テスラ、車載カメラ映像の不適切な取り扱いで集団訴訟を起こされる

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従業員がプライベートな動画を社内で共有していたというニュースが流れ、テスラに対して集団訴訟が起こされました。

ロイター通信の元の報道は先週木曜日に出たものです。ロイター通信は複数のテスラ社員に話を聞いたところ、テスラのダッシュカムやセントリーモードの動画は、テスラ社内で社員同士のプライベートチャットやグループチャットで共有されていたそうです。

これらの画像や動画には、犬の写真やおかしな道路標識など無害な内容もあれば、車庫の中やオーナーの子供の動画、さらには男性が裸で車両に近づいている動画も含まれていたということです。

テスラは最近、データ・プライバシーの考え方についてより詳細な内容を発表し、その中で、ほとんどのデータは車両で直接処理され、テスラとは特定のデータのみを共有すると主張しています。そのデータのほとんどは、「安全上重要なイベント」に関連しない限り、匿名化されているとされています。

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テスラの車載キャビンカメラ
CREDIT: ANDY SLYE/YOUTUBE

しかし、テスラがデータを匿名化したと言っても、社内グループチャットで共有されたこれらの動画には、住所データなど個人を特定できる情報が添付されていた可能性があると報告書は示唆しています。

このような疑惑に対し、ある法律事務所が、発覚からわずか1日後に集団訴訟を起こすという迅速な対応を見せました。この訴訟は、サンフランシスコのテスラ所有者であるヘンリー・イェ氏の代理人として、法律事務所フィッツジェラルド・ジョセフLLPが米国北カリフォルニアの連邦地裁に提出したものです。

この訴訟では、同社がカリフォルニア州の州憲法、カリフォルニア州のプライバシー法、および自社のプライバシーポリシーに違反していると主張しています。また、テスラがデータ・プライバシーについて顧客に誤解を与えたと主張しています。テスラがこのような行為を続けることを差し止め、実損害および懲罰的損害賠償の回復を求めるもので、求める損害賠償額は、500万ドルを超えるということのようです。

この訴訟では、テスラの顧客にはプライバシーに関連する大きな潜在的コストがあると主張しています。車のカメラを無効にするためには、所有者は専門家にお金を払う必要があり、その結果、車の機能が低下します。ビジネス・インサイダーが引用したある元テスラ社員は、テスラがどれだけ情報にアクセスできるかを見て、一時期自分の車のカメラにテープを貼ったことがあるということまで、報告されてます。

しかし、これは集団訴訟の最初のステップに過ぎないのです。まず第一に、この訴訟を起こした法律事務所は、疑わしい証拠にまだアクセスできていないようです。

ロイター通信の報道は昨日発表されたばかりなので、この訴訟には憶測が含まれています。報道では明示されていないのですが、これらの動画は外部で共有された「可能性が高い」と述べています。そのため、これほど早く訴訟を起こしたのは、この訴訟の可能性を最初に主張したい会社にとって、少し日和見的であるようにも思えます。

また、この訴訟が正当な集団訴訟であるかどうか、そして法律事務所フィッツジェラルド・ジョセフLLPが集団訴訟の代表として前進できるかどうかは、裁判官によって決定されなければなりません。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・編集して作成しています。

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