先日、イーロン・マスクCEOのツイートでテスラAIデーの開催が予告されました。
8月19日に予定されているテスラの「AI Day」に先立ち、伝説的な機械エンジニアであるデニス・ホン氏が、テスラの「Dojoチップ」と思われる写真を公開しました。Dojoは、テスラの自動運転部門の責任者であるアンドレイ・カーパシーが先日写真を公開したスーパーコンピューターですが、イーロン・マスクCEOによると、「Dojo」は自社製のチップを使用しており、ニューラルネットのトレーニングに最適化されたコンピューターアーキテクチャを採用しているとのことです。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校サミュエリ・スクール・オブ・エンジニアリングの教授を数年間務めているホン教授は、ロボットプラットフォーム、自律走行車、機械設計が専門分野です。
興味深いことに、2011年にホン教授は、目の不自由な人のための自動車作りの可能性について、TEDトークを行い、その中で彼は、「DARPAアーバン・チャレンジ」についてプレゼンしました。このチャレンジでは、ホン教授と彼のエンジニアチームが、何もしなくても自動的に目的地に到着する完全な自律走行車を開発しました。このアーバン・チャレンジが終了した2007年、ホン教授たちはコンテストで3位に入賞し、50万ドルの賞金を手にして、自動運転技術の開発などを続けました。
ホン教授は、今回、イーロン・マスクCEOが2020年9月に話した自社製チップと思われる写真を発信することで、テスラのAIデーイベントへの期待感を高めました。
「Dojoは自社製のチップを使用しています」とマスクCEOは言っています。他の自動車メーカーとは異なり、テスラは、特に自律走行プロジェクトに関しては、ソフトウェアとハードウェアのほとんどを自社で開発することを目指しています。ホン教授は、テスラとの仕事上の関係について肯定も否定もしていませんが、彼の専門知識が、Dojoの開発や、同社が長年取り組んできた自律走行プロジェクトに貢献した可能性は高いと考えられます。
テスラは2016年から、ジム・ケラー氏を中心に独自のチップを開発してきました。最終的にテスラは、チップを自社で設計することで、すべてのコンポーネントを把握し、後に他のメーカーにチップを販売できる可能性を高めたいと考えていました。2019年の「Autonomy Day」(自動運転・デー)では、イーロン・マスクCEOが「客観的に見て世界最高のチップ」と語ったチップ「Hardware 3.0」を発表しました。また、今年の初めには、テスラがサムスンと協力して、自律走行ソフトウェアを支援する新しい5nm半導体チップを開発していると噂されています。
Dojoは間違いなくテスラ社内で開発されていますが、だからといって、テスラが世界における他の知的で熟練したエンジニアたちの専門知識や経験を得ようとしないわけではありません。自動運転車の分野で少なくとも14年の経験を持つホン教授は、テスラが今月末に自律走行の未来を完成させ、発表するための完璧な候補者かもしれません。AIデーでは、今のところ何が語られ、何が発表されるかは不明ですが、Dojoに関する詳細が発表されるのではないかとも考えられます。
昨年Dojoを発表した後、マスクCEOはその開発の進捗について言及することは稀でしたが、同社は継続的にFull Self-Drivingベータのアップデートを公開しています。マスク氏によると、このアップデートは「2週間ごとの金曜日」に、太平洋標準時の午前0時に行われるとのことです。
テスラのFSDは、ソフトウェアアップデートで継続的・段階的に改善されているにもかかわらず、完成にはほど遠い状態です。
基本的には、テスラはFSDのニューラルネットワークを動画形式に移行したいと考えていました。精度を高めるためにタイムスタンプを追加するなど、Dojoの複雑さは、FSDとオートパイロットが作動しているときのテスラの車両の精度を向上させるだけでなく、データ取得率の拡大により、より劇的な速度でパフォーマンスを向上させるものであると考えられます。Dojoが膨大なデータを瞬時に把握するためには、世界でも有数の強力で堅牢なコンピューターシステムが必要となります。
テスラは昨年末にDojoの公開をほのめかしていましたが、準備が整うのは早くても2021年後半になります。テスラがこのイベントでDojoを公開するか、あるいは現時点での進捗状況を報告するかは不明です。
この記事はこのサイトを引用・翻訳・編集して作成しています。
実際のところ8月19日に開催されるAIデーを素人が見たところでちんぷんかんぷんなのでしょう。
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