「価格変動が激しすぎる」、法人車両管理マネージャーがテスラから撤退する理由

TESLA News
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大手ソフトウェア会社SAPのフリート(法人車両)マネージャーが、「テスラは価格変動が激しい」という理由でテスラを法人車両から外すと発言しました。

リセールバリューの破壊

テスラは過去2年間、一貫して車両の価格を下げてきました。新規購入者にとっては素晴らしいことで、EVをより手頃な価格にすることができましたが、この継続的な値下げはポジティブなことばかりではありません。

つまり、このテスラの行為は現在の所有者のリセールバリューを破壊しているのです。特に多数の事業用車両を持つオーナーにとっては厳しい状況です。テスラ車を大規模に所有していたオートノミーやハーツのような企業は、その価値が大幅に下がり、後者の場合はテスラを始めとするEVの売却を決定しました。

リスクが高い

ドイツのERPシステム大手、SAPはテスラを社用車サプライヤーから外すとハンデルスブラット紙に発表しました。

SAPの法人車両管理マネージャーであるステフェン・クラウトヴァッサー氏は、価格の変動が激しすぎると以下のように述べています。

「テスラは他のメーカーよりも定価の変動が激しいため、計画を立てるのが難しく、リスクが高いのです。」

興味深いことに、このマネージャーは、テスラがしばしば当初約束した時期よりも早く車両を納品することにも不満を述べています。

「テスラからすれば、それは理解できることですが、我々にとっては問題なのです。」

どうやら、早期納車はSAPにとって保管や物流の問題につながっているようです。

値下げのかわりに広告費

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Credit:Tesla

このテスラの特性は事業者にとって大きな問題になっています。しかしどうしようもありません。事業用車両としてのテスラ車購入はこの2年間、テスラの需要を大きく押し上げてきましたが、法人車両管理マネージャーにとってはタイミングが悪かったのです。

彼らは、燃料の大幅な節約により総所有コストが低くなる車両を導入することで、企業にとって素晴らしい一手を打っていると考えていましたが、ほとんどの場合、残存価値の低下によってそれが否定されました。

少なくとも、米国ではここ数カ月で値下がりが鈍化しましたが、欧州やカナダではまだ続いています。

最近、テスラは値下げをする代わりに広告費を増やしています。この戦略が功を奏し、テスラ車がより予測可能なリセールバリューを維持し始め、法人車両管理マネージャーにとってより魅力的な車になることを願っています。

この記事はこの投稿を引用・翻訳・一部補足・編集して作成しています。

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