2022年第3四半期決算発表におけるテスラの電話会議のなかで、多くの人がテスラが2030年の販売目標である年間2000万台の達成に向けて、それより前の年間1000万台の販売を達成するために重要だと考えている、廉価版テスラ車について、ある質問がなされました。
ある機関投資家は、「テスラの最初のプラットフォームであるS/Xから2番目のプラットフォームである3/Yへの移行は、原価を50%削減することにつながった。テスラの第3のプラットフォームはいつリリースされ、どの程度のコスト削減を達成できるのか?」という質問でした。
テスラCEOのイーロン・マスク氏は以下のように回答しました。
「しかし、これは、つまり、我々の新車両開発チームの主要な焦点であることは明らかです。この時点で、サイバートラックとセミのエンジニアリングは完了しましたので、私たちが取り組んでいることはお分かりいただけると思いますが、この次世代車両は、3/Yプラットフォームの約半分のコストになる予定です。3/Yプラットフォームの約半分のコストで、より小さくなりますが、他のすべての車両を合わせた製品よりも早く、より大きくなると思います。」
また、車両技術担当副社長のラース・モラヴィー氏は以下のように返答しています。
「ええ、つまり、明らかに私たちは、S/X、3/Y、サイバートラック、セミから学んだすべてを、このプラットフォームに注ぎ込むつもりです。何度も言っているように、私たちは2対1の目標を掲げているので、50%という数字を再び達成することを意味しているのです。」
イーロンは「そう、それは現在モデル3を1台作るのにかかる労力で、どうやって2台作ればいいのか?そして私たちは、これが実現できると信じています。」とも付け加えました。
ザ・フューチャー・ファンドのマネージングパートナー、ゲイリー・ブラック氏は、「(この点が)おそらく3Qの決算発表から最も重要な洞察です。」と答えています。3万ドル車の生産は、他の全てのテスラモデルを合わせた生産量を上回るということです。
テスラは第3の車両プラットフォームを開発しており、3およびYがモデルXおよびモデルXを下回るのと同様に、モデル3およびモデルYの販売原価を下回るはずだ。イーロン・マスクはいずれはそのプラットフォームの生産台数は、S, 3, X, Yの全車両生産台数を上回ると予想しています。
イーロン・マスク氏は、この低価格のテスラがロボタクシーサービス用であることを認めているようです。(テスラがロボットタクシーが承認されるほど自動運転技術の課題を解決できれば、より多くの乗客と荷室を提供するテスラの大型車もロボットタクシーとして使われないとは言い切れませんが。)
しかし、このツイート以来、Whole Mars Catalog(通称オマール氏)は、この低価格のテスラがロボタクシー・サービスにだけ使われるわけではない、という情報を(おそらくイーロンの口から)得たようです。最近のツイートでは、「テスラの第3世代の車両プラットフォームは、ロボタクシーのためだけではないらしい…他にもそれをベースにした新しい車両があるらしい」と書かれていました。
確かにロボタクシーであろうとなかろうと、テスラは市場のもっと大きな部分がアクセスできるはずの低価格の車に取り組んでいるということになります。今、米国で買える一番安いモデル3は46,990ドルです。これは、インフレであろうとなかろうと、目標とする導入価格35,000ドルをはるかに上回っている状態なのです。
しかし、テスラが半分の値段のクルマを市場に出すことができれば、そのスタート価格は23,500ドルになるということです。それは大衆車、本当の意味での大衆車となります。モデル3およびモデルYは年間数百万台の販売を見込めますが、23,500ドルのテスラは、それらよりも数百万台多く売れることは間違いないでしょう。本当にそのくらいの価格で市場に出てくるのか、いつ市場に出てくるのか、どの地域でその価格で市場に出てくるのかは、これから見ていくしかないでしょう。
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