テスラは現在、完全自動運転FSDの「ベータ版」という呼称を廃止しようとしているようです。イーロン・マスクCEOの最近のコメントによると、FSD V12がリリースされれば、もはや「ベータ版」ではなくなるとのことです。
次期バージョンで「ベータ版」卒業
マスク氏はツイッターで、長年FSDベータ版を使用してきたユーザーが、FSDベータ12が「今年の後半にはリリースされるかもしれない」と冗談を言ったことへの返答として、「バージョン12はベータ版にはなりません」と書きました。
FSDベータ版のプログラムはおよそ3年前の2020年10月に開始され、それ以来、このテスラ独自の先進運転支援システムは多くの改良を経てきました。そして直近のFSDベータ版V11の展開により、テスラは市街地走行と高速道路走行の両方に統合された単一のソフトウェア・スタックを利用し始めました。そして現在までに、V11の下で多くのアップデートが展開されています。
テスラの大きな自信の表れ
イーロン・マスク氏の最近のコメントは、間違いなくエキサイティングなものですが、FSD V12がリリースされたときに展開されるであろう今後の変更については、期待を膨らまし過ぎない方が賢明かもしれません。マスク氏は単に、テスラが先進運転支援システムの「ベータ」という呼称をやめたことを指しているのかもしれませんし、実際にテスラのオートパイロットはまだ現実的にはベータ版ですが、「オートパイロット・ベータ」とは呼ばれていません。
とはいえ、今回のマスク氏の発言は、テスラらしくないとはいえ、もっと本質的な変化を指している可能性もあります。結局のところ、オートパイロットは、市場の運転支援システムとしてはすでに洗練されていますが、テスラは現在でもこのシステムをベータ版と考えています。
それでも、もしテスラがFSDから「ベータ版」という文言を外すとすれば、それはテスラとしての大きな自信の表れでしょう。テスラは完全自動運転ソフトウェアの改良に力を入れており、今年7月にはDojoの生産が開始される予定とのことですから、近い将来のシステムの改良は注目に値するでしょう。
また、テスラがバージョン12をリリースするのはまだ先になる可能性があり、テスラがFSDベータ版11を「ベータフリー」と呼ぶに十分な安全性と熟練度に達するまで、さらにリリースがす遅れる可能性があることも述べておきます。
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