先月、メルセデス・ベンツはテスラの北米充電規格(NACS)の電気自動車への採用を検討していると表明しました。金曜日の7月7日にこのドイツの高級電気自動車メーカーから発表された内容によると、メルセデス・ベンツはNACSの採用に関する決断を下したようです。
ドイツ勢では初
メルセデス・ベンツは「NACS連合」に参加します。
メルセデス・ベンツが北米で販売する電気自動車は、2025年からテスラの充電規格を採用する予定です。この動きは、EVの充電オプションを改善するために北米充電規格を採用したアメリカの競合他社、フォードとゼネラルモーターズ、ボルボ、リヴィアンに続くものとなります。
メルセデス・ベンツは、テスラの充電規格を北米の顧客向けに採用する最初のドイツの自動車メーカーとなります。しかし、ロイター通信のレポートで述べられたように、同じドイツの自動車メーカーであるフォルクスワーゲンもNACSを採用する方向で協議が進められているため、ドイツのメーカーが1社でいられる期間はそう長くはないかもしれません。
移行を促進するため、メルセデス・ベンツはまず、北米での標準規格CCSを搭載した既存のEVにアダプターを提供する予定です。このアダプターにより、2024年からNACSネットワークでの充電が可能になります。CCSは直流急速充電用のプラグとして広く北米地域利用されており、テスラのコネクターに対抗する役割を果たしています。
CCS対応のスーパーチャージャーも
テスラの充電技術を採用することに加え、メルセデス・ベンツのドライバーは、車両のナビゲーション・システムを通じてテスラのスーパーチャージャーに関する情報にアクセスできるようになります。この機能により、テスラのスーパーチャージャーの場所、利用状況、料金が表示され、メルセデス・ベンツのEVオーナーに充実した充電体験を提供することが期待されます。
興味深いことに、テスラはすでに、非テスラ車用のアダプターCCSでの充電を可能にするマジック・ドックを通じて、CCSインレット搭載電気自動車の所有者にスーパーチャージャー・ネットワークを拡大する措置を講じています。しかし、マジック・ドックはテスラ以外がスーパーチャージャー・ネットワークにアクセスするための斬新なソリューションではありますが、NACSを完全に採用する方が優れたソリューションであることに変わりはありません。
テスラが述べたように、NACSはCCSよりも本質的に優れています。よりスマートで使いやすく、価格も手頃です。また、最大1メガワットの直流充電が可能です。テスラのスーパーチャージャーは、米国エネルギー省の報告によると、米国内の急速充電器の総数の約60%を占めています。
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