もはや恒例行事、イーロン・マスク氏、テスラの自動運転FSDがレベル4またはレベル5に到達するのは「今年後半」

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イーロン・マスク氏は完全自動運転(FSD)の進展を予測するのがいつも得意ではありませんし、これまでの7年間、見事にその期待を裏切り続けていますが、マスクCEOの最新の「予測」によると、今年後半にはいわゆる「完全自動運転」を達成できる、とのことです。

最初の予測は2017年後半

マスク氏が完全自動運転について最初に語ったのは2015年12月のことで、フォーチュン誌のインタビューで「およそ2年後」に実現すると語っていました。マスク氏はその予測から数カ月後もそのスケジュールを維持し、2016年10月には「充電を含め、一度もハンドルに触れる必要のない」米国西海岸から東海岸までの「完全自動」運転が2017年末までに実現すると述べていました。

そして7年近く経った今日でも、ロサンゼルスからニューヨークへのドライブはマスクCEOの説明通りには実現していません。にもかかわらず、マスク氏は完全自動運転はすぐそこまで来ていると言い続けており、直近の予測は1月に行われた2023年第1四半期の決算説明会で「今年中に実現すると思う」と述べたものです。

レベル4か5に到達

World Artificial Intelligence Conferenceに登場したイーロン・マスクCEO

それから半年が経ちましたが、マスク氏はまだそのタイムラインに自信を持っています。木曜日の7月6日に上海で開催された世界人工知能会議(World Artificial Intelligence Conference)で講演したマスク氏は、テスラの完全自動運転FSDは人間の介入なしに運転できるように「非常に近い」状態にあり、今年末までにレベル4またはレベル5の自動運転に到達するだろうと述べました。しかし彼は、この予測はあくまで「推測に過ぎない」と前置きした上で、次のように述べました。

「現段階での位置づけとしては、人間の監視を必要としないテスラ完全自動運転の実現に非常に近づいていると思います。これは推測に過ぎませんが、完全自動運転は、おそらく今年の後半には、レベル4、5と呼ばれるようなものが達成されると思います。」

この最新の予測で何が興味深いかというと、マスク氏が具体的にレベル4またはレベル5に言及していることです。米国自動車技術者協会(SAE)によると、レベル5は、あらゆる条件下で車両がすべての領域で作動し、いかなる時点でもドライバーがコントロールを引き継ぐ必要がないことを要求しています。レベル4は、限定された条件下での運転という点で、やや厳しさを欠きますが、それでも一般的な状況ではドライバーの交代は必要ありません。

  概要 運転(責任)の主体
レベル0
運転自動化なし
ドライバーが全ての運転操作を行う ドライバー
レベル1
運転支援
システムがアクセル・ブレーキ操作またはハンドル操作のどちらかを部分的に行う ドライバー
レベル2
部分運転自動化
システムがアクセル・ブレーキ操作またはハンドル操作の両方を部分的に行う ドライバー
レベル3
条件付運転自動化
決められた条件下で、全ての運転操作を自動化。ただし運転自動化システム作動中も、システムからの要請でドライバーはいつでも運転に戻れなければならない。 システム
(非作動の場合はドライバー)
レベル4
高度運転自動化
決められた条件下で、全ての運転操作を自動化。 システム
(非作動の場合はドライバー)
レベル5
完全運転自動化
条件なく、全ての運転操作を自動化。 システム

テスラがこのレベルの自動運転に到達するのに役立つ可能性があるのが、来月稼働する予定のスーパーコンピューター「Dojo」です。Dojoが稼動すれば、実走行シナリオを使用して車両群から得られる膨大なデータを処理して改善することができるようになり、FSDベータ版をこれまで以上のスピードで改善することができる可能性もゼロとは言えないでしょう。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・編集して作成しています。

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