ヒョンデ自動車のチョン・ジェフン社長は、ヒョンデグループがテスラの北米充電規格NACSの採用を検討中であることを明らかにしました。
事実上の標準規格へ
チョン・ジェフン社長は、イギリスのウェスト・サセックスで開催されたグッドウッド・フェスティバルで行われたヒョンデ IONIQ 5 N の発表イベントの中で、テスラ NACS の採用についてヒョンデの考えを簡単に述べました。
「テスラの規格を採用し、充電効率が効果的であるかどうかを検証することが、お客様にとってどれだけ有益であるかを考えなければなりません。テスラも私たちを助けてくれることがたくさんあります。」
米国のビッグスリーのうち、少なくとも2社フォードとGMがすでにテスラNACS採用を発表しています。このフォードとGMの発表に続き、EV新興企業のリヴィアンもテスラNACS採用を発表しました。更にボルボとメルセデス・ベンツもこれらの米自動車メーカーに追随しNACSの採用を決定し、北米で電気自動車を販売する際の事実上の標準規格になりつつあります。
米国の各州も、既存のCCS充電ポートとともにテスラNACSをすべての電気自動車(EV)充電プロバイダーで利用できるようにすることを検討し始めています。テキサス州はテスラNACSの義務化を強く検討しており、EV充電器にCCSポートの隣にテスラの充電ポートを提供するよう働きかけています。テキサス州におけるテスラNACS義務化は、米国アフォーダブル・クリーンエネルギー協会(Americans of Affordable Clean Energy Association)を含むいくつかのグループから反発を受けています。
懸念は充電速度
ヒョンデのような数社の外国自動車メーカーは、テスラのNACSにまだ今のところ二の足を踏んでいます。特に米国外に大きな市場を持つグローバル自動車メーカーは、テスラNACSを支持するかどうかを決定する際に考慮すべきことがたくさんあります。その中でも特にヒョンデが懸念しているのは、テスラNACS規格の現在の充電速度です。
ヒョンデ自動車のチョン社長は、以下のように説明しています。
「テスラスーパーチャージャーに充電に行き、時間がかかった場合、顧客が受けられる充電料金の割引をどのように適用するかなど、顧客にとってのメリットを考慮し、充電アライアンスに参加するかどうかを近日中に決定する予定です。」
テスラNACSが反発されているもう一つの理由は、世界の他の地域でCCSポートが広く採用されていることです。ヒョンデがテスラNACSを採用すれば、今後のEV生産に影響が出るでしょう。つまりヒョンデ自動車は、北米、欧州、東南アジアでそれぞれ異なるポートを持つEVの生産を開始することになり、EVの生産が複雑になってしまいます。
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