扱っているようです。
今回が初めてではない
テスラ車は、習近平国家主席が開会式に出席する世界大学大会が開催される中国成都の一部への立ち入りを拒否されていると報じられています。
ブルームバーグが関係者の話として報じたところによると、中国南西部の四川省にある人口2,100万人のこの都市の当局は、イベントと習近平国家主席の訪問に関連する一部の地域からテスラ車を排除するよう、法執行機関に指示したとのこと。
テスラ車が中国の一部地域に立ち入れないようにされたのは今回が初めてではなく、近年ではテスラ車が中国の軍事基地や住宅地から立ち入りを禁じられていました。また、共産党の避暑地であるリゾート地ではテスラの乗り入れが今でも禁止されています。
これらの制限はすべて、米国のEVメーカーとそのCEOイーロン・マスク氏が現地のデータ規則に従うと宣言しているにもかかわらず、テスラ車に内蔵されたカメラによって機密データが収集されることへの懸念が原因です。マスク氏は過去に、テスラは中国やその他の国ではスパイ行為を行っておらず、収集されたデータはすべて中国国内のサーバーに保存されていると述べています。
中国のソーシャルネットワーク抖音(Douyin)で、テスラのドライバーが成都の会場で入場を拒否される様子を映した動画が出回りました。ブルームバーグによると、この映像には、交通係官がドライバーに、公式命令に従ったものだと説明している件が映っているとのことです。
プライバシー侵害問題にも直面
成都市は、8月8日まで開催されるスポーツ大会の期間中、一部の道路を一般ドライバーの通行禁止にするなど、より広範な交通規制を実施しています。中国の習近平国家主席は大会開会式に出席し、インドネシアのジョコ・ウィドド大統領を含む指導者を迎える予定です。
中国はテスラにとって米国に次ぐ世界第2位の市場であり、テスラ車世界生産量の半分以上を占める同社最大の工場、ギガ上海の本拠地でもあります。
EVメーカーのテスラは、過去にもプライバシー侵害の疑いで注目されたことがあります。直近では、ロイター通信が4月に報じたところによると、米国カリフォルニア州サンマテオのオフィスで働く従業員が、顧客との1対1のプライベートな会話で、車載カメラで撮影したビデオや画像を共有していたとのことです。
テスラのウェブサイトによると、テスラのEVには8台の車外カメラと1台の車内カメラが搭載されており、オートパイロットADASの「最大250メートルの範囲で360度の視界」が確保されています。カメラはダッシュ・カムや遠隔監視用としても使用されます。
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