テスラは、売れ筋のモデルYの刷新を準備していると、計画を知る3人の関係者が語りました。
テスラのコードネーム「プロジェクト・ジュニパー」と称されるモデルYの変更は、クロスオーバー電気自動車のエクステリアとインテリアに関わり、2024年の生産開始を目標にしていると、計画の非公開を前提に2人の関係者は述べています。
モデルYの改良は、テスラが今後2年間に売れ筋モデルの新バージョンを提供する予定であることを意味し、EV購入者の選択肢が増える中、中国や米国などの市場で売れ筋車の目に見えるリブートを求める圧力に対応することになります。
テスラは、製品戦略やモデルチェンジの計画についてコメントを発表していません。テスラは、昨年カリフォルニア、中国、欧州各国でベストセラーとなったモデルYの計画についてロイター通信から質問を受けた際もいつもの通りコメントを出しませんでした。
イーロン・マスク氏は、テスラの「マスタープランPart3」について、同社が水曜遅くに開催する投資家向けイベントインベスター・デイで詳しく説明すると述べています。
テスラはすでに、モデル3セダンの改良版(テスラによるコードネーム「プロジェクト・ハイランド」)に備えて、上海の組立工場の再編に取り組んでいると、ロイターは報じています。
関係者によると、モデル3のリフレッシュ版は今年9月にギガ上海工場で生産が開始される見込みです。
テスラはこのプロジェクト・ハイランドによって、生産コストを削減し、2017年に初めて販売された電動セダン・モデル3の魅力を高めることを目指していると、プロジェクト関係者は述べています。また、生産効率を重視したエクステリアやパワートレイン性能の変更も行われる予定だということです。
テスラは別途、来年に生産が開始される「プロジェクト・ジュニパー」版モデルYの外装・内装部品の改良版の見積もりをサプライヤーに依頼していると、関係者のうち2人は述べています。
そのうち1人によると、今のところ生産開始の見込みは2024年10月だとされているようです。
刷新がどの程度広範囲に及ぶのか、テスラが新型モデルYで実現しようとしている具体的な変更点や改善点については、明らかにされませんでした。
水曜日にテキサス州のギガファクトリーで開催予定の投資家向けイベント「インベスター・デイ」において、テスラは次世代車両プラットフォームに関する詳細を共有するとしており、マスク氏はテスラの現行車両下地の約半分のコストの車両を製造するとしています。
テスラはまた、長期的な生産拡大計画や資本配分などのテーマについても話し合うということです。
世界最大のEVメーカーであるテスラは、米国に次ぐ2番目の市場である中国において、値下げ後も競争圧力が高まっている状況です。
証券アナリストによると、世界最大のEV市場の買い物客が求める新モデル、改良されたナビゲーション、豪華な内装の導入で競合他社に遅れをとっていると見られていることが一因とされています。
2020年に初めて顧客に届けられるモデルYの改良版は、現在テスラの主要拠点である米国、中国、ドイツのすべてで生産されている車の生産と供給の変更を意味します。
既存の自動車メーカーが、新型車を発表する前にモデルイヤーを少しずつ変更する傾向があるのとは対照的に、テスラは自動車デザインの変化のペースを速めています。
テスラは、機能追加や性能向上、生産コスト削減のために、ソフトウェアの更新や、時にはハードウェアの変更を通じて、電気自動車に頻繁に変更を加えてきたとアナリストは述べています。
その一例として、テスラは水曜日に、1月から中国で製造されたモデルYのサスペンションシステムを変更し、乗り心地をより滑らかにしたと発表し、このアップデートはテスラのファンからソーシャルメディアで称賛を浴びました。
テスラのベルリン近郊の工場は今週初め、20万台(4千台/週)を超えるモデルYの年間生産量に相当する新記録を達成したということで、これは、ロイター通信が確認した社内生産目標を3週間上回る水準とのことです。
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