テスラモデルYの強力なライバル出現、Xpengの新型SUV G6はモデルYを性能面で凌駕し、価格も圧倒的に安価

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Credit:Xpeng
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今年中国で最も売れたSUVであるテスラモデルYに直接対抗するのは難しい状況であります。先週、中国電気自動車の新興企業Xpengは、モデルYのようにSUVというよりクロスオーバータイプで、ほぼ同じ長さの新モデルXpeng G6を正式に発表しました。より長い航続距離、より高速な充電、テスラのオートパイロット以上の自動運転アシスト機能を備えたXpeng G6は、いくつかの点でテスラをリードしています。

XpengのEVは価格・性能でテスラを圧倒

Xpeng G6は、新しいSepa 2.0アーキテクチャに基づく最初の電気自動車であると、Xpengは公式販売発表会でデータとともに発表しました。この発表によると、外装の下はモデルYに似ています。一部テスラと同じように、大型アルミダイキャスト製の部品、メガキャスティングが車両フレームに使用されています。そして、G6の価格は、プレセールに比べて再び下がり現在は209,900人民元(約419万円)からと非常にお手頃な価格となっています。

これはテスラの価格水準を下回るもので、モデルYの価格は最低でも26万3900人民元(約527万円)と、およそ25%以上高い価格設定となっているのに加えて、航続距離についてもモデルYの方が短くなっているのです。Xpeng G6の航続距離は中国基準で少なくとも580キロメートルですが、モデルYは545キロメートルからと35キロメートルも短くなっているのです。上位のバージョンでも、この差はあまり変わりません。最もハイグレードなXpeng G6は700 4WD パフォーマンス・マックスと呼ばれ、航続距離は700km、価格は27万6900人民元(約553万円)なのに対して、テスラモデルYパフォーマンスは、それより30%高い価格設定の割に、1回の充電での航続距離が615キロメートルと1割ほど短くなっています。

0-100km/h加速では3.7秒とテスラがコンマ2秒リードしていますが、充電ステーションでの充電速度はXpengの方が速いかもしれません。これはプレスリリースに記載されているG6のデータが裏付けています。テスラモデルYが専用スーパーチャージャーで270kmまで充電するのに15分かかるのに対し、中国Xpengは自社の超高速800ボルト充電ステーションでは標準300キロを充電するのに10分しか掛からないと公表しています。Xpengはまた、運転支援の面でも優れていると主張しています。特に2つのLiDARセンサーを備えたXNGPシステムは、高速道路や中国の4つの都市で最先端のサポートを提供する予定とのことです。

G6の販売目標は月間1万台

CnEVPostの報道によると、25万人民元(約500万円)前後の価格帯で、G6は2ヶ月以内に最も売れているSUVになるとXpengのCEO兼会長は述べています。しかし、形が似ていて、サイズも同じで、充電や走行性能データも一部優れているにもかかわらず、彼はテスラモデルYを直接ターゲットにしていないようです。さらに、Xpengは比較的控えめに、少なくともG6の月間販売台数10,000台を目指していますが、モデルYは5月だけで中国で31,000台も売れました。

他の中国電気自動車メーカーと同様、Xpengも欧州進出を開始しましたが、同社の場合はまだドイツには展開していません。しかし、G6が登場しても、中国と同じような低価格を望むのは期待薄かもしれません。今のところ、BYDは欧州における中国製電気自動車メーカーの中で最も幅広いラインナップを揃えて進出も拡大も速いのですが、最近欧州で発売されたドルフィンの価格は中国本国の約2倍の値付けとなっています。

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