その発言から2年、テスラはこのセンサーの新バージョンを車両に搭載しはじめています。
相当数のテスラのエンジニアが、テスラの各モデルからレーダーセンサーを取り除くことは問題があると警告しようとしたところ、同社のCEOイーロン・マスク氏に却下されたことが、ワシントンポスト紙に掲載された新しいレポートから明らかになりました。
2021年5月、テスラは、道路を「見る」ためのカメラと、人間の脳の働き方を模倣するとされるニューラルネットワークのみを使用する、いわゆるテスラビジョン方式への切り替えを進めるために、新車からレーダーを廃止していく、と発表しました。
しかし、発表前に複数のテスラエンジニアが、この動きは雨粒や明るい太陽光でもカメラが見えなくなってしまう事故のリスクが高まるなど、問題を引き起こすリスクが高いと懸念していました。
「テスラのエンジニアの中には愕然とした者もいました。」と、彼の反応を知る元従業員は、報復を恐れて匿名を条件に語っています。彼らは信頼できる元幹部に連絡し、マスク氏を説得する方法についてアドバイスを求めました。
「マスク氏は納得せず、エンジニアを制圧しました。2021年5月、テスラは新車に搭載するレーダーを廃止すると発表し、その直後、同社はすでに走行している車のレーダーを無効化し始めたのです。10人近い元社員やテストドライバー、安全担当者、その他の専門家へのインタビューによると、その結果、重要なセンサーを突然奪われたテスラ車による衝突事故やニアミス、その他の恥ずかしいミスが増加したのです。」
この事態は、オートパイロットと完全自動運転が未完成のままリリースされ、エンジニアが猛烈なスピードでソフトウェアを開発し、準備が整う前に世に送り出すことを余儀なくされたことにマスク氏の強引なリーダーシップが一役買っているとしています。さらに心配なことに、テスラの元従業員の中には、現在でも公道で使用するには安全なソフトウェアではないと言う人もおり、元テストオペレーターは、社内では完成品に「あと少し」となっていると公言しています。
イーロン・マスク氏率いるアメリカのEV企業テスラは、2021年に自社車両から前面レーダーを廃止し、その直後に納車済みの車両に装着されていたユニットの無効化を開始しはじめました。その1年後、テスラは自社モデルから超音波センサーも撤去しました。
しかし今年、同社の最新コンピュータ「ハードウェア4」(HW4)を搭載した新車には、これまでの報道によると、新しい高解像度レーダーとより多くのカメラも搭載されているようです。
イーロン・マスク氏は2021年のレーダー撤去の頃に、レーダー自体の品質に最も不満を感じており、高解像度のユニットが同社の運転支援システムを改善すると考えていると述べていました。これの関連ニュースとして、テスラは数日前に完全自動運転ソフトウェアの最新アップデートのプッシュを開始し、これまでの2つの別々のスタック(市街地用と高速道路用)を1つのソフトウェアスタックに統合しているバージョンという事になります。
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